セントラルフロリダ大学、火星の模擬土を販売
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headless 曰く、
米セントラルフロリダ大学(UCF)が「火星の土」の標準規格を開発し、この規格に基づく模擬土を実験用に販売しているそうだ(UCF TODAYの記事、 Mashableの記事、 SlashGearの記事、 V3の記事)。
現在のところ火星の土は地球上になく、将来持ち帰りが可能になるとしても大量に持ち帰るのは困難だ。そのため、火星での植物栽培の可能性などを実験するには模擬土を使うことになる。しかし、従来の火星の模擬土は10~20年前の知識をもとに作られたもので、組成が統一されていないため実験結果の比較が難しかったという。UCFでは火星探査車Curiosityが採取したサンプルの分析結果をもとに、ゲールクレーターのロックネストの玄武岩質表土を忠実に再現するオープン標準規格「Mars Global Simulant (MGS-1)」を開発した(論文アブストラクト)。
UCFが販売する模擬土はMGS-1に基づくもので、有害な可能性のある物質を別の物質に置き換えてNASAの安全基準を満たすものになっているという。模擬土の価格は1kgあたり20ドル(送料別)。MGS-1自体が公開されているため、購入せずに自前で調合することも可能だが、UCFに注文する方が手軽だ。既に模擬土は30件ほどの注文を受けており、ケネディー宇宙センターも500kgを注文しているとのことだ。
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