HaikuがSCaLE展に出展、Google本社でTech Talkを実施 3
おもしろいものは生き残る 部門より
BeOS系のオープンソース・オペレーティングシステムを目指すHaikuプロジェクトが2月10日と11日にロスアンジェルスで開催されたSouthern California Linux Expo(SCaLE 5x)に出展し、その2日後にはMountain ViewにあるGoogleの本社でHaikuを紹介するTech Talkを行った。
(つづく...)
HaikuがSCaLE 5xのようなオープンソース・カンファレンスに出展するのははじめてで、ブースで展示をしただけでなく、プロジェクトリーダMichael PhippsやコアデベロッパであるAxel DörflerとBruno G. Albuquerqueが2回にわたってBoFも行った。展示ではプロジェクタを使ってブースのバックウオールに実機で実行しているHaikuを映して、20インチLCDを使ったキューブ型PCやラップトップでHaikuのデモをした。ブースにはHaikuのカーネルのベースとなったNewOSの作者Travis Geiselbrecht(この写真で左から2人目)の姿も見えて、現在の開発者らと旧交を温めた。
Google社で開かれたHaiku Tech Talkでは、HaikuのスピーカーMichael Phipps、Axel DörflerとBruno G. Albuquerqueに加え、スペシャルゲストとしてBeOSを開発したBe Inc.の元CEO Jean Louis Gasséeが登場し、プロジェクトへ応援の言葉を贈った。参加者には現在Googleに所属する元BeOSエンジニアの姿も見え、プレゼン終了後もHaikuデベロッパとBeOSやHaikuのことを語り合った。
参加したタレコミ人には、大きなスクリーンに映されたHaikuを見ながら嬉しそうな表情を見せた元Be社のエンジニアはとても印象的で、6年ぐらいコツコツと開発を進めてきたHaikuにとって、BeOS本家にはじめてプロジェクトの存在意義が認められた気がしました。これがコミュニティとして今後も頑張るバネになることを期待します。また、JLGのスピーチに「Haikuはノスタルジーではない。テクノロジーを色々な方向にプッシュすることによってイノベーションが促進される、それが大切だ」というような言葉があったのですが、それが特に印象に残りました。
Haiku Tech Talkのビデオと写真またはSCaLE 5xの写真が公開されています。
実用度も上がっていますね (スコア:2, 参考になる)
昨年のクリスマスにR1というマイルストーンが一時期示されていたと記憶していますが、気がついたら無くなっていてとても残念でした。もしかして、年明けに出た「New Year's Day Edition with Basic Network Support」 [vmware.com]がそれかな~とも思ったりするのですが…。
現状ではHaiku自体がダウンしてしまうこともあるので、まだまだ実用には厳しい感じですが、もう少し安定したらハードディスクにパーティション切ってインストールしてみようと考えています。
最高ですかー (スコア:1, おもしろおかしい)
Haiku のインストール (スコア:1)
必要なもの
BeOS Max Edition [bebits.com]
Haiku のHDD イメージ [haiku-os.org]
手順
BeOS Max Edition を live CD として起動する。
Haiku HDD イメージを Fat32 ドライブに置く。
deskbar のメニューをクリックして Applications / Development / Installer と選択する。
インストールするパーティション名を Haiku として BeFS にする。
'Install from' を 'Haiku' にして Haiku をインストールしたいパーティションに 'Onto' を変更する。
こんな感じですが、Haiku だけでインストールできるといいんだけどね。