オーストラリア・シドニーで開催されたWorld Business ForumでAppleの共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏が、現在注目を集めるIoTがバブルの様相を呈していることを指摘したそうだ(
The Motley Foolの記事)。
IoTについてウォズニアック氏は「一種のバブルのように感じる。人類が何かをする方法を変えるにはペースというものがあるからだ」と述べ、多くのスタートアップ企業が出現していることを指摘。日用品がインターネットに接続することによる訴求性を過大評価しているとの考えを示したとのこと。
IoTが過大評価されていると考えるのはウォズニアック氏だけではない。昨年10月にGigaomが開催した
Structure ConnectイベントでIBMのIoT担当バイスプレジデント(当時)のポール・ブロディ―氏はIoTについて「典型的なバブルの段階」だと述べている。また、入手可能なすべてのデータを蓄積することは時間の無駄だと指摘し、「蓄積されるデータの大半は役に立たないものであり、消費者がそれに支払いたいと思う金額はゼロだ」とも述べたという。
The Motley Foolの記事では、IoT市場の拡大に関する業界の強気な予測やIoT関連スタートアップが大幅に増加しているとのデータを紹介する一方、スマートホームや自動車、産業向けIoT製品は伸びていくにしても、ウェアラブルデバイスでは上位に食い込んだものだけが生き残れると予測。その結果、IoT関連スタートアップ企業の多くは消えていくことになるだろうとのこと。皆さんはどう思われるだろうか。