ヤフオク、違法な象牙取引の温床として批判される
タレコミ by headless
headless 曰く、
「ヤフオク!」が違法な象牙取引の温床になっているとして、米Yahoo!およびヤフージャパンが批判されている(The Guardianの記事[1]、 [2]、 BBC Newsの記事、 Yahoo Newsの記事、 ハフィントンポスト日本版の記事)。
象牙の国際取引はワシントン条約により禁止されているが、非営利団体Environmental Investigation Agancy(EIA)が昨年12月に発表したリポート(日本語版PDF)によると、ワシントン条約締約国が過去2度にわたり象牙の輸出を許可したことにより、アフリカでゾウの密猟が増加する結果を招いたという。
日本では違法象牙の国内取引を防止するための登録制度があるものの、登録制度は抜け穴だらけであり、日本市場が象牙のロンダリングに使われているとのこと。日本で不正に売買された象牙は中国にも密輸されており、たびたび中国で摘発が行われている。このことは日本の当局が何ら明確な介入をしなかったことを示すとしている。
EIAが楽天市場やヤフオク!、楽天オークションのほか、象牙の買い取りを広告しているWebサイトを検証したところ、ヤフオク!での規制遵守率が最も低かったという。さらに象牙の販売が最も盛況なWebサイトがヤフオク!であると指摘している。
一方、AvaazではYahoo! CEOのマリッサ・メイヤー氏とヤフージャパンCEOの宮坂学氏を名指しで、象牙の取引中止を求める署名運動が行われており、既に110万件を超える署名が集まっている。
これに対しヤフージャパンでは、違法な取引が行われないよう24時間体制で監視していると述べ、適法な取引であれば問題ないとの考えを示したとのこと。また、ゾウの密猟や個体数減少と同社での象牙製品取り扱いの増加を結び付ける主張について、確たる証拠はないとも述べたとのことだ。