HDMI 2.1デバイス、HDMI 2.1の新機能を一切サポートしていない可能性も
旧世代と比べてより広い帯域や高い解像度・リフレッシュレートなどに対応する HDMI 2.1 だが、HDMI 2.1 対応デバイスが 2.1 の新機能を一切サポートしていない可能性もあるようだ (TFTCentral の記事、 The Verge の記事、 Ars Technica の記事)。
TFTCentral では HDMI 2.1 ポートを搭載する Xiaomi の LCD ディスプレイが HDMI 2.0 の機能しかサポートしていないことに気付き、調査を開始したという。HDMI 2.1 では TMDS を置き換える伝送方式として FRL (Fixed Rate Link) が追加されているが、Xiaomi は HDMI 2.1 規格が TMDS と FRL の 2 種類の伝送方式に分かれ、このディスプレイは TMDS をサポートすると製品情報で説明している。
HDMI.org が TFTCentral に回答したところによれば、HDMI 2.0 の機能は 2.1 のサブセットであり、HDMI 2.1 に関連付けられる新機能はすべてオプションなのだという。デバイスは既に存在しない HDMI 2.0 準拠と記載すべきではないとのことで、HDMI 2.0 の機能をサポートするデバイスは HDMI 2.1 準拠と記載すべきということらしい。
HDMI 2.1 準拠をうたうデバイスは混乱を避けるため、どの機能をサポートするのか明示すべきとのことだが、混乱は避けられないようにみえる。