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プログラミング

頓挫したプロジェクトのコードはどこにいく? 43

ストーリー by hylom
ゴミ箱行き、 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

本家/.で、「失敗したプロジェクトのコードはどうなってしまうのか?」という話題が上っている(「What Happens To Code From Failed Projects?」)。

MMORPGのTabula Rasaが2009年2月末をもってサービスを中止するというニュースを聞いて、サーバ/クライアントコードはその後どうなるのか気になった。他プロジェクトで参考にされたりするのだろうか? 破棄されるのだろうか? それとも、どこかのハードディスクに保存されっぱなしになるのだろうか?Tabula Rasaだけでなく、その他の多くの頓挫してしまったプロジェクトのコードはどうなったのだろうか?

その企業内でコードを再使用することも多いだろうし、コードを公開して脆弱性が見つかったりすればその企業の他製品にも影響する恐れもあるし、中止となったプロジェクトのソースコードがフリーに配布される可能性は皆無に等しいと思う。とはいえ、もしそのようなリソースが提供されれば他プロジェクトの開発にも有益な気がするのだが、どうだろうか?
/dev/nullっていう、お空にある天国にいくんだよ」なんていうことは無いかもしれませんが、実際にはどのような扱いになることが多いのでしょうか?
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  • 頓挫しても、しなくても (スコア:5, おもしろおかしい)

    by soltiox (25610) on 2008年12月09日 13時53分 (#1470037) 日記
    コードというものは、やがてどこかに消えていくものなのです。

    もしも消えてなくならなければ、
    手許にある複数のコードのうち、どれが正式コードなのか、判別がつかなくなっています。

    もしもバージョン管理ツールを使えば、
    複数のリポリトジのうち、どれが正式コードなのか、判別がつかなくなっています。

    もしもリポリトジが一つしか残っていなければ、
    どのバージョン管理ツールのリポリトジが正式コードなのか、判別がつかなくなっています。
  • 問題は (スコア:4, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2008年12月09日 13時57分 (#1470041)
    いくつかポイントがあって、
    (1) 権利関係がすべて身内で完結
    これならば、部品取りとして参考に使え、特別な処置は必要なく
    参考として使えないほど古くなったら適切に消去処分。

    (2) 大きなシステムの一部として嫁に出す予定が破談
    元請やこちらで受けるときの契約によりますが、経験値アップとして
    次に活かせるぐらいしか残らないかな。他で使えそうだからって使いまわすと
    以外とぼろが出そう。

    (3) 元締めやって外注にいろいろ部品作らせていたけど破綻
    これが一番厄介かもしれない。まあ、コードの処置より消火作業が大変でしょうが。
  • by n_ayase (36873) on 2008年12月09日 13時35分 (#1470021) ホームページ 日記

    MMORPGのTabula Rasaが2009年2月末をもってサービスを中止するというニュースを聞いて、サーバ/クライアントコードはその後どうなるのか気になった。

    LifeStormというMMORPG(?)は、運営元がサービス終了する時にユーザーが交渉して、その後暫くはボランティアで運営されたらしいですね。ソースまで公開されたのかどうかは知りませんが……。
    --
    神社でC#.NET
  • by alcus (32114) on 2008年12月09日 15時27分 (#1470098)
    再利用しようと思えるくらいのものなら、そもそも頓挫しないと思うんですよ。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月09日 18時46分 (#1470245)
    • 発注元の都合(エンドユーザとの契約系トラブル)で頓挫したので、整理も整形もしないまま CD-ROM に焼いてそれまでの成果物として納品。権利関係でトラブルに巻き込まれる恐れがあったので、社内からは完全に抹消(HDDの破棄証明書まで取得)。
    • 自社都合で頓挫したが、そのまま空きリソースを使って使える機能(グループウェアみたいなもの)のみ完成させ、社内業務用に活用。その後は新人にOJTのネタとして機能追加などをさせたりと結構活用されたり。
    • 数社からのオファーがあったと言う営業の先走りで開始された自社パッケージソフトのプロジェクト。開発初期に販売の見込みが0となって事実上頓挫したものの、経営陣にそんな説明をしたくないPMの思惑と、営業部に責任をなすりつけたい開発部の思惑によって、むりやりプロジェクトを続行。売れるわけもない製品として完成させられた。
    # 複数の頓挫プロジェクトに携わった経験があるということは、
    # 自分が頓挫の原因ではないかと心配になってきたのでAC
  • by dagama (34698) on 2008年12月08日 17時23分 (#1469651)
    当然、保存されて他のプロジェクトでの参考ソースになったりします。
    公開なんてとんでもない。
    • Re:コードは会社の資産 (スコア:5, すばらしい洞察)

      by leiqunni (8779) on 2008年12月09日 13時54分 (#1470039) ホームページ 日記
      先日、比較的大規模(サーバ2ラック分)なアフィリエイトサイトに引導を渡しましたが、
      スクリプトには全く興味がありませんでした。

      おそらく後生に引き継がれて行くのはコード自体ではなく、
      そのプロジェクトに関わった人々の経験値なのだと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        2ラックというと80台ぐらいですか。 会社にいるとマヒしてくるのでAC
    • by doumae (32273) on 2008年12月09日 17時11分 (#1470162)
      完全にプロジェクトを清算する場合、無形資産であっても除却が必要な場合もありますね。

      除却された以上そこには「存在しないもの」なので、再利用や参考にももできません。
      除却したはずのものを使ってしまうと脱税になってしまいます。
      (もちろん除却しなければ再利用は可能)

      手を合わせてからrm -rf しましょう。

      たまに終了したプロジェクトに対して「ソース公開しろよ!」とわめく人がいますが、それって税務上どういう扱いになるのかなぁ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        …ソフトウェア資産の場合、 除却するのは資産としての価値が無くなったからであって、 除却することと資産そのものが存在しないこととはイコールでは無いと思いますよ。
        • by doumae (32273) on 2008年12月09日 19時00分 (#1470257)
          それぞれ違う情報ソースを引っ張ってきているのでよろしくないかもしれませんが。

          Yodacpa ソフトウェアにおける税務上の取り扱い [yodacpa.co.jp]では、
          ・ソフトウェアは無形固定資産であり、償却対象
          ・ただし、固定資産税は発生しない
          ※なので、#1470162で「脱税」と書いたのは間違いかな

          そもそも資産価値がなくなる(=償却し切った)場合は除却処理は不要じゃないですかね?
          「利用価値がなくなったから除却する」というならわかりますが。

          また、

          ソフトウエアの除却とそのタイミング [falawfirm.com]では、

          「ソフトウエアにつき物理的な除却,廃業,消滅等がない場合であっても,次に掲げるように当該ソフトウエアを今後事業の用に供しないことが明らかな事実があるときは,当該ソフトウエアの帳簿価額(処分見込価額がある場合には,これを控除した残額)を当該事実が生じた日の属する事業年度の損金の額に算入することができます。

          で、
          ・業務が廃止されてそのソフトウェアを利用しない場合
          ・他のソフトウェアを利用することにした場合
          (パッケージ販売用ソフトウェアの件は割愛)
          と書いてありました。

          ただし

          ここで,新たなソフトウエアが既存のソフトウエアをベースに開発されたものであれば,その既存のソフトウエアについて除却は認められないとされます。

          と書いてあるので、「もしかしたらそこにあるかもしれないけど、利用したりコードを転用してはいけない」んじゃないかと思います。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          再利用できるだけの価値があるソフトは除却しちゃだめなんじゃなの?
    • ちょっと前にキャビネットを整理したら、奥から大量のQIC-120カートリッジが…
      --
      -------- tear straight across --------
      親コメント
  • by valient (14991) on 2008年12月09日 14時20分 (#1470057)
    公開するには公開を前提にして書いたソースファイルじゃないと難しいでしょう。

    サンが Solaris のソースを公開するときに、ソース中の不適切なコメントを
    修正するのがたいへんだったとかなかったとか。
    (技術的にまずいコメントじゃなくて、会社的にまずいコメントという意味で)
    • by Anonymous Coward on 2008年12月09日 14時55分 (#1470079)
      Sunのイベントにいったときはよく聞いたけど、コメントだけの問題でもなかったよね。
      外部で作ってマージしたコードとか、ちゃんと法務のチェックを受けてからだから
      かなり大変っていってた。

      自社に公開する権利が無いコードは、それが無くてもビルドできるように置き換えのコードも書いてたよね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >サンが Solaris のソースを公開するときに、ソース中の不適切なコメントを
      >修正するのがたいへんだったとかなかったとか。
      >(技術的にまずいコメントじゃなくて、会社的にまずいコメントという意味で)
  • by Anonymous Coward on 2008年12月09日 14時31分 (#1470064)
    頓挫していないプロジェクトのソースコードがどうなっているのかについて
    調査検討して然るべき対策を打つことが先決なのです(ウチは)。

    我々に振り返っている余裕など無いのです!!

    ということで、「頓挫した案件の資材なんて放置」に1票。
  • by kokeko (31517) on 2008年12月09日 15時43分 (#1470112) 日記
    のネタにするのがよかったかもしれないですね。
    ・お持ち帰り
    ・お蔵入り
    ・オープンソース化
    ・削除
    ・勉強のネタ
    ・酒の肴
    ・スラドに寄付

    ・・みたいな
    --
    #ACは価値ある発言してください
    • by Anonymous Coward
      ・忘れたころに自分で毒づく。

      ってのが抜けてる。

  • ソースコードは生き物 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年12月09日 13時31分 (#1470017)
    ソースは生きているさ…僕らの心の中でな…

    # 思い出したくもないのでAC
  • ヤンキー魂 [yantama.jp]みたいに復活する事も…

    TMOは…あんな終わり方では、復活はありえんな。

    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by phenix (31258) on 2008年12月09日 14時05分 (#1470050)
    無に還るのみ。
    • by Anonymous Coward
      餡子工面に落ちるのさ

      # 辛党が作ったら、飲み尽くされます
  • by headShot (37328) on 2008年12月09日 14時11分 (#1470053)
    暇な時間に開いて、「あぁ・・・ここのロジック組むのに難儀したなぁ・・・」とか、
    「うへぇ・・・なんでこんなクソコード書いてるんだ俺は・・・」などと、自分の思い出や成長を伺えるアルバムのようになるんじゃないでしょうか・・・。

    自分が学生時代に書いたコードや、入社したての頃のコードなんてまさにそんな感じです。
    頓挫したprojectと限定はされていませんが・・・

    # "/dev/nullという天国"を読んで、職場で噴いてしまった・・・
  • 決まっているじゃありませんか。
    また、同じ様に頓挫するプロジェクトで使われるのです。
    そのプロジェクトのメンバーとともに。
    こうして、一生成果物を作らないほうが、クレームも来ないし、
    余り非難されることも無いので、平穏に暮らして行けるのです。
    これが、凡才プログラマーの処世術です。
  • Blender (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年12月09日 20時42分 (#1470316)
    会社が倒産したあとオープンソースソフトウェアになった例に Blender があります。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/Blender
    > もともとはオランダのCGスタジオ、NEOGEO社に在籍していたトン・ローセン
    > ダール(Ton Roosendaal)が、 1989年にインハウス・レイトレーサーとして使用されて
    > いた"Traces"の後継として開発を行う為にNot a Number Technologies (NaN) 社を
    > 設立したのが始まりである。当初は有料版と無料版の二種展開であった。
    >
    > しかし、NaN社は2002年に倒産。
    >
    > その後、Blenderのソースコードは債権者の手に渡ってしまう。しかし、開発途上にあった
    > Blenderを手放すことができなかったトン・ローセンダールは Blender Foundationを設立、
    > "ソースコード解放"を合言葉に大々的な募金キャンペーンを行い、瞬く間に10万ユーロを
    > 世界中から集結、ソースコードを再びその手に取り戻した。そして現在Blenderは、GPLの元に
    > オープンソースウェアとして開発・無償配布されている。
  • どうすべきかしらないがバグを潰したときの
    心構えなら知っている。

    「それは最後の一匹ではない。
        いずれ第2、第3のバグが
        あらわれるに違いない」

    # だからバグを管理するプログラムの名前として
    # Bugzilla が採用されたんだね。きっと。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月09日 16時06分 (#1470124)
    今までの経験からすると、頓挫するぐらいですからそれ以前に火事場になっていることも少なくなく、故に頓挫後はメンバー逃散で放置ってパターンが多かったような気がする。 で、機器がどこかで再利用される際にそのままどこかへ流出か、再フォーマット時に消滅ですね。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月09日 23時27分 (#1470425)
    # 考えたくない?...まーそー言わずに、デスマだけ忘れて、ね。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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