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訃報:加古里子博士が逝去 33

ストーリー by hylom
昨年まで新作を出されていたとは 部門より
st1100曰く、

加古里子(かこさとし・本名 中島哲)博士が、2018年5月2日に92歳で逝去した(かこさとし公式サイト)。「からすのパンやさん」や「だるまちゃん」シリーズの絵本作家として、世間一般には認知されているが、それらに頻出する「モノ尽くし」の作風や、「かわ」、「海」をはじめとした科学絵本を愛読し、科学や技術の道に進んだスラド諸氏も多いのではないだろうか。

氏の絵は下手だと思うが、それを補ってなお余りある事物への執着や愛着、観察の眼差しは、大変に心惹かれる。92歳でなお現役であった。これからも創作を続けてほしかったが、悔やまれる。

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  • by hde (25101) on 2018年05月09日 15時54分 (#3405265)
    <氏の絵は下手だと思うが>> 写実的な描写が必要なジャンルの絵本作家に対し、なにをもってそのような事を発言されているのか。 荒れるので好きだった絵本をコメントしましょう。 私はベタですがからすのパンやさん。どれも美味しそうだった。
    • <氏の絵は下手だと思うが>> 写実的な描写が必要なジャンルの絵本作家に対し、なにをもってそのような事を発言されているのか。 荒れるので好きだった絵本をコメントしましょう。 私はベタですがからすのパンやさん。どれも美味しそうだった。

      失礼しました、写実的な描写が不必要なジャンル、の誤りです。頭冷やします。

      親コメント
      • ストーリーに挙げられている「かわ」、「海」のほかにも、ダムとか宇宙とか、写実的な描写が必要な科学絵本もいろいろ出していますよ。

        親コメント
        • 写実的な描写の科学絵本、
          色が(多分想定外に)混じっちゃったり、手が震えちゃったり・・・
          「海」に出てくる「ふりっぷ」とか諸々の描写
          その辺が下手だと「思う」ポイント。
          しかし、
          言いたいのは、

          それを補ってなお余りある事物への執着や愛着、観察の眼差し

          絵としての技巧ではなく、科学絵本としての説明への熱意。また、その裏に隠れた猛烈な勉強。
          専門外の分野であっても、専門家並みに勉強して調べて描いている。
          上手な人がさらっと綺麗な絵を描くよりも、姿勢の凄みと事物への愛着がとても素晴らしい。

          加古里子ファンの下手な作文による追悼の賛辞でした。

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          • > 多分
            って、要するに言いがかりですよね。
            絵本なんだから精密である必要はなく雰囲気が伝わればそれでいいと思うのですが。
            その辺は認識の違いですし、そんな主観的な「上手/下手」にこだわることもないか。

            親コメント
          • 専門外の分野であっても、専門家並みに勉強して調べて描いている。

            「地球 その中をさぐろう」 [fukuinkan.co.jp]という絵本にはプレートテクトニクス [wikipedia.org]に基づいた説明があります。現在では人工衛星などを用いた精密測定でプレートの動きが観測でき、正しさが証明されていますが、この本が出版された1975年の段階では(特に日本の地質学会においては)定説になっておらず、地向斜 [wikipedia.org]説との論争が続いている状態だったようです。
            ご自分で調査し、どうやらプレート理論の方が確からしいと考えて描かれたそうで、本当にすごい仕事をされてますよね。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            追悼の場に、あんたの上から目線を持ち込む意味がわからんわ。

            • by Anonymous Coward

              この絵を見て下手とか(逆に上手いとか)思う感覚がそもそも湧いて来ないな。
              仮にこれが下手なのだとして、そうでなく上手かったらどういう絵になるんだろうな。
              線が安定していて、人体が骨格に基づいていて、陰影が美しく、構図も見事で配色が印象的で背景も描き込まれてるみたいな感じか?

          • by Anonymous Coward

            バージニア・リー・バートンの「せいめいのれきし」を思い出した。
            彼女はもともと童話作家で、理系研究者ではなかったが、博物館に通いつめて地質学や古生物学などを勉強したとのことである。

            内容が少し古いのが難だ、と思っていたが、惑星から冥王星を省くなど、アップデートもかけてるようだ。
            (原典か、翻訳版のみか、までは確かめてないが)

    • by Anonymous Coward on 2018年05月09日 16時09分 (#3405280)

      だるまちゃんとてんぐちゃん ですね。

      幼少に読んだこれと海外ドラマの冒険野郎マクガイバーで
      困ったときでも何とかする、という考え方を身に着けた気がします。

      安らかなお眠りをお祈り申し上げます。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        とこちゃんはどこ も捨てがたし。合作ですが
        和製「ウォーリーをさがせ!」って感じです

        あと、マトリョーシカちゃん

        • by Anonymous Coward

          > 和製「ウォーリーをさがせ!」って感じです

          多分、とこちゃんのほうが先行していると思う。

    • by Anonymous Coward

      古さは感じますが決して「下手」ではないですよね。
      手塚治虫とか横山光輝なんかの絵を見て「下手」という感覚かな?

      • by Anonymous Coward

        そもそも商業作品の絵に対して「上手い」とか「下手」とかいう評価は何の意味も持たないんだが、
        子どものうちは絵の上手さで評価されてしまうので、大人になってもその感覚が消えなかった人は
        上手いとか下手とか言いたがる。

        • by Anonymous Coward

          絵の上手さは漠然としたものではなく、構図や色彩といった具体的技能的なものに対して(小学校では)評価されるのですが、あなたがたは小学校で何も学ばなかったようですね

          • by Anonymous Coward

            そういうあなたは小学校で読解力を学び直した方がいいと思う。

            • by Anonymous Coward

              「この絵を書いたときの氏の気持ちを答えよ」
              「締切が…」

    • by Anonymous Coward

      私は だるまちゃんとかみなりちゃん が大好き。

      鬼の世界の様々なものがツノのついたシルエットなのが、とてもとても印象的で好きでした。

      • by Anonymous Coward

        私は だるまちゃんとかみなりちゃん が大好き。

        再読をおすすめします。
        エネルギー放電塔、雲車、雷車、プールの接着工法、振動上昇装置、配膳移送機、など50年前(1968年刊行)にしてはアレゲな要素満載ですよ。
        いや、僕も読んで気づいたわけではなく、奥付に著者自身が↑のように書いていたのを読んで絵を再度確認したクチなのですが。

        ちなみに昔の版には奥付はありませんでした。誰も気づいてくれないので追記したように思われます。

    • by Anonymous Coward

      検索したところ下手では全くなく写実含めて画力は高いが、変な癖があると感じた。
      ああいうの子どものころに見ると変に違和感があって後々まで余計な記憶が残るのよね。
      良いか悪いかは何とも言えない。
      ただちょっと苦手。

    • by Anonymous Coward

      うーん、音楽でもテクニカルなメタル好きとか楽器プレーヤー系の人が「ビートルズ? 下手じゃんwww」と講釈を垂れることがありますよね。

      アニメかマンガ好きが同じような心理でつい筆が滑ってしまったのかも。

      まあ個人の価値観の範囲なら好きにすればとも思いますが、公の場ではちょっと恥ずかしい感も。

  • 福井県の武生中央公園 [echizen.lg.jp]に、かこさとしさんの監修で整備した「だるまちゃん広場」があるそうです。
    お出かけしてみてはいかがでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月09日 16時14分 (#3405284)

    6年の国語教科書に載っていた。
    やった鬼ごっこも、知らない鬼ごっこもあって、よく調べたものだと感心した覚えがある。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月09日 16時19分 (#3405293)

    暫く前に、twitter界隈で、ダムの絵本が単なる子供相手の内容ではないよ!!
    って話題になってたのを目にしてからお名前を気にしていた矢先の訃報でした。
    (ダルマちゃんは知っていました。)
    ご冥福をお祈りします。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月09日 16時42分 (#3405313)

    小さいころに感銘を受けた本で、いまだに内容を覚えている。
    今回の訃報に接し、氏の著作リストを見ていて彼の本だと知った。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月09日 21時39分 (#3405476)

    自分にとってはこの本の作者だったなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月10日 0時15分 (#3405528)

    地図に興味をもったきっかけ。
    一級河川の近くに住み、台風時の洪水被害で避難したこともあって、河川に興味も持った。

    子供に買った/借りた絵本(だるまちゃんシリーズとか新作の「からすのパンやさん」などのシリーズ)の作者でもあることは後から知った。
    親子三世代で親しんだというひとは自分や子供の同級生にも複数いて(うちはまだ孫まではいないが)、定評ある絵本作家だということは認識してたということもあり、絵が「下手」とは思わなかったな。本の意図を十分に伝えきることのできる絵なんだと思う。
    たぶんタレコミ主は(単なる例示だが)CGばりの精密描写の絵とか萌え絵など、異なる作風の絵が好きなのであろう。

    • by Anonymous Coward

      かわ→海→宇宙、だったかな。どれが一番好きだったかなぁ…。
      細かい所までゴチャゴチャ書いてあるのが好きだった。

      艦船の砲弾の高さ比べてるのがどっかであって、妙に心に残ってるな。
      海だったか宇宙だったか??

      • by Anonymous Coward

        宇宙ですね宇宙速度の説明で蚤のジャンプや、人間の投げるボールとか、何ページにもわたって、段階的に

    • by Anonymous Coward

      少年時代に読んだ「かわ」では、最後より1ページほど前に、産業排水による河川の汚濁について記述していた。
      (そんな汚い水が海に流れ込んで大丈夫か、などと心配したので覚えている)
      現行の版では、環境改善の尽力を称えるとともに、そのページは削除した旨が書いてあった。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月10日 9時42分 (#3405640)

    追憶。5月の号を借りて読んだ。
    平和会議の日があり、近年の戦争が取り上げられていた。
    犠牲者アイコンの不気味さ、そして「第二次世界大戦」の犠牲者数(アイコンの数)にはゾッとした。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月10日 12時41分 (#3405697)

    初めて読んだのが『地球』で、保育所の年長のころ。
    『海』『宇宙』なども同時期だった。

    当時『高い』と『遠い』が『同じ』にゾクっときた。
    他の文は絵にかき消されて忘れたけど、ここだけ覚えてる。

    保育園に通っている息子に買っちゃったよ。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月10日 20時55分 (#3406029)

    > 92歳でなお現役であった。これからも創作を続けてほしかったが、悔やまれる。

    と思う人が多数であれば、92歳に期待するのではなく自分でやるのがいいとおもエスタセニョール

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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