Vistaに対応したAMD Stream SDK v1.2-beta公開 3
ストーリー by GetSet
着実に進化中 部門より
着実に進化中 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Folding@Homeや TMPGEnc等、 最近はCUDAの話題が多いGPGPUですが、AMDもようやく SDK を更新しました。 公開されたv1.2-betaは正式にVistaに対応。ドキュメントも以前と比べると大分整備され、 最新のRadeon HD4800シリーズの新機能も扱えるようです。
開発者向けフォーラムに書かれている v1.1-beta からの変更点は次の通り。
Vistaに正式対応したことで、 Folding@Home からdllを流用する必要が無くなり、64ビットアプリケーションも作成可能になりました。
- 32/64ビット版Vistaをサポート
- DirectX 9/10と協調可能
- Radeon HD4850と4870をサポート
- Catalyst 8.8 ディスプレイドライバをサポート
- 開発者向けの重要な情報を載せた新しいユーザーガイド
- サンプルブラウザのフォーマットとドキュメントの改善
- Brook+とCALのパフォーマンス向上
DirectXとの協調はIDirect3DSurface9やID3D10ResourceをCALのリソースとしてマップすることで行うとのこと。ドキュメントには載っていませんが、ヘッダーを見るとIDirect3DTexture9も同様にマップできそうです。
HD4800シリーズのLocal Data Share、それを用いたデータ共有や同期機構を扱えるCompute Shaderと、新機能の追加が多いですが、この辺りのドキュメントは不足気味で、サンプルを読み解く必要がありそうです。
Brook+は規格の明確化が大半で、大きな変更はありませんでした。
フォーラムでは既にいくつか不具合が報告されており、タレコミ子も32ビット版WindowsXPでHD4850とHD3850それぞれに1つずつディスプレイを割り当てて実行すると即再起動がかかり、64ビット版XPでどちらもCALデバイスとして検出できませんでした。 VistaでSurroundView使用時にブラックアウトする症状は解決したようなのですが、世の中うまくいかないものです。
最近の不良品騒ぎで信仰が揺らいできたNV信者の俺が余裕で1げと (スコア:0)
そういう俺も最近は8800GTS512で蛋白折り畳んでるだけだけどさ。
Re: (スコア:0)
先進的な人は取り組んでいるんでしょうけど、ペガシスがCUDAを取り込んだとはいえ、まだnVidiaと密接な連携が必要な状態みたいな雰囲気を感じるので、更に安定していないAMDのStreamは個人では難しいのではないかと思います。
Re:最近の不良品騒ぎで信仰が揺らいできたNV信者の俺が余裕で1げと (スコア:3, 参考になる)
> まだnVidiaと密接な連携が必要な状態みたいな雰囲気を感じるので
安定性に関して、特に問題はない。1枚のカードで表示とGPU演算を混在させ、
バグ込みのプログラムを動かしてもハングアップすることなく「戻って」くる。
プログラミング開発のサポートとして、nVidiaと連携できたらいいけど、
当然「これ作って」といって作ってくれるわけではないので、結局
自分らでGPUの性質を考えながら作っていくしかない。
# これが実は面白い。
個人ユースとなると、何作るかが一番の問題点じゃないの?
業務としても、なかなかメリットを活かすのは難しい状況である。
だからこそうまく活かせれば商売になる可能性が高いわけで。