
機長のコーヒーがこぼれて緊急着陸したエアバスA330 83
映画化決定 部門より
トーマスクック航空が運航するコンドル航空116便のエアバスA330で今年2月、機長のコーヒーがこぼれたことが原因で緊急着陸するトラブルが発生していたそうだ(英航空事故調査局の最終報告書: PDF、 The Registerの記事、 Aviation Safety Networkの記事)。
116便はドイツ・フランクフルト発メキシコ・カンクン行き。出発後に出されたコーヒーを機長がトレイテーブルへ置いたままにしていたところ、カップがひっくり返ってしまったという。コーヒーの大半は機長の膝にこぼれたが、少量が機長側のオーディオコントロールパネル(ACP1)にこぼれ、機内アナウンスに使用するVHF送信機能が使用できなくなる。回路を切り離すこともできずにそのまま航行していると、ACP1が過熱して電子回路が焼ける臭いが操縦室に立ち込めたそうだ。さらに20分ほど経過すると副操縦士側のACP2も過熱してボタンが溶け始め、ACP1からは少量の煙が出始めたため、アイルランド・シャノン空港に連絡して緊急着陸を決定。ACPの故障により通信は困難だったが、着陸に問題はなく乗客乗員337名は全員無事だったとのこと。
その後、ACP1/2を取り外して調査した結果、ACP1の故障は液体の浸入によるものだと確認された。一方、ACP2の故障の原因は報告されていないようだ。
エアバスでは飲み物のカップをカップホルダーに置くことを推奨しているが、航空会社の用意したカップが小さく、カップホルダーに置くと取りにくくなるため、トレイテーブルへ置くことが常態化していたという。また、カップに蓋があれば被害を最小限にとどめられた可能性もあるが、蓋も用意されていなかったとのこと。このトラブルを受けて航空会社ではカップ用の蓋を全路線に用意し、使用の必要があることを客室乗務員に通知したそうだ。さらに、カップホルダーの大きさに合うカップの手配もしているとのことだ。
コックピットのトレイテーブルとはなんぞや (スコア:5, 参考になる)
エアバス製の旅客機(A320, A350, A380など)には、1987年に初飛行したA320以来ずっと普通の操縦桿がなくて、代わりに左右外側の手の届きやすい位置にあるフルデジタルのジョイスティックで操縦する。左右同時に握ってはいけないことになっていて、矛盾した入力をすると片方は無視される。
ということは、自動車で言えばハンドルがある位置が空いてしまう。これは大変に困るので、仕方なく計器盤の一番下に折りたたみ式のテーブルが付いていて、引っ張り出して広げればキーボードで楽々目的地をを入力したりトレイを置いてゆったりと機内食が食べられてしまうようになっている。だがこのトレイには穴が開いておらず、別途、また折りたたみ式の紙カップホルダーがセンターコンソール(センタートンネルと思いねぇ)の壁に少し奥まって付いている。
ま、テーブルに置くわな。ま、揺れるわな。ま、こぼすわな。
Re:コックピットのトレイテーブルとはなんぞや (スコア:2, おもしろおかしい)
報告書に載ってる写真を見るに、カップホルダーについてはその位置よりも「カップが小さい」ってのが本当に使いづらそうで笑ってしまう