ディーゼル車の排ガスによって2015年に約38,000人が早期死亡
タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
新しい研究によると、世界10カ国以上で行われた実走試験の結果、ディーゼル車は窒素酸化物の排出量が実験室におけるデータよりも50%も多いことが分かった。ディーゼル車に対する試験が行われたのは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、EU、インド、日本、メキシコ、ロシア、韓国、米国。この実験はフォルクスワーゲンの排ガス不正を受けて行われたものだという(nature、THE VERGE、AP通信、slashdot)。
研究者らはディーゼル車実走時に排出される汚染物質を計測、政府の実験室試験の結果と比較した。その結果、実験室のデータの96万トンよりも多い500万トンが排出されていると算出された。研究チームはディーゼル車による汚染は2015年では約38,000人の早期死亡に繋がっていると主張している。
フォルクスワーゲンの不正事件発覚のきっかけとなったことでも知られる国際クリーン交通委員会(The International Council on Clean Transportation, ICCT)も研究に参加している。ICCTによると、煤粒子やスモッグなどの排ガスを呼吸した場合、心臓や肺疾患に繋がりやすい。とくにEU、中国、インドで早期死亡者数が増加しているという(米国では過剰な窒素酸化物により1,100人の死者が出たと推定されている)。
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