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2018年のデベロッパー人気記事トップ10
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Python

奴隷制を連想させるとして、Pythonで「master」「slave」といった単語が削除される 193

ストーリー by hylom
親子関係が不快という人が現れたらどうするんだろう 部門より

Pythonのバグトラッカーに、「Avoid master/slave terminology」という要望が寄せられている。これは「多様性のため」に奴隷制度を連想させる「master」「slave」という単語を削除するほうが好ましいという提案だ(SlashdotMotherboardRegister)。

そもそも「master」という単語は非常に多くの場所で使われており、たとえばバージョン管理システムGitでは「masterブランチ」という概念がある。そのため、これを変更するのは容易なことではない。また、master/slaveという単語は電子回路やソフトウェアアーキテクチャにおいて奴隷制とはまったく関係ない文脈で使われている。そして、「slave」を置き換えられる単語で適切かつ広く普及している単語はいまのところ存在しない。こういった理由から反対の声も出ていたが、最終的には「salve」という単語は「worker」や「helper」に、「master process」という言葉は「parent process」に置き換えられることになったという。

なお、この議論は非常に白熱したため、Python開発において「優しい終身の独裁者」から離れるとしていたPythonの生みの親であるGuido van Rossum氏が仲裁し、提案された変更を受け入れる決断を下している。

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Windows

Windows 10のメモ帳、テキストのズーム表示機能などが追加 93

ストーリー by headless
機能拡大 部門より
Microsoftは11日、Windows 10 Insider Preview ビルド17713(RS5)をファーストリング向けに提供開始した(Windows Experience Blogの記事)。

本ビルドでは「メモ帳」アプリにテキストのズーム表示など複数の機能が追加された。テキストのズームはメニューから選択するほか、Ctrlキーと「+」「-」「0」キーの同時押しやCtrl+ホイールで変更できる。検索/置換ダイアログにはチェックボックス「折り返しあり」が追加されており、オンにすることで最後まで検索すると先頭に戻って検索を続けることが可能となった。検索/置換ダイアログのオプションや検索/置換文字列は保持され、次回以降に再現されるようになっている。

また、テキスト折り返し時の行・列表示、Ctrl+Backspaceでの単語削除(英数字のみ)が可能となっており、テキスト選択状態でカーソルキーを押すと、まず選択が解除されてからカーソルが移動するよう修正されている。大きなファイルを開く際のパフォーマンスも向上しているとのこと。RS5ビルドのメモ帳ではこれまでにもビルド17661でCRLF以外の改行コードサポートが追加され、ビルド17666では選択したテキストをBingで検索する機能が追加されている。

このほか、Microsoft Edgeではビルド17704でWebページでのメディア自動再生を制御できるようになっていたが、本ビルドではサイトごとに設定できるようになった。また、読み取りビューや書籍・PDF表示時に選択した単語(おそらく英単語のみ)の定義を表示する機能も追加されている。
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プログラミング

コンピュータシステムのサマータイム対応を巡る2つの楽観論 245

ストーリー by hylom
時計をいじるだけで良いよね、という声は自分も聞いて耳を疑いました 部門より

サマータイム導入の是非が議論されているが、朝日新聞が7月14・15日に行った世論調査結果によると、「大会組織委員会は、気温の低い早朝を有効に使うため、日本全体で夏の間だけ時計を2時間進める『サマータイム』の導入を提案しています。あなたはこの案に賛成ですか。反対ですか。」という問いに対し53%が「賛成」と答えたそうだ。

一方でサマータイムの導入にはさまざまなシステムの改修が必用となり、困難が多い。それでも賛成の声が多い理由として、「多くのシステムでは国際化機能が実装されている」「時刻をずらす設定を行うだけでよい」といった楽観論があるのではないかとの声もある。IT業界で働いている人でも、このような楽観論を信じている人はいるようだ。

しかし、確かに現在のほぼすべてのOSには国際化対応によってタイムゾーンを変更する機能はあるが、ソフトウェア側でそれに対応しているかどうかはまた別問題である。また、タイムゾーン切り替えの前には1日が23時間になって存在しない時刻が発生し、切り替え後には1日が25時間になって同じ時刻が2度発生する。そのため、時刻をずらすだけでは問題が生じるケースも多数発生すると推測できる。

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プログラミング

IPA曰く「ソフトウェア開発の生産性は年々低下傾向にある」 91

ストーリー by hylom
生産性を高めるために冗長な記述が求められる言語とフレームワークを導入すべきか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェア高信頼化センター (IPA/SEC) は3月6日、近年のソフトウェア開発の傾向を分析した「ソフトウェア開発データが語るメッセージ2017」という資料を公開し、ソフトウェア開発の生産性は年々低下傾向にあるとの警鐘を発した(プレスリリース)。

この資料は2018年のソフトウェア開発データ白書用に収集したデータを元に作成されたもの。IPA/SECでは、新規開発プロジェクト全体におけるソースコード行数の生産性が年々低下傾向にあることに着目し、ここからソフトウェア開発の生産性が低下していると主張している。

データのさらなる分析の結果、この要因として「品質要求レベルが上昇している」「要員のスキルに低下傾向がみられる」ことがあると推測し、この傾向を踏まえたプロジェクト運営を行うとともに、上流工程要員のスキルアップを図ることなどを提言している。

タレコミ子としては単にフレームワークの進歩などで無駄なコードが除去された結果に見える。スラド諸氏の見解は如何だろうか?

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Python

Pythonの生みの親・Guido van Rossum氏、Pythonの仕様策定から離れる 63

ストーリー by hylom
お疲れ様でした 部門より

Pythonの生みの親であり、現在もPythonの開発に携わっているGuido van Rossum氏が、Pythonの仕様策定から離れる意向を示した(Rossum氏によるpython-committersメーリングリストへの投稿OSDN Magazine)。

Pythonでは各種仕様を「PEP(Python Enhancement Proposal)」という文書にまとめて公開している。これに従ってPythonや関連ライブラリなどが実装を行うのだが、Rossum氏はMLへの投稿にて意思決定プロセスについて非常に苦労しているとし、このプロセスから離れたいとの意向を表明。Pythonのコア開発については今後も関わるほか、プロジェクトのメンターとしての活動も続けるという。ただ、「優しい終身の独裁者(BDFL)」の座からは永久に離れるとしている。

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GUI

Windows 10 Insider Previewから「Sets (仮称)」が削除される 62

ストーリー by headless
削除 部門より
ファーストリングおよびSkip Ahead向けの提供が6月27日に始まったWindows 10 Insider Preview ビルド17704(RS5)で「Sets (仮称)」が削除された(Windows Experience Blogの記事Softpediaの記事Windows Centralの記事Ars Technicaの記事)。

Setsは昨年11月にテリー・マイヤーソン氏がInsider Program参加者向けのメールで発表したもので、作業に関連するドキュメントやWebページを1つのウィンドウにまとめ、タブで切り替えて使用できるようにする機能だ。一時期Windows 10 Insider PreviewのRS4ビルドでA/Bテストが行われ、ビルド17618(RS5)以降ではInsider Program参加者全員が利用できるようになった。最近のビルドではSetsのタブをドラッグ&ドロップして結合できるようになるなど、機能も向上していた。

Windows 10の今秋の大型アップデート(コードネーム: Redstone 5/RS5)の新機能のように受け取られていたSetsだが、実際にMicrosoftがリリース時期に言及したことはなく、名称も仮称のままだ。Microsoftは現在、ビジュアルデザインの改善や、ワークフローを強化するためにOfficeとMicrosoft EdgeのSetsへの統合の改善に注力しているといい、将来のビルドでは再度提供する計画も示されている。ただし、RS5への搭載はなくなったという見方が強いようだ。
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Windows

Windows 10 Insider Preview、AF_UNIXソケットによるWSLアプリとWin32アプリの相互通信が可能に 60

ストーリー by headless
相互 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Windows 10 Insider Preview ビルド17093では、Win32アプリとWSLアプリがAF_UNIXソケット(UNIXドメインソケット)によって相互に通信できるようになった。VcXsrvが対応すれば、TCPソケットを使わずにXクライアントを動かせるようになるかもしれない(Windows Command Line Tools For Developersの記事Windows Subsystem for Linuxリリースノート)。

なお、AF_UNIXソケット自体はビルド17063からWin32アプリで使えるようになっていたが、その時点ではWSLアプリのAF_UNIXソケットと互換性がなく、Win32アプリ同士でしか通信できなかった。

ビルド17093のWSL関連では、NTFSにディレクトリ単位でファイル名の大文字小文字を区別するフラグが追加されており、Windowsアプリケーションが大文字と小文字を区別してファイルを開けるようになっている。フラグを変更する手段は現在のところ用意されていないようだが、Bashで新たに作成したディレクトリではWindows側から大文字小文字のみ異なる同名ファイルを作成可能で、それぞれを区別して開くことも可能だった。このほか、ビルド17083に追加されていた診断データの閲覧機能に加え、ビルド17093では診断データの削除機能も利用できるようになった。また、Windows 10 SではMicrosoft Authenticatorアプリをインストールしたモバイルデバイスとの組み合わせにより、パスワードを入力することなく使用できるようになるなど、さまざまな新機能が追加されている。

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統計

Windowsバージョン別シェアでWindows 10が50%を超える 62

ストーリー by hylom
順当に増える 部門より
headless曰く、

StatCounterの9月分Windowsバージョン別シェアデータで、Windows 10のシェアが初めて50%を超えた。

Windows 10のシェアは前月から1.88ポイント増の50.07%、2位のWindow 7は1.45ポイント減の37.2%となった。日ごとのデータを見るとWindows 10のシェアは9月9日以降日曜日に50%を超えていたが、9月20日(木)以降は継続的に50%を超えている。デスクトップOS全体でみるとWindowsのシェアは0.75ポイント減の81.76%。Windows 10がデスクトップOS全体に占める割合は1.18ポイント増の40.94%となり、初めて40%を超えた。Windows 7は1.48ポイント減の30.41%。このほかのOSではOS Xが13.49%(0.84ポイント増)、Linuxが1.68%(0.01ポイント減)、Chrome OSが1.08%(0.42ポイント増)となっている。

Windowsバージョン別シェアを国・地域別にみると、インドネシアウクライナアルゼンチンバチカン市国などでWindows 10が初めて1位になる一方、前月Windows 10が初めて1位になったギリシャガンビアタンザニアでは再びWindows 7が逆転している。地図で見るとアジアではWindows 7が大半を占めているようにも見えるが、アジアでのシェアはWindows 7が43.93%、Windows 10が43.02%とほぼ並んでいる。また、Windows 7が1位の台湾カザフスタンフィリピンロシアではWindows 10が5ポイント未満の差まで迫っている。

一方、NetApplicationのデータでは1位のWindows 7が0.61ポイント増加して40.88%となる一方、2位のWindows 10は0.36ポイント減の37.44%となっている。Windows全体では0.26ポイント減の87.56%。このほかのOSはMac OSが9.52%(0.15ポイント増)、Linuxが2.21%(0.01ポイント増)、Chrome OSが0.33%(0.02ポイント増)などとなっている。

Steamでは、1位のWindows 10 64 bitが0.45ポイント減の60.17%、2位のWindows 7 64 bitは0.84ポイント増の30.01%。32ビット版との合計ではWindows 10が0.47ポイント減の60.45%、Windows 7が0.65ポイント増の31.58%となっている。Windows全体では0.14ポイント減の96.30%となっており、OSXが2.92%(0.05ポイント増)、Linuxが0.71%(0.12ポイント増)とそれぞれ増加している。言語別では1位の英語が0.36ポイント増の37.23%、2位の簡体字中国語は1.22ポイント増の26.38%となっている。表では6位のPortuguese-Brazilが3.18ポイント増の3.18%と急増したようにみえるが、前月6位のBrazilian Portugueseが表記変更されただけのようで、実際には0.11ポイントの減少となる。

Microsoftは9月末のIgnite 2018イベントで、Windows 10を実行するデバイスが7億台を超えたことを再び発表している。Windows 10のアクティブデバイス数は6月のInsider Dev Tourで7億台を超えたと発表されたが、その後「7億台近く」に訂正されていた。

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プログラミング

「技術同人誌」に興味ある? 38

ストーリー by hylom
ブログに書くのもある意味同人のようなもので 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

最近、技術者が知識を同人誌としてまとめ、即売会で頒布するという流れができつつある。元々はコミケなどでも「知る人ぞ知る」マイナージャンルであったのだが、専門の即売会である技術書典の開催だけでなく、Developers Summit(デブサミ)のような開発者カンファレンスで同人誌のスペースが設けられたりしている。

一方、同人誌の文脈から来た人と、勉強会やカンファレンスの文脈から来た人の視点の相違も気になるところ。皆さんは、同人誌という形の技術書について、どう捉えられているだろうか。

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グラフィック

Android P Beta 2、グリーンサラダの絵文字からゆで卵が消える 92

ストーリー by headless
無卵 部門より
Googleは6日、Android P Beta 2(Developer Preview 3)をPixelスマートフォン向けに提供開始した(Android Developers Blogの記事Mashableの記事Android Policeの記事Emojipediaの記事)。

Beta 2のAPIレベルはAndroid Pのファイナル版となるAPI 28で、このバージョンをターゲットにしたAPKをGoogle Playで公開することも可能となっている。Androidバージョンは「9.0」ではなく「9」になっているという。各社のAndroid P Beta対応端末にも今後数週間のうちにBeta 2が提供されるとのこと。少しわかりにくいが、Essentialが同日「Beta 1」として提供開始したベータ版はBeta 2に相当するようだ。

また、Beta 2には凍える顔やスケートボード、ラマなど、Unicode 11.0の絵文字(Emoji 11.0)から157の絵文字が追加され、赤毛や禿頭などの髪型オプションが追加されたほか、既存の絵文字のデザインも一部変更されている。家族やカップルの絵文字については、「性別が指定されていない場合には性別を特定しないデザインが望ましい」とするUnicodeの指定に一致するデザインがデフォルトになった。このほかの絵文字では、亀やヤギの表情が変更されており、短剣(ダガー)は宝剣のようなデザインに変更されている。これまで絵文字のコオロギは緑色でキリギリスのようだったが、コオロギらしい茶色に変更された。

グリーンサラダの絵文字では、ゆで卵が取り除かれている。この変更について、多様性と一体性を重視するGoogleの取り組みの一環として絶対菜食主義者にも受け入れられるデザインにした、とGoogleのJennifer Daniel氏がツイートして議論となった。その後、Daniel氏はUnicodeによる絵文字の説明に一致するデザインに変更したと説明している。グリーンサラダの絵文字はUnicode 9.0(Emoji 3.0)で2016年に追加されたもので、レタスやトマト、キュウリなどを含むヘルシーなサラダと説明されている。Android 7.0のグリーンサラダはゆで卵を含まないが、Android 8.0でトッピングされていた。他社のグリーンサラダに卵を使用したものはないようだ。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

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