
幼稚園からの計算機科学学習は必要か 46
ストーリー by hylom
読み書きそろばんプログラミング 部門より
読み書きそろばんプログラミング 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
2013年7月にCode.orgと米Association for Computing Machinery(計算機科学分野学会)は、K-12(幼稚園から高校卒業まで)と呼ばれる年代の生徒達にコンピュータサイエンスを勉強する機会を設けることを目的に提携を行った。
こうした生徒達に対してコードを読み書きする能力について、大統領や政治家、事業家まで多くの人々が学習の必要性を感じているという。プロのグラフィックデザイナーでも、Photoshopの自動化機能のスクリプトの仕組みを理解したり、作ったりできる程度のスキルは必要となることが多い。誰もがコードを学ぶ機会を増やす必要性は高まっているといえる(ACM、slashdot)。
プログラマーやソフトウェア開発者は、平均的なアメリカ人よりも多くの収益を得られる立場にある。また仕事がなくなる可能性も少ない。ジョージア工科大のGuzdial教授は、学士号を必要とするような仕事を引き受けるのであれば、その仕事に役立つコードを読み、変更が可能であるか理解できるべきだと主張している。イギリスでも2011年にGoogle会長のEric Schmidtの行った英国の教育制度を批判するスピーチをきっかけにして、従来のITCプログラムを解体しコンピュータサイエンスのカリキュラムを2014年9月から高校まで義務化することを決定している。
分析の練習 (スコア:2, 参考になる)
条件漏れなどがないかを調べてデバッグして、と、物事を徹底して客観的に解析しないと作れない。
コンピューターは、曖昧な指示から、空気を読んで上手いことやってくれるなんてことはないので。
# なお、曖昧な指示から空気を読もうとするようなプログラムは呪われてるので見なかったことにする。Wordとか。
そういうドライなものの見方を経験するのは、普段、自分がどれだけ多くのことを曖昧に大ざっぱに流しているかを見直すのに有用。
他人に自分のアイデアを遺漏無く伝える方法とかにも通じる。
Re:分析の練習 (スコア:1)
幼児だとブロックやロボットが良さそうかと思います
https://fabcross.jp/news/2013/11/20131126_primo.html [fabcross.jp]
Re: (スコア:0)
おーい。幼稚園児の話だぞ。参考になるを付けたのは誰だ?
知恵の輪とか言語パズル的な親しみ方をするのには良い年頃だろうけど。
ITドカタ (スコア:1)
日本だけなのか。そうですかorz
#プログラマでなく、SEかコンサル、あるいはPMになれってのは日米一緒みたいだけど
Re: (スコア:0)
製造か軽んじられるせいなのか、
コードレビューされる機会が私の周りで無いせいなのか、
危なっかしいシステムが増えていると思う昨今です。
日本人だとなぁ (スコア:1)
小さい子たちは母語が英語(米語)だと習熟しやすいのだろうか?
#スクリプトは魔法じゃないよ。科学技術なんだよ。
Re:日本人だとなぁ (スコア:3, 興味深い)
N-BASICのwidthコマンドを知って数年後(中学、高校)に「幅」であることを知り、
Hu-BasicのCursorが「カーソル」であることを数年後(中学、高校)に知るという
自分の変態経験からすると、小さい子であればあるほど、英語だろうがなんだろうが
「丸暗記で挙動と結び付けて覚える」と思いますねー。それの是非はまた別の話ですが。
むしろ大学生やら大人になってから始める人は英語の知識があったほうが楽かも。
Re:日本人だとなぁ (スコア:1)
Re:日本人だとなぁ (スコア:1)
後藤
屍体メモ [windy.cx]
Re: (スコア:0)
(;´Д`)ンフンフ
Re:日本人だとなぁ (スコア:1)
MSX-BASICでIFという単語を知ったので、THENがないIFは未だに気持ち悪いです
Re:日本人だとなぁ (スコア:1)
初めて英語で論文書いたとき、教授から「君はthenが接続詞だと思っているのかね」と指摘されますた@Fortran User
Re: (スコア:0)
NEXTがないFORも気持ち悪いですよね。
というかFORが前置詞だなんて認めない!「繰り返す」という意味の動詞でしょう。
程度によるとは思うけど (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:程度によるとは思うけど (スコア:2, 参考になる)
ピタゴラ装置的なものを作らせるに一票。
* 単純な手順を積み重ねることで一連の動きを作ることを学ぶ。
* 一旦動かし始めたらゴールまで見守るしかない。事前の設計が大事。
* 普通一発では巧くいかない。プログラムは思ったとおりに動かないが書いたとおりに動く。
原因を見つけ対策することでデバグの勘が身につく。
* 数をこなしていくと90度カーブとかに使える自分なりの定型パターンが見えてくる。
サブルーチンやライブラリを蓄積し活用することを覚える。
* 隣の子の装置と連結するためにはI/Fはシンプルかつ疎に。
言葉や概念として覚えなくても良いから、体に感覚的にしみこんでくれれば将来きっと役に立つ。
プログラミング方面じゃなくても、リンク機構みたいな力の伝達方法に興味を持ったりして
機械工学方面や物理方向に進むかもしれんね。
この方法の唯一の弱点は....
なるべく迂遠でトリッキーな解放を好んだり、iocccコードを美しいと感じるような
邪道なアレゲプログラマを量産しかねないことである。
どこかで学んだ方がよい、と思う (スコア:1)
どこかで学んだ方がよい、と思う。
読み書きそろばんができないと、ちょっとした買い物やその他の日常生活でさえボッタくられたりして損するのと同様に、少しくらい勉強しておかないと、計算機関係でもやたらとボッタくられる気がするから。
LIVE-GON(リベゴン)
優先順位 (スコア:0)
古文や漢文と、Excelマクロで方眼紙を作ることと、どちらが人生にとって役立つのか。(目糞鼻糞)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
どっちもどっちじゃない?
ひたすら古典の研究をする人生が糞じゃないかというと疑問だね。
Re: (スコア:0)
>ひたすら古典の研究をする人生が糞じゃないかというと疑問だね。
昔の日本はよかったと言って、明治から第二次世界大戦か大東亜戦争か知らないが、敗戦か終戦するまでの
特定の時期だけを指すバカに抗するには、古典研究家の結果が特効薬です。
上記のバカだって、孫子は好きみたいなので、やはり古典研究家の存在は無視できません。
日本やさらには中国のような歴史のある国なら、様々な人の人生を追体験できるという意味でも、
古典研究の結果は価値あるのですが。
Re: (スコア:0)
古文を研究する人は好きでやってるんだからいいでいしょ。
それに古典研究者の年収には相当なバラツキがある。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「役に立つ」の前に、「万人にとっての利潤追求の」がつくなら、どっちも役に立たない。
両方共知らない大企業の社長や総理大臣なんて珍しくもない。
そうでないなら、どっちだって役に立つ。
コードは読めなくてもいいでしょ (スコア:0)
コンピューターサイエンスは学んだ方がいいと思うけど、コードを読み書きする能力は万人には必要ないと思うな。
Re: (スコア:0)
簡単なものなら誰でも書けるはずだし書けていいと思う。
万人には読み書きする能力というか、論理的に考える能力が備わっているんだから。
ただ、読む方はコンピューターが読んでくれればいいのであんまり。
Re: (スコア:0)
せめて分岐とループくらいは理解して欲しいですが、多段になったとたん分からなくなる人や、分岐条件を適切に設定できない人というのはそれなりに居て、どこまで「できなきゃいけない」とするかが難しい。
えっ (スコア:0)
> プログラマーやソフトウェア開発者は、平均的なアメリカ人よりも多くの収益を得られる立場にある。
お、おう…
てか出来る人間が増えると安くなんじゃね?それが目当てなのかもしれないけどさ
Re:えっ (スコア:1)
言うまでも無いことですがアメリカは英語圏なので、底辺プログラマがやっているような仕事は「海外の英語圏の国」にアウトソーシングできるんですよ。
発音はあやしいけど、ネイティブとして読み書きが出来、教育も受けた人間が物価の安い発展途上国でメール経由で個人で受注、
あるいはアメリカ企業が、たとえばパキスタンとかに進出して現地の人を雇ってアメリカの需要を吸収する。
当然、競争力の無いアメリカ国内の「底辺プログラマ」級の能力の雇用者は解雇される。
結果、アメリカ国内で「プログラマーやソフトウェア開発者」として働いているのは高給取りが保障されるような能力の高い人しか生き残れないわけです。
そして、給与水準が高いとしっているから、高校生や大学生はプログラマを目指す。
統計上は、「アメリカ国内の雇用者は高給で、途上国に雇用を分散している」ということで「グローバル化万歳!」となるわけです。
#という本(アメリカ万歳!グローバル化万歳!な、翻訳書)を最近数冊読んだ。
翻って、日本では「海外の日本語圏の途上国」なんてものは存在しないのでアウトソーシングが難しい。
#そして、相手をしている顧客は「じゃあ仕方が無い、英語のマニュアル読むか」という人たちではない。
「日本語教育を受けた現地の人」ってのはそれだけで高等教育を受けたに等しいので、雇用にも金がかかる。
なので、日本国内において『「底辺プログラマ」級の能力の雇用者』ってのは、顧客や上司とスムーズに日本語がやり取りできるだけで重宝される。
なので駆逐されない。なので、日本のプログラマの平均給与は低いまま。
給与水準が低いとしっているから、能力の高い人はプログラマを目指さず、「でもしか」でプログラマになる人が日本国内では増える。
「でもしか」でしかないので、日本のプログラマの能力は低く、生産品もそれなり。なので(ry
と見事な負のフィードバック。
Re: (スコア:0)
ものにもよるけども、
できる人間が増えると、全体の品質が上がり、それによって需要が高度になり、高くなる。
ただしそれは、「できる人間の中の底辺」を踏み台にしての話ではある。
Re: (スコア:0)
いや、金融が絡むから収益が大きいのだと思います。だから、人が増えても、そこまでは変わらないかと。
Re: (スコア:0)
根本的にアメリカ国内のプログラマが不足しているのでしょう。故にプログラムを組める人を増やせば将来の失業率が下がるかも。
当然プログラマが増えればプログラマの給料は下がるが
Re: (スコア:0)
アメリカ人の算術平均年収って日本のIT土方が億万長者に見えてくる位安いからねぇ。
Re: (スコア:0)
誰のため? (スコア:0)
本人にとってじゃないよな。幼稚園児は何が必要かなんか判断できん。
親にとって? 極貧なら無理だろうし、富裕層なら不要かもしれんが
平均的な家庭ならそのほうが子供が裕福に暮らせる可能性は高くなるだろう。
政府にとって? 社会にとって? だとしたら興味ないわ。
Re:誰のため? (スコア:2)
機会を設ける程度だから、割とどうでも良い感じ。
学びたい人が誰でも学べるなら、それはとっても嬉しいなって。
誰かが負担するコストにもよるところだろうけど、ソレはソレでソレなりに。
Re:誰のため? (スコア:1)
数学は自分の考えを外部に表現する方法の一種なのだから、自動化する方法も教えるのが道理なのでは、ラクする為の学問でもある訳だし
Re:誰のため? (スコア:2)
「楽するための学問/技術」という点を理解した人が教育側についてくれることを祈る
ばかりですね。「エクセルには手計算で入れた数字を書け」的なことをよしとする人
だと、たぶん10年後の現場が崩壊しそうで(今崩壊してないとは言わないけれど)
ただ、楽することを知るには、楽でないものも多少なりとも知らなければ恩恵は感じ
られないかも……と思う自分もいて。もしかしてこれが巷で言う「老害の思想」なの
かも……。
Re: (スコア:0)
楽する、ったって、幼稚園児には究極の楽する手段、すなわち全部自分でやらない、
という選択肢があります。トイレに行く必要も、トイレに行くまで我慢をする必要さえないです。
そんな子供に、自分でやることを前提とした楽する方法なんてあるわけないじゃないですか。
まず、自分でなんでもできるようにならないといけないし、そのためには自分の有能感を
味合わってもらってこそだし、その途中には魔の2歳も経験して欲しい。飛躍するが、高校までは、
計量用のマイクロピペットもあるが、あえて口吸い法のマイクロピペットも経験して欲しい。
その次にあるのが要領良くであって、そんなのずっと先。
それでも幼稚園児に計算機科学と言い張るなら、私はどうかなと思うけど、レゴのマインドストーム
なりの方がまだましかと思う。
砂場で遊ぶのが最初なんじゃない? (スコア:0)
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」 [amazon.co.jp]
理解のブレークスルーってのは、あると思う。 (スコア:0)
まず、「計算機科学」と、「パソコン実用」は分けて考える必要がある。
マウスとかブラウザの使い方はほっておいても覚える。
自身小学生の時に、コンピュータには機械語ってのがあって、理解するのがすごく大変となんとなく
思っていましたが、何のことは無い、数値を足す、引く、保存、順番のジャンプ等、に過ぎないと、
看破できてからは以後の高級言語の習得がすんなりいったものです。
このことを理解できたときは、門が開いたというか。本当に突き抜けた感じがしましたね。
(副作用として、抽象レベルのまま見るのが気持ち悪い、ってのがありますが)
現在のディジタルコンピュータが主流の間には、おそらく陳腐化しないであろう10進数以外の数値の概念、
ハード(現実)とソフト(抽象数値)の対応の仕方、基本論理(and or not)
プログラム=基本的手続き命令の組み合わせということ、位が理解できれば、
初等としては十分じゃないかと思いますが、PC/タブレット上の良い教材としてはないなぁ
どうしても「パソコン実用」が必要になってくるのでそれを離れて
面白く理解させるにはなにか、パズルみたいなものしかないんじゃないかな。
以前、Eテレの某番組でやっていた「しめじソート」なんて、面白いのでうちの子は真似してやっていました。
その手続きを言葉で紙に書くのがプログラミングだよと云うと、へー、パパのしごとはこういうのかくのかー
等と笑っていました。内容は理解できなくても、プログラムがそういう「手続き」を決めていく作業だということは
理解しているようです。それが、「パソコン実用」と結びついたときに、ブレークスルーしてくれればと思いますね。
Re: (スコア:0)
> 何のことは無い、数値を足す、引く、保存、順番のジャンプ等、
引き算は、補数の足し算、
順番のジャンプは、順番の足し算
結局全部足し算の組み合わせです。そして足し算はNANDの組み合わせ
ってところまで理解できれば、さらなる次の門が開けますよ。
タイトルが酷い (スコア:0)
元記事は幼稚園から高校卒業までの「どこかの段階で」プログラミングを教えるべきかという議論であって
「幼稚園から」教えるべきかなんて議論してない
Re: (スコア:0)
計算機科学よりも前に、きちんとした文章が書ける教育が重要と
体をはって主張されてるのでしょう。
社会がどんな技術で支えられているか (スコア:0)
自分の住んでいる社会がどんな技術で支えられているか理解させる
というのは重要なのだよね。
専門家になる人以外でも教養として知るべき事は多い。
家庭科の料理実習は苦手だったが、それでも取り組んで苦手だと感じる事で
料理を作る人の有り難みというのが実感できたと思う。
言語的能力・数的把握能力・論理構築が未発達でもサイエンスは成り立つか? (スコア:0)
厳密にサイエンスを学ぶというのは無理でも、
コンピュータ(もしくはその上に構築された何か)を使って何かを生み出せるようになるところまでいかないかなあ。
コンピュータを使うだけなら、子供にタブレット/スマホを与えているケースの域を出ないわけだし。
#そうされている親御さんで、創造的な活動を認められた例があったら教えてください。お絵かきのやり方が違うとか。
タブレットと共に育てるだけでも、別の人類が生まれそうではありますが。
もし幼稚園での話なら (スコア:0)
計算機科学を幼児の発達段階のどこに組み込む必要があるのかという話になるだろうな。
組み込めないとすれば、他国はいざ知らず、日本の公立の幼稚園だと組み込むのは難しいな。
計算機科学から離れ、コンピュータを使えばいいというレベルなら、正解のないアドベンチャーゲームみたいなのでおk。
使える時間を子供ごとにわりあて、子供同士でちゃちゃいれさせとけば、集団での問題解決の場になることもあるだろうと
予測できる。
発言能力が高いと、自分の発見をプレイ中に誇示するだろうし、他の幼児に伝えることもするだろう。
一方で、能力が低いと、発見する機会が失われるだろうな。。。そこをどう補うかな。。。
集団での問題解決なんてのは重要なスキルだと思うぞ。事実、小学校に上がる前の重要な課題の一つだ。