仮想通貨採掘スクリプトでThe Pirate Bayが得る収入は? 22
アイデア的には面白いが 部門より
The Pirate Bay(TPB)は先日、仮想通貨採掘スクリプトをWebページに埋め込む実験を実施しているが、継続的に行う場合の収入はどの程度になるか、TorrentFreakが試算している。
TPBが使用したのは仮想通貨「Monero(XMR)」を採掘するCoinhiveのスクリプトだ。TorrentFreakの記事作成時点で、支払われるMoneroは100万(1M)ハッシュ当たり0.00015XMRだったという。CoinhiveのWebサイトによれば、採掘スクリプトはネイティブの採掘プログラムの65%程度のパフォーマンスとのことで、デスクトップ版のCore i7で1秒当たり90ハッシュ(90 h/s)と説明されている。TorrentFreakがCoinhiveに問い合わせたところ、ミッドレンジのノートPCで30 h/sとの回答を得たそうだ。TPBの訪問件数についてはSimilarWebのデータを用い、月間約3億1,500万件(315M件)。訪問1回あたりの滞在時間は平均5分としている。
これらのデータから1か月に生成できるハッシュは、30ハッシュ×300秒×315M件で2,835,000Mハッシュとなる。ただし、TPBでは適切なCPU使用率を20~30%としており、30%の場合で850,500Mハッシュまで減少する。1Mハッシュ当たり0.00015XMRが支払われるとすれば、TPBの1か月の収入は約127.5XMR。試算時のレートではおよそ12,000ドルになったとのこと。Adblock Plusが説明するような方法で採掘スクリプトをブロックする人もいるため、実際の収入はさらに少なくなるとみられる。仮想通貨採掘スクリプトはWeb広告に代わる存在になりえるのだろうか。
仮想通貨採掘スクリプトで得られる収入は、Web広告の 1/100 ~ 1/250 程度 (スコア:4, 参考になる)
Web広告収入はサイトのジャンルで数倍違うのですが、とあるサイトの Google アナリティクスによるアクセス解析結果はこんな感じでした。
平均セッション時間が約3分間なので、これを5分に換算してから、約3億1,500万セッションあたりの広告収入を求めると下記のようになります。
一方、約3億1,500万セッションの仮想通貨採掘スクリプトの収入は、約12,000ドル ≒ 約135万円 なので、仮想通貨採掘スクリプトの収入は、広告で収入を得た場合の約243分の1です。
ゲーム攻略系サイトなどの広告単価が安いジャンルのWebサイトだと広告収入はこの半分程度まで減りますが、その場合でも仮想通貨採掘スクリプトの収入は広告収入の100分の1以下です。また、仮想通貨採掘スクリプトの収益は「ミッドレンジのノートPC」で試算したようなので、スマホアクセスを含めると更に収入は減少するはずです。
かなり大雑把な概算ですが、得られる収入が2桁違うので、仮想通貨採掘はWeb広告の代替の収入源にはなり得ません。
# Wikipedia のような広告を貼らない主義のサイトにおける募金の代替にはなるかもしれません。
Re:仮想通貨採掘スクリプトで得られる収入は、Web広告の 1/100 ~ 1/250 程度 (スコア:2)
> 平均セッション時間が約3分間なので、これを5分に換算してから、
> 約3億1,500万セッションあたりの広告収入を求めると下記のようになります。
人がページ閲覧するときに、ページを5分間じっくりと閲覧したからと言って、
3分間閲覧したときよりも広告をクリックする回数が増えることはないと
思うので、この換算は要らないのではないでしょうか?
試算額が60%になるだけなので、得られる収入が2ケタ違うという結論への
影響はないと思いますが、気になったので。
Re:仮想通貨採掘スクリプトで得られる収入は、Web広告の 1/100 ~ 1/250 程度 (スコア:1)
は、1セッションあたり平均2.5ページを閲覧しており、1ページの閲覧に平均72秒かかっているという意味です。平均セッション時間を約3分間から約5分間に換算する際に、1セッションあたりの閲覧ページ数を増やすのか、1ページの閲覧にかかる時間を増やすのかで結果が変わってきます。
1ページの閲覧にかかる時間が同じだと仮定して、1セッションあたりのページ閲覧数が 約2.5ページ から 約4.12ページ に増えたとした場合には、1PVあたりの広告収入が同じだとするならば、広告収入はその分増加します。
# しかし、実際には同じユーザーのページ閲覧数が増えると、1PVあたりの広告収入が変動し、安くなる傾向にあります。
一方、1セッションあたりのページ閲覧数を固定したままで、1ページあたりの滞在時間を増やした場合には、広告収入の増加割合は少なくなります。
# ただし、記事の途中の複数箇所で広告を挟み込むようなコンテンツや、所謂「無限スクロール」型の構成の場合には、滞在時間が長くなれば広告収入を得やすい傾向にあります。
現実的には、この両者の間のどこかになるはずですが、サイトの構成その他によって結果は変わってきます。
ご指摘いただいた通り、大雑把な概算とはいえ、単純に 5/3 倍するのはやりすぎでした。
Re: (スコア:0)
これのどこかにブロックした人の分が入っているの?
対策 (スコア:1)
1. JS無効化(NoScript)
2. 外部読み込み制限(RequestPolicyContinued)
3. 広告フィルタリング(uBlockO)
Re:対策 (スコア:2)
hostsファイルに
0.0.0.0 coin-hive.com
とりあえず現状ではこれでだけでいい。
広告やトラッキング潰し [srad.jp]の場合と同じ。
対策って何だ? (スコア:0)
ユーザーならその条件を考慮して使うのではないのか?
広告より好ましい (スコア:0)
厚かましいWeb広告でブラウジングの妨害をされるくらいなら見えない所でCPUの1コア差し出してたほうがマシ。
合意の上でそれをやって、さらにそのWebサイトで滞在時間に応じて些細なインセンティブがあれば完璧じゃなかろうか。
アクティブなタブでのみスクリプトが走るよう厳格に制限できないと破綻するけど。
Re:広告より好ましい (スコア:3)
wikipediaなんてページ開いてる間はこのスクリプトが走るようにすれば
「運営が苦しいねんもういっかい頼むでほんま」みたいなメール送らなくて済むんじゃないか。
その他にも震災等の義援金募金団体にも応用できそうに思える。
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/* SHADOWFIRE */
Re: (スコア:0)
て思ってたら
マイニングではなく金庫破り用スクリプトでした
な~んてことがあるかもよ
# 黙でやってる分なおさら好ましからんと思われ
Re: (スコア:0)
今の広告だってフィッシングだったり穴付いてマルウェア仕込んだりあるわけだからそんな勝ち誇って言われてもね。
この手法が市民権を得たらブラウザネイティブの対応だってありでしょう。
制御しようが無い広告より圧倒的に安全で行儀よく金を生み出すものだと思うけど?
Re: (スコア:0)
他の犯罪があるからこの犯罪も認めてもいいみたいな論調だね。
Re: (スコア:0)
電気会社がビットコインで送金して、その分を電気代に上乗せして請求してくる方が地球にやさしいと思うけどね。
Re: (スコア:0)
ユーザーの金銭的負担は(些細なものでも)確実に増えるから嫌な人も多いのでは
Re: (スコア:0)
だから合意の上でって言ってるじゃん。
年間数十円にも満たないであろう演算分の電気代が嫌なら広告に意識妨害クリック妨害され続ける事を選べばいいさ。
Re: (スコア:0)
> だから合意の上でって言ってるじゃん。
広告もコレも、仕込む方は合意をとらないでしょう。
特に、あなたの言う迷惑な広告を出すようなサイトでは。
結局、有り得ない条件をつけるんだったら、コンテンツに納得した人が、対価として規定時間手動で動かすというのが一番良い。
Re: (スコア:0)
つーか、マイニング処理を動かすと電力使用量が増えて電気代という形で確実に負担させられるってことは理解している?
そしてマイニング効率が下がってるから下手すりゃ電気代の方が高くつく。ネイティブの6割って言ってもCPUでの採掘だろうしなぁ。
余所で充電っていうなら費用を転嫁してるだけだし。
結局金銭的負担を重視するなら広告が一番よさげ。
Re: (スコア:0)
費用は数十円という事にしたいまで読んだ。
65%とはおどろき (スコア:0)
ネイティブ言語か何だかわからないけど
スクリプトの効率ってそんなにあるのか
JITとか通ってるのかな
Re:65%とはおどろき (スコア:3, 興味深い)
ギガが減るんじゃない? (スコア:0)
nonceを求めるには単に計算パワーを消費すりゃいいって話じゃなく、ハッシュを求めるためのブロックデータをまず受け取らねばならんと思うので通信量が無駄に消費される害がある気がする。
Re: (スコア:0)
通信料が増えるという点では今までのWeb広告でも同じでしょ