AndroidにおけるOracle対Google訴訟、陪審員はGoogleによる著作権侵害を認める 53
ストーリー by hylom
APIは保護されるべき著作物か 部門より
APIは保護されるべき著作物か 部門より
danceman 曰く、
Androidに使用されているJava APIがOracleの保有する著作権を侵害しているとしてOracleがGoogleを提訴していたが、サンフランシスコ裁判所の陪審員はGoogleが著作権を侵害していたと判断し、Oracleに有利な部分判決を下したとのこと(本家/.、SourceForge.JP Magazine、ITpro)。
未決定審理となった個所に関しては、今週の終わりにも再審が開始されることになる。判決後、Googleは電子メールを通して声明を出しており、「争点の中心はAPIを特許にすることできるのかどうかであり、その判断は裁判所が下すことになる」としている。
だが、もし今回の裁判員判断が覆されることがなければJavaの自由が制限されてしまうことにもなり、プログラマーにとっては厄介な問題に発展する可能性がある。
Java開発者(社)涙目 (スコア:2, 興味深い)
これはAndroid/Googleだけの問題じゃないんだよね。
これまで急速に増えてきたJava開発者とJava利用プラットホームが、ORACLEのさじ加減でどうにでもなるという、ORACLE帝国に支配されることになるということ。
たとえばStringクラスとか使ってないJavaでかかれたプログラムはほとんどないと思うけど、ORACLEはそのソフトから著作権使用料を徴収しようと思えばできる。
気に入らなければ、侵害で訴えて抹殺することもできる。
いわゆるサブマリン特許みたいなもんだね。
権利を放棄しているふりをして十分に広まったところで、いきなり権利を主張する。
こういうところ、ObjectiveCにしたAppleはうまくやったなと思う。
ORACLE帝国が暴政をはたらくのなら、MS帝国に亡命して庇護を求めるのも良いかもしれない。
さて、今後のORACLEの動静によってはJavaを捨ててC#を学び、使うことになるかもしれないよ。
Re:Java開発者(社)涙目 (スコア:1)
実際、Javaで著作権使用料を取るとしても、使用料を取ったせいで.NETにシェアを奪われるとお話にならないので、
実際に使用料を取るのは、DBで食えなくなるほど切羽詰まった時ではないかと。
もっとも、そんな事態に至った場合、Oracleの時価総額は相当小さなものになっているでしょうから、
GoogleがOracleを買収して、そのあたりをチャラにしてしまうというのも十分考えられます。
あと、陪審院は、あくまでも初審で、そのあと控訴が出来るので、この判断が覆される可能性は十分にあります。
Re: (スコア:0)
なぁ、なんで企業規模が同じ会社が買収できると思うんだ?
頭が膿んでるんじゃないか?
Re: (スコア:0)
まず自分の頭の問題を疑う発想は無いのか。
質問! (スコア:0)
1,.Net って、OSの料金の中に使用料入ってないの?
2,APIに特許が認められたからといって(#2149337) の方が言っているように、その上で動くアプリに対し
>ORACLEはそのソフトから著作権使用料を徴収しようと思えばできる。気に入らなければ、侵害で訴えて抹殺することもできる。
なんてできるの?
Re: (スコア:0)
AppleがObjective-C採用したのは関係ないと思うぞ。
と書いておかないと「『アンチApple』信者」が騒ぐ。
Re:Java開発者(社)涙目 (スコア:1)
Re:Java開発者(社)涙目 (スコア:2, 興味深い)
初期のCocoa開発環境はObjective-CとJavaの二本立てで、どっちも同等ですよちゃんとサポートしますよって言って開発者釣っといて、Javaの方はあっさりハシゴ外した前科があるわけですが、もうお忘れですか?
ZFS採用とあわせて、Oracle買収決まったら即切りくらいの勢いでしたね。
ジョブスは危ないと感じたものを切り捨てるスピードが早かった。
Re: (スコア:0)
アップル信者は都合の悪い事はすぐに忘れます
Re: (スコア:0)
NTTなどのフィーチャーフォンのJava環境はどうなのさ!しっかりライセンス料を払っているから、訴訟になっていないだろうが! Googleが唯我独尊なだけです。
Re: (スコア:0)
Oracleからライセンスを受けてライブラリ等を使って開発したJavaVM互換環境と、それの上で動くアプリケーションに対するAPIの著作権の違いが判らない人ですね。
この世に数多く出回っているJavaで開発されたアプリケーションは、ほとんどがOracleに著作権使用料もライセンス料も払っていないが、これからはOracleが請求すれば払わなければならない可能性が高いってことだよ。
実行環境だけじゃなくて、すべてのアプリな。
唯我独尊なのはOracleだよ。
少なくともGoogleが使用権料払っていればOracleも訴えなかったんじゃないの? (スコア:0)
アプリケーションそのものはそれを開発した会社の著作権の属するものだし、それで使ったAPIについては料金徴収する権利もOracleにある。
ただ、現実問題それをやってしまうとJavaを使う開発者を逃すだけになるのでやらないでしょ。
可能性があるからといって非常に少ないものをことさらに持ち上げるのはミスリードを誘うのが目的だと思う
著作隣接権も余程のことでない限り認められないだろうし。
また、そのことを敷衍するとWin32APIを使うと著作権料を支払う可能性もあるよね。ほかのOSでも同じ。
またJava類似のDalvikじゃなくてもVMなら他にいくらでもある。
まずは、Googleが正当に使用料を支払うべきだと思う。其の後にこういう訴訟をおこすのならOracleを叩いてもいい。
順番が逆だよ。
Re: (スコア:0)
いやいや、そもそもそんな権利ないだろう?ってのがGoogleほかの見方だよ。
Javaのライセンス料は商標によるもの。UNIXと同じ。
じゃなきゃ、WineやFreeDOSほか、VMwareとか仮想化やエミュレータとかどうなるんだよ。
任天堂やNECが四苦八苦はしないし、エプソンはどうなるんだよ。
他にもCGIとかWebAPIは?と、APIに著作権なんて認められたら実装側だけとしても話が拡大していくわけさ。
Re: (スコア:0)
>権利を放棄しているふりをして十分に広まったところで、いきなり権利を主張する。
JavaはOracleが作ったわけではないよね?Sunだよね?
Javaの黎明期からOracleが今の事態を狙っていたというのは考えすぎだと思います。
Re: (スコア:0)
SunからGoogleに移った人が、同じ関数を書いたのが問題らしい。
そりゃ似るわ。
Re: (スコア:0)
もとからSun帝国の支配下でしたし、権利が放棄されたこともなかったでしょ?
権利が放棄されてたら、もっと使っとるわw
陪審員? 裁判員? (スコア:1)
よく知らんのだけど、juryって陪審員じゃないの? 米国の民事訴訟って陪審制じゃ?
さぁ (スコア:1)
早くC#コンパイラとMonoライブラリをDalvikに移植するんだ。
Re:さぁ (スコア:2)
Android が C# になってくれるとなにげに嬉しいかも。
Re: (スコア:0)
せっかくだから俺はこのプログラミング言Go [golang.org] にするぜ。
Re: (スコア:0)
Goはまだ未熟言語だろうけど、Javascriptとか別の言語もいいかもしんないね。
開発者をたくさん呼び込みたくてJavaAPIにしちゃったわけだから、今ならJavascriptでも良さげ。行き着く先はMozillaか
Re: (スコア:0)
よりによってなぜ欠陥言語を選ぶ?
Re: (スコア:0)
Javascriptというと欠陥品と言われるがHTMLと言うと持ち上げられる不思議。
Re: (スコア:0)
予定されている型指定ができるならJavascriptでもいいのだがなぁ
Re: (スコア:0)
webOSェ…
Re: (スコア:0)
そこは、選択肢として存在しないものを言ってこそおもしろおかしいのでは?(元ネタ [wikipedia.org])
Re: (スコア:0)
確かに、YoutubeにWebMをごり押ししたGoogleなら、自社のGoを押しそうですね。
何れの言語に移行するにしても、Javaからの離脱を計るには、中間コードからGoやC#等の言語に直すツールをGoogleが出し、Androidのアプリ開発をJavaでやるのをやめれば可能かと思います。
ただし、移行期には混乱しそうなので、混乱に乗じてMSがWindows Phoneを押したり、ユーザや開発者がAndroidに見切りを付けて、iPhoneに写ってしまう可能性はありますが。
Re: (スコア:0)
別にフレームワーク丸ごと実装することを考えるとC++とかでもいいような気がするけど
Oracleの超主張が通った後という前提で考えるとSTLやらBoostやら許諾を取らないと著作者が山ほど出るから死ねるな
Re:さぁ (スコア:1)
Dalvik上で稼働するC#コンパイラは、ワクワクする!
Re:さぁ (スコア:1)
Mono for Android [xamarin.com]始まったな
間違いだらけのdanceman日記 (スコア:0)
ポロリもあるでよ
Re: (スコア:0)
> もし今回の裁判員判断が覆されることがなければJavaの自由が制限されてしまうことにもなり、プログラマーにとっては厄介な問題に発展する可能性がある。
ホント、何を根拠にこんな発言をしているのだろう。
制限されるのはJavaの自由でなく、Androidの自由。
プログラマーは、VMのAPIが統一されるので問題解決が用意になりますよ。
Re:間違いだらけのdanceman日記 (スコア:3, 参考になる)
> 制限されるのはJavaの自由でなく、Androidの自由。
> プログラマーは、VMのAPIが統一されるので問題解決が用意になりますよ。
Googleが主張している「API定義には著作権による保護が及ばない」という部分については、
JavaやAndroidどころか、プログラミングの自由という、もっと広い問題では?
ちなみに日本では、Googleの主張どおり「及ばない」ことが著作権法に明記されています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070724/278162/ [nikkeibp.co.jp]
Re: (スコア:0)
出典リンクきちんと読めば分かると思いますが「その著作物を作成するために用いるプログラミング言語」が保護されないプログラミング言語ですよね。今回のケースはプログラミング言語自体がSunの著作物。プログラミング言語だからAPIだからと、ひとくくりに「著作権による保護が及ばない」とは言えないと思いますよ。
「その著作物を作成するために用いるプログラミング言語」という観点でみると、Java VMの場合は作成するために用られる言語はたいていCとかC++が使われますので、たとえばJava VM用のなんでもない処理を、Cではこう実装するといったインターフェイスや手順は著作権で保護されないということですよね。つまり、なんとか言語への単なる移植には意味がないけれど、その一方で単なる移植ではない、独自に効果のある処理が創造されているものには著作権が認められるという話だと思います。
結局、Javaに著作権が認められるのかはJavaに創造性があったかどうかで判断されるのではないですか?
ただJavaに創造性、メリットがなかったのだとしたら、Googleは他の言語を使えば良かったんだと思いますけれどね。
Re: (スコア:0)
ちょっと言っている意味が分からない。
プログラミング言語だからAPIだからと、ひとくくりに「著作権による保護が及ばない」とは言えないと思いますよ。
条文の限りでは、ひとくくりに及ばないとしているように読めるのだけれど、なぜひとくくりではないと言えるのか詳しく。
「その著作物を作成するために用いるプログラミング言語」という観点でみると、Java VMの場合は
Java VMはプログラミング言語なの?実行環境ではなく?
たとえばJava VM用のなんでもない処理を、Cではこう実装するといったインターフェイスや手順は著作権で保護されないということですよね。つまり、なんとか言語への単なる移植には意味がないけれど、
これはそうなんだけど、
その一方で単なる移植ではない、独自に効果のある処理が創造されているものには著作権が認められるという話だと思います。
どこから「その一方」が出てくるのかわからない。
なんか、もとの記事のUIでの
Re: (スコア:0)
Oracle:フリーなJavaの実装なんてものは存在しないから、ライセンス料払ってね。
Google:AndroidのJavaの実装は独自実装のフリーな実装です。
GPL信者:Javaなんか捨てて、GPLでフリーな言語を作ればいいじゃないかい?
Re: (スコア:0)
GPLなAPI使ったらすべてGPLですか?
Re: (スコア:0)
APIに著作権が認められたなら、当然GPLの適用対象でしょうね。
CopyleftはCopyrightの上に成り立つものですから。
そう考えると、予想以上に「APIに著作権が認められること」の影響は大きいように感じます。
かなり洒落にならないんじゃないだろうか……。
Re: (スコア:0)
NTTのフィーチャーフォンのJava環境については、訴訟は起きていなかったよね。Googleがライセンス料をケチった結果が今回の訴訟の大本であるわけで、Javaの問題というより、Googleの問題である。
Re:間違いだらけのdanceman日記 (スコア:1)
スタックマシンって最適化JITの挙動が予測不能じゃね。一意にマシンコードに変換できないの気持ち悪くね。あたりが出発点なんでいかんとも。
Re: (スコア:0)
それって実装の違いだろ。
NTTのは公式にあるJavaMEの実装。
Googleのは独自にDalvikVMの実装で始まりからして違うだろ。
実装 (スコア:0)
それにしても今回の判決だとOpenJDKの存在やJavaそのものをネイティブコンパイルするGCJも今後ヤバイ展開になるって事だね。
特にGCJはAndroidと同じレベルでヤバイだろ。(公式のJavaVMと互換がないのにAPI互換があるというところで)
Re:実装 (スコア:1)
やはり同じレベルでヤバいんじゃないかと思われるものとして、Microsoft J#がありますね。
サポートされているクラス ライブラリ [microsoft.com]
J#はもうオワコンなので、あんまし影響はないかもしれませんが(^^;)
Re: (スコア:0)
Microsoftはライセンスで揉めたから、どこまでがOKでどこからがNGだと確認したうえで、
Javaと同じなのはライセンスをとっていた1.1.4までになっていて、それ以降は「似て非なるAPI」になってるんでしょう。
なぜ、J++/J#がこんな仕様になったのか、Googleがちゃんと理解してなかったか、
インターネット時代の企業らしく「やったもん勝ち」と思ったのか...
Re:実装 (スコア:1)
えっと、それは違うのでは?
SunがMicrosoftを訴えたのは、Microsoft JVMがJDK 1.1のAPIを正しく実装していなかった(互換性が低かった)にも拘わらず、IE上でSun製Java VMの代替物として動作していたから、ですよね。
そのせいで、当時のJavaアプレット開発者は両方のVMで動作するよう注意しなければならなかった上、JDK2.0の新機能も(MS JVMが実装していないので)使えない、という状態だったので……。
Sunが問題としたのはJavaアプレット実行環境の非互換性ですから、元からバイナリの異なるJ#は(あの訴訟に関しては)対象外だと思いますよ。
少なくとも、当時のSunは「APIにも著作権が及ぶ」などという主張はしていなかったはずですし(^^;)
Re: (スコア:0)
いやいや、1.1自体はライセンスされていたから、APIの著作権を主張はしないでしょう。
裁判自体は「ライセンス通りに実装していない」だから、当然、著作権でもめる必要はない。
Microsoftと揉めたのは"JNI"(とDelegate)の部分ですから、両方のVMで動作を注意する必要があれば、それはJ++製でWindows固有のものになります。
アプレットでは(最初からJNIなんて使うべきでないので)PureJavaで作っていればいい。(と解説されていた)
言いたいのは、「Microsoftが1.1までしかSunからライセンスを受けてないので、2.0以降はAPIの構造はコピーしなかった」というこ
Re:実装 (スコア:1)
Microsoftの思惑は、ちょっと分からないですが……。
(想像はいくつか浮かびますけど、憶測以上のものにはなりそうもないので)
当時のSun側に関しては、特許及び著作権で他者を縛るような意図はなかったんじゃないかな、と私は認識しています。
少なくとも、James Gosling氏は「ソフトウェア特許訴訟はSunのDNAにそぐわない」とおっしゃってますし、氏のブログ記事 [nighthacks.com]でも今回の件に憂慮を示していますから。
Re:実装 (スコア:1)
おっと、書き忘れましたが、JNIの件に関しては私の記憶違いでした。
JavaアプレットではなくJavaアプリケーションの方ですね。
私はJNIやJ/Directを使ったことがないので、すっぱり記憶から抜け落ちてました。すみません(^^;)
Re: (スコア:0)
今回の審判そのものは「仮にAPIが著作権保護されるなら」という前提下なので、今回の審判によって何かがやばくなるということはないです。
そしてこの前提となっている「APIが著作権保護される」というOracleの主張がもし通ったら、やばくなるのはGCJとかそういうレベルに留まりません。
世の中に存在するほとんどあらゆるプログラミング言語において「APIの著作権」の権利許諾を洗い直す必要が出てきます。
#「APIの著作権」について許諾を明言しているものはほとんど絶無のはず
.Net開発は大丈夫なの? (スコア:0)
ECMAに規定されている分はいいのかもしれないけど、それ以外の拡張部を使った場合はどうなるんだろう
OS料金の中に既に入ってますというならいいのですが。