プログラム言語を処理するとき使う脳部位は言語野ではなかった 61
ストーリー by nagazou
もしやプログラマーはパズルが得意なのでは 部門より
もしやプログラマーはパズルが得意なのでは 部門より
プログラム言語で書かれているコードは、人間の脳の言語処理を行うブローカ野(言語野)で処理されていると思われがちだ。しかし、米マサチューセッツ工科大学の神経科学者らの研究チームが、プログラムのコードを読む人の脳をfMRIでスキャンしてみたところ、コードを読む時に活性化する脳の部位は、ブローカ野と異なる部分だったそうだ(eLife、Massachusetts Institute of Technology、GIGAZINE)。
研究ではfMRIで2カ所の脳の部位を調査した。一つは数学の問題やクロスワードパズルの解決などの解決などに使われる分散ネットワーク(multiple demand network:MD)で、もう一つは言語処理に使われるブローカ野。実験では、テキストベースのプログラミング言語であるPythonとグラフィカルプログラミング言語であるScratchJr記述されたコードの2種類を読み込んだときの応答を調べたそうだ。
結果、MDシステムは両方の言語ともに反応したという。一方で言語システムは文の解析には強く反応したものの、コードの問題を処理するときには弱いもしくは無反応だったとのこと。
研究ではfMRIで2カ所の脳の部位を調査した。一つは数学の問題やクロスワードパズルの解決などの解決などに使われる分散ネットワーク(multiple demand network:MD)で、もう一つは言語処理に使われるブローカ野。実験では、テキストベースのプログラミング言語であるPythonとグラフィカルプログラミング言語であるScratchJr記述されたコードの2種類を読み込んだときの応答を調べたそうだ。
結果、MDシステムは両方の言語ともに反応したという。一方で言語システムは文の解析には強く反応したものの、コードの問題を処理するときには弱いもしくは無反応だったとのこと。
思われがち (スコア:2, すばらしい洞察)
>人間の脳の言語処理を行うブローカ野(言語野)で処理されていると思われがち
どこ界隈で思われがちなんだろう。
Re: (スコア:0)
感覚野の感覚やろ(適当)
Re: (スコア:0)
どこ界隈となると謎だけど、
「プログラミング言語も言語」だから、
「プログラマーは英語が得意」
「プログラミングの学習は外国語を学ぶようなモノだ」
「外国語が得意な人はプログラミング言語の習得も早い」
みたいな謎理論は何度か見た事がある。
その度に、それは違うやろとツッコミを入れたのは言うまでもない。
Re:思われがち (スコア:2, 興味深い)
機械語はノイマン型ができてからだと思います。その前はプログラムはハードワイヤードな感じで作られていて、プログラムはハードウェアの結線で表現されていました。
プログラム言語は元々は数学の基礎を研究する過程で発生したものです
数学の基礎付けを素朴な数から集合論をベースにした自然数・整数・有利数・実数の定義を作ったりした過程で、極限や無限小の概念が適当だったのでこれを厳密化しようという流れがありました。
その過程で、論理学とは何か?という事が問題になって、これを超厳密に定義する過程で、究極的に(自然)言語とは何か?という事が問題になったのです、つまり厳密に定義された言語を作り出せという事になった訳です。
そこで、自然言語を研究していたノーム・チョムスキーという人が考えたチョムスキー階層という概念が非常に有用だったのです。
この知見を取り込んで形式言語という概念ができて、現代数学はこれを基礎にしています。
現代のプログラム言語は形式言語の応用になっています。といいますかプログラム言語はすべて形式言語の一種です。
形式言語が、チョムスキー階層をもとにしていて、それが自然言語の研究から始まっていますので、自然言語とは大いに関係があります。
むしろ自然言語の研究の果てにできたものといって良い物です。
あとついでに…… (スコア:2)
と言うか、数学にしろプログラムにしろ、慣れてる人とそうでない人で、本当に脳の使い方は同じ何だろうか??
学生の時に、数学の問題を解く時、問題のパターン・傾向を覚える前と後で、頭の使い方がホンマに同じだったと言い切れるのか??
プログラムを組む事に、ある程度慣れる前と後では以下同文。
# 自分が「論理的に考えてる」と思ってた思考パターンが、実は単なる条件反射だったなら……。
# ってのはホラー小説か何かのネタになりそうな気はする。
Re:あとついでに…… (スコア:1)
テトリスなんかも最初考えるけど慣れてくると条件反射になりますね。
若くして痴呆症の症状が出た人がいて、なぜかを調査したら
事務のルーチンワークばっかりだったと。
頭使ってるように見えて、ワンパターン作業の繰り返しで
脳の特定箇所しか使ってなかったから痴呆症が出たようです。
TomOne
Re: (スコア:0)
クオリア問題みたいなものか
(というかそれそのもの?)
思考回路は各人によって違うが
標準的な形態(統計の中央値みたいな)はあるかもしれない
全数(はっきりと確定的に)調べるわけにもいかないからわからないけど
Re: (スコア:0)
武道をやる前後で体の使い方が変わる程度には変わるでしょうけど、武道をやっても目や腕が増えたりしない程度には同じだと思いますよ。
Re:あとついでに…… (スコア:2)
いや、その喩えこそ、何かの運動……例えば子供の頃に自転車に乗れるようになった時なんかは「体で覚える前と後」では、どう考えても、自転車を運転してる時の脳の働き方なんかは違うんじゃないですかね??
Re:あとついでに…… (スコア:1)
自転車に乗れない体に、自転車に乗れるようになった後の脳を移植して使えば、自転車に乗れるはずだと考えるならそうですね。
Re: (スコア:0)
「運動記憶」で論文検索するとオモシロイのでオススメ
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PLANNED-26120002/ [nii.ac.jp]
ニイケ (スコア:1)
ぴゅう太の日本語G-BASICでプログラム書く時は言語野使うだろうよ
Re:ニイケ (スコア:1)
英語話者が英語プログラミングで本文のような結果になったのに何言ってるんだ?
gotoを使うのは時代遅れだからそんな結果になったとでも言うのか?
Re:ニイケ (スコア:2)
おいおい、ネタかどうかも判断できないほど
言語野が収縮してるんじゃない?
Re:ニイケ (スコア:1)
日本語プログラミング言語のひまわりなんかだと、助詞なんかも使われていて文章として読まないと理解出来ないので、言語野使われそう
記号(=とか+とか)を使っていると、文章ではなく単語を使った数式に近いので、こちらは言語野よりも今回のような結果になるのではないでしょうか
そういった意味で、COBOL だと英語話者でも違った結果になるのか、興味はありますね
Re:ニイケ (スコア:1)
あれを文章として捕らえて理解しているうちは、いつまでもプログラミングは上達しない。
Re: (スコア:0)
小僧はすっこんでろってことですよ。
>Fedorenko准教授は「特定の言語でのコーディングに30年または40年を費やしたプログラマー」において、
>multiple demand networkの一部がコードの処理に特化する可能性があると主張しました。
プログラミングは30年やってやっと一人前かw
Re: (スコア:0)
30歳定年説と組み合わせると「全てのプログラマーは引退するまで一人前になれない」という結論に!?
Re:ニイケ (スコア:1)
一人月までは誰でもなれるのにね
Re: (スコア:0)
一人前のプログラマーってどこにいるんだろう。
Re: (スコア:0)
昔はそんな言葉もありましたが、今や普通に定年まで働ける職業になりましたね。
Re:ニイケ (スコア:2)
プログラマ歴5年の奴6人で1人前とか
Re: (スコア:0)
パスタ屋に
Re: (スコア:0)
10歳からやってるから行けるな
Re:ニイケ (スコア:1)
プログラムを翻訳して自然言語化した仕様書を読む時は言語野が働く気がするけど、
関数やプログラム構造を持ったままの言語状態だとどうかな。
まあつらつらと上から読み下せないプログラムが自然言語読む時と別の脳領域使ってるのはそうりゃそうだなって話ではある。
字面を見ながらそれで起こる事を考えてるんだもの。
そんなことより聞いてくれよ (スコア:1)
「吉野家ではなかった」に空目した。
Re: (スコア:0)
佐賀県人かな?
ブローカ野は (スコア:1)
言語全体ではなく、文法処理だよね。否定文をつくるとかそういうのに使われる。
面白いことにどの(英語とか日本語とかにかかわらす)言語でもこの部分が使われることがわかっている。
Re:ブローカ野は (スコア:2)
ブローカ野の発見は事故でこの部分を損傷した人が、他の行動はまともなのにも関わらず、喋る文法だけがおかしくなったこと。
だから実際にロジックだけどを考えるプログラミングに使われないのは納得できる。
Re:ブローカ野は (スコア:2, 参考になる)
ブローカ失語でググって貰えば分かるのだけど、ブローカ野の損傷では、そもそも言葉が出なくなるのですよ。
一見流暢に喋っているように聞こえるが、文法や語順、語の選び方がおかしい喋りになるのは、ウェルニッケ野の損傷によるウェルニッケ失語ですよ。
まぁこれは、脳神経が専門でなければその辺の医者でもなかなかわからない話ですが。
Re: (スコア:0)
ブローか失語の症状として、「文法的に複雑な文章を作り出すことが不可能になる。彼らの作る文章は、電文体と表現されるような内容語のみで構成されたものとなる」
ウェルニッケ失語は、「言語産出は比較的自然なリズムで、比較的文法的なものであるにもかかわらず、大抵の場合、遠まわしで曖昧で無意味なものとなる」
とあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AB%E9%87%8E [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
そのWikipediaの記事を読んでもらえば分かる通り、
ブローカ失語では・・・が多くて言葉は出ないわけですよ。
ウェルニッケ失語は流暢に喋っているように聞こえるわけですよ。文法、語順、語の選び方がおかしく、意味がないわけですよ。
Re: (スコア:0)
この人のレビューって、ヴォルケニッケ失語的なのかな?
https://www.amazon.co.jp/gp/profile/amzn1.account.AEOYXU4BCLHX6VACG75M... [amazon.co.jp]
「「フィクションインフィクションの出来事」の話がダンガンロンパシリーズだと言う事
つまり「劇中劇世界の出来事」を表現するという「おまじない」を作家達は行っており
ここまでの情報から「全部の作品」でこれが行われている事が判明するのである
つまり「フィクション」を表現するにおいて「劇中劇世界の出来事」を表現するの
Re: (スコア:0)
綺麗に脳の一部だけが損傷ってことばかりでないので、どちらか寄りの失語にはなっても併発してたりするんですよね
○○野まではいかなくても途中経路が詰まってたりとかもあるし
Re:ブローカ野は (スコア:1)
と、ブローカ野が全壊状態のmanmos氏は謎の言葉を残すのであった。
違い (スコア:1)
ブローカ野は考えを日常の言葉にするところ
これは意識にのぼる
for i in range(10):
a += i
これを「iを0から9まで、aに足し込む」と理解するのがブローカ野だが、スパゲティならともかく、簡単なものでは使わないし意識にものぼらない
これを「0から9までの和を求める」と意図を理解するのがMD
こちらはほとんど意識されないが、理解した瞬間にはひらめいた感覚がある
Re: (スコア:0)
Eureka!
挙動と例外を探してるから (スコア:0)
確かにパズルとか将棋の先読みに近いかな。
でも、かかりうけが母語と逆な外国語とかは似たような動きになりそうだけど。
頑張って英文を組み立てている時 (スコア:0)
プログラミングと同じ部分を使ってる感じがする
適正にも関わる? (スコア:0)
自分は CPU がどう処理するかをシミュレーションするつもりで読んでるので、言語野じゃないというのは納得。
あるいは言語野以外のどこで処理させるかがプログラマ適正に関わるんだろうか。
コピペ脳 (スコア:0)
Stack Overflowからコピペして組み立てるのは脳のどの機能を使うのだろうか。
Re: (スコア:0)
誠氏ねの部分じゃね?
言語処理 (スコア:0)
は手話の会話時、健常者と聾者の間に差が出るのかとかも気になります。あと、点字とかも。
そもそも読書の場合とかはどうなの?
コードを読むと本を読む場合の比較で本の内容で使う場所が変わるのか?ってまで突き詰めて欲しい。
Re: (スコア:0)
以前ツイッターで見かけた。ディスレクシアで小説の理解が難しい人。職業はプログラマー。プログラムはスラスラ書ける/読めるけど、ドキュメントの読解が難しいそう。
Re: (スコア:0)
ディスレクシアについて調べるとプログラマーの他に広告業界にもいるということが見受けられますね。うーん、脳はまだまだ理解するのが難しい部位ですね。
問題の取り組み方 (スコア:0)
電子回路図の時と同じ脳 (スコア:0)
私個人としては、プログラミングは電子回路図を引く時と
同じ脳の使い方をしていると感じる。
実際、知人の回路屋さんは昔プログラマだった。
Re: (スコア:0)
電子回路のブロック図とフローチャートって似てますもんね
ここに粒度?があるのも似ている
Re:吾輩は猫である (スコア:1)
代入、型定義、「まだない」と「とんと見当がつかぬ」の違い、などについて考えられる良い題材のような気がする。
プログラミング言語ごとにどうやって実装する?と考えてみても楽しそう
Re:吾輩は猫である (スコア:1)
> wagahai.name = "";
てっきり空文字列が入ってると思ってたのに実際は undefined だったりする
それが問題だ