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プログラミング

すべてのプログラマは英語を理解するべきなのか? 236

ストーリー by hylom
長いものには巻かれろ 部門より

taro-nishino 曰く、

本家で Shouldn't Every Developer Understand English? がポストされていました(以下、私訳)。

Jeff Atwoodは、「インターネットがあれば、いかなる国に住んでいても、またいかなる言葉を話していようとも、ネイティブな言語で利用できる知識を蓄積して増やしていくことは可能であり、また可能であるべきなのだが、一方プログラマー達にとってはこのルールは異なる」で始まる、興味深いポストをしている。

「あまりにも重要なことなので、思いもしなかったことを質問する。すべての開発者が英語を理解する必要はあるのか?ということだ。偉いハッカー達は揃いも揃って、技術的な議論を英語で通すことは、実りある議論を容易にするだけのものと認識している。言語ではなく、コード実力主義なのである。そして、誰も(ともかくも少なくとも、賢い人は)プログラム言語をローカライズしない」と、Atwoodは主張している。

Eric Raymondはエッセイ「ハッカーになる方法」の中で、真のハッカーは実用的英語を要求されると言っており、「フィンランド人のLinus Torvaldsは、コードに英語でコメントしている(多分彼にはそれ以外の選択肢が思いつかなかったのだろう)。彼の流暢な英語は、世界中からLinux開発者を集めるために重要な役割を果たしており、見習うべき一例である」と記している。

それは、醜いアメリカ人のように聞こえるかも知れないし、文化的帝国主義の類であると取られるかも知れないが、「ソフトウェア開発のデファクトスタンダード言語として英語を提唱することは単純な実用主義によるもので、全てのハッカーが持っている特性の内でも最大の利点である。」と、Atwoodは書いている。

タレコミ子は、英語の専門家でもないし、開発者に英語能力がどれくらい必要なのかも分かりません。そういう高度な議論はさて置いといて、個人的には「ドキュメントを読もうと思う人は、英語であっても読むだろうし、読まない人は、日本語訳であっても読まないだろう」というのが経験則です。皆さんはどう思いますか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 道具は道具 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年04月03日 16時04分 (#1543227)
    言葉も道具のひとつに過ぎない。それだけのことだ。
    使うことが必要な場面があるなら、道具を使いこなす程度に応じた作業効率になる。
    効率が限度を超えるなら使いこなしのレベルを上げる必要があるし、
    限度内に収まるなら現状の使いこなしのレベルで良いだろう。

    #もっとも、使い方が上手に越した事はない。何かと便利だし。
    • by hohehohe (11394) on 2009年04月03日 16時42分 (#1543262)
      > 言葉も道具のひとつに過ぎない。それだけのことだ。
      100%同意。
      注意するのは、

      英語に訳してくれとお願いするのはいいが要求はしない
      道具だけでなく文化である人もいるからnativeには道具だと強調しない。

      この2つかな。
      --
      AVG anti-virus data base out of date
      親コメント
  • by chibaz (35131) on 2009年04月03日 16時29分 (#1543250)

    英語が公用語ですね。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月03日 17時02分 (#1543278)

    その時必要な言語だけ理解出来ていれば良い。
    必要とされる言語がCとEnglishだったり、JavaとEnglishだったりする事が「よくあるだけ」だ。

    JavaとCOBOLと銀行用語が必要な時もあれば、C++と日本語と中国語と韓国語とベトナム語が必要な時もあらぁ

  • by Anonymous Coward on 2009年04月03日 17時21分 (#1543301)

    itojunさんはFreeBSDでのnewbus/newconfigすったもんだの後、
    「オープンソース技術インターネット技術に参画していくつもりなら
    英語を扱えないようじゃ相手にしてもらえないから駄目だ」
    といっていろいろ勉強していたと記憶している。
    読み・書きだけだはなく、聞く・話すも必須だと言っていた。

    日記にもその辺の記載があったはずなのだが今は一般参照不可能なようで残念。

  • by taro-nishino (32033) on 2009年04月02日 0時42分 (#1542072)

    >彼の流暢な英語は、Linuxの世う価値のある一例である。

    これは転記ミスです。
    「彼の流暢な英語は、Linuxの世界規模のコミュニティを募
    集するために、彼の能力の重要な要素になっている。それ
    は見習う価値のある一例である。」
    です。

  • by sakamoto (8009) on 2009年04月03日 16時13分 (#1543239) 日記
    パソコンが今のところ「英語+一つの言語」という使われ方をしている以上しかたないのでは? あと、「英数字」なんて言葉もあるけど、あれが「仏数字」とか「中数字」とかなるのはな(漢数字は別の意味)。 共通言語が英語になるのは極自然な話だと思う。
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
    • by nmaeda (5111) on 2009年04月03日 21時20分 (#1543440)

      英数字と云うとき、英語に必要なアルファベットセットが前提で、例えばウムラウト付きのアルファベットを含むかどうかは、コンセンサスが得られていないと思いますよ。個人的な経験で云えば、英数字+ウムラウトなどというように思います。

      親コメント
  • 真のハッカーであれば自然言語の汚さにウンザリして言語を設計するのではないだろうか。
    # とか書いてみる。

  • 知っていたほうがなにかと便利。できれば英語がちゃんとしゃべれることは必要な場合も多い。
    でも、「英語」とは言わないからせめて「英単語」くらいはわかってないと、プログラミングするときにちょっと不便かも。

  • ここ何年か、オブジェクト指向分析設計やオブジェクト指向プログラミングなどを推進しているが、プロジェクトの規模が大きくなるとどうしてもうまくいかない、これはいったいなんなんだろうか?と悩んでいる。

    アラン・ケイだったか、誰だったかの記事かBlogで、Smalltalkを使うとこんな感じで英語みたいになるんだよ、と書かれているものをみて、ハッ、っと思った。
    我々日本人ではこの感覚は英語を理解していないとできないし、これが案外オブジェクト指向のギャップではないかと。

    英語圏のひとは、UMLでクラス図を描いても、そのままそれがコードになる。我々は、日本語を一旦英語にすることで、一呼吸おく必要がある。

    オブジェクト指向の世界では日本語がいろいろ足かせになっていると感じている人、他にいませんか?

  • ソースを読んだりデバッグしているときに、
    変数名や関数・メソッド名の英語があからさまに間違えていたり(Typoならともかく)
    イミフなローマ字だったりするとゲンナリするのは確かです。

    # 私も英語は苦手なので、辞書や翻訳ツールは必須ですね。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月03日 17時21分 (#1543300)

    英語以外の様々な言語を使用する人が世界にはいる、ということを踏まえた上で、理解できる人間が比較的多いという理由から、コミュニケーションの手段として英語を選択するのなら問題ない。

    でも、プログラムに対する入出力まで英語を前提とされるのは困る。それは英語を理解できるかどうかとはまったく別の問題だけど。

  • 昨日(4月2日)のNHK「クローズアップ現代」でも英語のことをとりあげてましたね。
    好むと好まざるとにかかわらず、「コミュニケーションツール」として英語は必須である。
    別に流暢でなくてもよい。

    すごく納得しました。

    URL:http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2009/0904-1.html#thu
    • 私も見ていました。横河の社員がインド人とシンガポール人とテレビ会議しているのが印象的でした。
      がんばれ日本のエンジニア!と声援したい内容でした

      インド人も華僑もプライドが高い人々ですが、彼らが日本の技術者に耳を傾けるのは
      やはり日本の優れた製品や技術に魅力があるからで、その意味で日本のエンジニアは堂々と
      プライドを持って英語で語っていけばいいし、聴き取れなければ言い直しさせればよいでしょう。
      そこには英会話学校で出稼ぎアメリカ人と話すのとは違う「日本人の英語」「俺の英語」があると思います。

      口先だけの「文系英語」(失礼)に負けるな日本のエンジニア、と煽ってみます(笑

      親コメント
  • UMLが必要な相手とコミュニケーションするにはUMLを使う。
    英語が必要な相手とコミュニケーションするには英語を使う。
    C言語じゃないとイカンプログラムはC言語で書く。

    # ただ、やっぱし情報量の問題から英語を楽に読み書きできるようにはなりたい...
    # 努力してないケド (^-^;)

  • >誰も(ともかくも少なくとも、賢い人は)プログラム言語をローカライズしない

    そうだよねぇ。
    ぴゅう太 [wikipedia.org]とか作っちゃいけなかったんだよね。
    (知らない人にはMind [scripts-lab.co.jp])

    でも、英語以外にローカライズされた言語で組めると、ちょっとCoolな感じがするのは気のせいだろうか。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月03日 19時40分 (#1543376)

    ズバリASCIIで表現できるから。以下、世の中の大半の文字コードがASCIIの上位互換であることを踏まえて説明する。

    プログラムの地域化にあたってメッセージの翻訳にはgettext [wikipedia.org]が広く使われている。プログラムにハードコードすると後から違う言語をサポートするときにソースを修正してリコンパイルしなければならなくて困るというのもあるけど、1つのソースファイルに複数の文字コードが混在することによるトラブルを避けるために、言語毎に異なるカタログファイルに分離するという目的もある。ただし、メッセージカタログの元文字列に非ASCIIな文字が含まれていると、やはりトラブルの元になるわけで、ソースファイルはASCIIで統一しておけという結論になる。

    といっても、実際にはLatin-1圏の人とか相当無頓着だけどね。名前にアクセント記号とかウムラウトとか含まれていてもそのまま書いちゃってたりする。気持ちはわからないでもないけど。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月03日 19時46分 (#1543384)
    私の少ない経験からですが,

    誤)ソースのコメントは英語でないといけない
    正)コメントはASCII文字ならどの国のエディタやロカールでも*文字化け*しない

    これ*だけ*を理解して貰うのは多くの場合さほど難しい問題ではありませんでしたし, むしろ直ぐに対処してもらえました. ただし仏蘭西の方を除いてはですが...
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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