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IBM

スルガ銀行がIBMを訴えた内容の一部が判明 126

ストーリー by nabeshin
動かないコンピュータ 部門より

Dobon 曰く、

発注者が日本IBMを提訴したという、珍しい事態(スルガ銀行のプレスリリース)で、日経コンピュータの記事魚拓のコピー)に訴状内容の一部が紹介されています。

「米国製の勘定系パッケージ」のカスタマイズだけでも地雷なのに、情報系と勘定系の統合を加えた提案を行うに至った状況が知りたいです。特に、銀行側に「大博打」である旨が伝わっていなかった点について、非常に興味があります。要件定義を何度も繰り返したのは、内容を考えれば、無理もない事だと思いますが、仕切直しの時に、銀行の責任者に対して、どんな説明をしたのでしょうか? 既存システムの構築会社である日本IBMが告訴される程の説明って、どんなものか想像できません。皆さんは、想像できますか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 訴状そのものをチェックしたわけではないのであくまでリンク先の記事のみからですが…。

    このあたりってシステム開発しているところではごく日常的にぶち当たっているであろう問題でしょうね。いつもスムースにすんなり完了となる方が逆に珍しかったり。しかしほとんどの場合は、擦り合わせによってなんとか収めるとかまたは逆転の発想で問題点を利点に変えてしまうとか、なんにせよ収束に向かうわけですが今回は完全に破綻してしまったと。
    そこで提訴の件なんですが、最初にIBM側から「Corebankをカスタマイズする事を提案」というのが大きいのではないかと思えます。つまりIBMはCorebankを使って「うまくいく」とスルガ銀行に持ちかけているはずですから。ところが実際には無理がありすぎて工数も大幅オーバー、なのに後になって「規模を縮小したい」だの言われて挙げ句の果てにオーバー分を銀行側に求めて来たという事で堪忍袋の緒が切れた…というところでしょうか。
    もちろん「無理があった」の部分に銀行側の要求が無茶すぎたとかもあったかもしれません。しかしシステムを提案したのがIBM側だったというのが確かならば、そもそものシステム提案が間違っていたか見積もりが甘すぎたという事にはなりそうです。まあその前に銀行側が「どっかのパッケージ使って安くあげられない?」とかいうやりとりがあったやもしれませんけどね。あと、Corebankが「連動型商品を素早く開発できる」と謳っていても実際そうでもなかったとか。それにしても実現不可なパッケージを選んでしまった責任を問われるのは仕方ない気がします。

    #この件がどうこうよりも、まず思った事。「同じ轍を踏まないようにしよう…。」
  • by tyosiaki (36175) on 2008年04月28日 17時10分 (#1336868)
    スルガ銀行の現行システムは3次オンラインではなくて2次オンラインを無理矢理24時間対応させて動いている。 アセンブラで書かれ24ビットモードと31ビットモードを行ったり来たりする荒技を使用。 一時期カナダの銀行の勘定系を導入しようとしたが断念。 焦って新システム導入しようとしたんじゃないかな?
  • ここに限らず (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年04月29日 10時44分 (#1337205)
    日本の客:
    「コンピュータは何でもウチらの求める事をテレパシーで検知してその通りのシステム作ってくれるんですよね?金払ってるんですから。」

    海外の大手ベンダー:
    「バグも仕様のうちです。動かないのはお客さんが前もってそういう使い方をするって言ってなかったからです。」

    …いや、ギャグでもネタでもなんでもない「日常会話」だから困るのだが。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 17時28分 (#1336876)
    今回の内容を詳しく見ないまま書きますが

    某車会社に納品するシステムに「IBM」が主体となって絡んでいる案件がだいぶ前にありました
    リース切れという事も絡んでかなり広範囲に大規模入れ替え。

    主要な物のひとつにCADシステムの更新があったそうな
    まぁこの手のCADはえらいコストもかかるし
    使い勝手や旧システムとの引継ぎなどで慎重に新調されたようです。
    海外の企業が開発した有名ソフトで、CADソフトウのサポートを受け持つ会社(IBMじゃないよ)が引き受け
    導入が完了。

    一通りの導入が終わり一件落着かと思いきや
    CADシステムだけが長期にわたってこまごまとしたトラブルが続いたようです。

    中には業務をとめざる終えないほどの長期間にわたる致命的なトラブルが何件か発生
    しまいには責任問題にまで発展したとかの話を
    導入サポートに加わってた人から直接聞いたことがあるです。
    (CADのサポートをする会社でもすぐに対応できない問題がいきなり発生したとかなんとか・・・)

    おかげで、旧CADシステムの機材を再配置したりして現場はしのいだとか
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 18時19分 (#1336897)
      IBMで某自動車で破綻して…
      あ。俺の以前いたプロジェクトかも。

      #ぜったいAC

      ええ。破綻しましたともよ。

      納入側も発注側も、どっちも
      きちんとしたスリあわせをする気概が無かったもんなあ。

      あと、IBM(直接じゃなく子会社だが)が、
      別のどっかの会社(米国)のCAD支援ソフトを仕入れてカスタマイズして納入
      してたモノなんだけど、
      その子会社が支援ソフトの仕様を正しく理解してなかったもんなあ。
      (例:トランザクションAPIの使い方を「全員が」誤解してたり。)
      仮にも他人に売るならAPIを完全に理解して使いこなせるようになってから売れよなあ。

      そろばん弾いたり顔だけよくしたりするのもいいけど、
      きちんと技術的裏づけもしておかないと、
      今は良くても、数年後に出入り禁止になるのがオチだよ。
      3年以内に自社つぶしてトンズラする覚悟があるならまだいいけど、
      そうでないならもうちょっと長期的計画を立てようや。
      親コメント
      • うっ! (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2008年04月28日 19時50分 (#1336933)
        >>その子会社が支援ソフトの仕様を正しく理解してなかったもんなあ。
        トラブルの原因を意図的に省いて書いたのですが
        あなたの書かれた内容そのものなので おそらく同件でしょう。

        でも、導入チームはわりと的確な対応だった聞いていました。
        現場では、まず営業ではなく導入サポートチームに怒号がいくだよなぁ
        ナムナム

        ちなみに
        はじめてその件でDELLとかIBMなどの世界規模でコンピュータシスムを売る会社のやり方がわかりました。
        大規模受注になると一台あたりのPC単価がゴミのようなに見えた・・・
        そりゃ日本の商社は勝てんわなと
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 18時30分 (#1336905)
      自動車某有名T社は情報を出すのが嫌い。
      そのくせ「他社の成功事例とか聞きたいな」と抜かしやがる。
      ふてえ態度だと思う。

      情報出さないのはアタリマエだろって?
      ちっちっち。違うんだよ。

      舶来の色々なパッケージソフトは、
      各顧客環境でカスタマイズしたときに得た見地を
      結構フィードバックしてるんだよ。

      足回りだけじゃないぞ。業務の内容に立ち入ったような面もだ。
      思いっきりボーイングだのフォードだののノウハウが反映されてるソフトとか
      結構あるのよ。

      もちろんそれは顧客が「これは出してもいい情報だ」と了承してくれてるからこそ出来るフィードバック。

      ここから先は私見だが、
      日本の企業がそれを渋りがちな理由は、たぶん、

       抽象化

      が苦手だからだと思う。
      出したら困るノウハウなら、具体的に出さなければいいんだよ。「抽象化」してから出せばいいんだ。
      しかし日本人ときたら、抽象化作業が苦手ときたもんだ。
      抽象化しつつ美味しい部分は残しておく、っていうさじ加減がヘタだ。
      だから「出す=丸ごと出す」という発想でしかものを見れず、
      「出すのは一律にお断り」と言い出す。

      逆にいえば日本人は具象化するのが凄く得意だ。
      「見えるもの」になればなるほど強みを発揮する。
      (オフトピだがアニメだって日本料理だって日本人の「見えるもの」への強さの表れ。)
      そこは確かに美点なんだが、
      こと業務ソフトの抽象化とかいう分野では、
      うまくいってないようだね…

      得意技だけを伸ばすのがいい、というならば、
      いっそ日本は、パッケージソフトを諦めて、
      そのぶんアニメや料理に注力したらどうだ?と
      思わなくもない。

      (ちなみにKnuth先生によれば、ソフトを作る人にゃ「具象と抽象を自在に行き来する能力」が必須だそうだ。抽象が苦手だとちょっとキツイね。逆にいえばスラドJに集ってる多くの同胞諸君は日本人のなかでは例外的な人々なのだろうとは思う。)
      親コメント
      • Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:3, おもしろおかしい)

        by sillywalk (15002) on 2008年04月28日 20時04分 (#1336939) ホームページ 日記
        自身の抽象化=名無し
        が得意な人は多そうなんですけどねえ(ぇ
        --
        And now for something completely different...
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 22時40分 (#1337013)
        T社のことはよくわかりませんが.

        抽象化という議論は的外れで,単にビジネス的な話だと思います. 公共の利益のためならともかく,特定企業のパッケージソフトに特別な理由もなくノウハウを出す理由なんてやっぱりないですよ.

        ボーイングやフォードなんかが情報を出しているのは,情報を出すことでライセンス費用や機能開発,サポートで優遇される約束になっているから. また航空・自動車業界は,完成品メーカーが下請けに(無理やり)自分たちと同じソフトを使わせるので,自分たちの流儀をパッケージソフトに組み込むことにメリットがあります.

        ただし,ボーイングやフォードを優遇した分の費用は,その下請けに高い値段で売って回収する(拒否権のないやつからぼったくる)のが,この分野のソフト会社のビジネス手法なので,「パッケージソフトにボーイングのノウハウが組み込まれている!」とありがたがる理由はどこにもありません.
        親コメント
        • >情報を出すことでライセンス費用や機能開発,サポートで優遇される約束になっているから.

          だったらそういう契約にすればいい。

          しかし日本だと、何が自社のメリットになって何がならないのかを理解していない。
          万が一理解していたとしても、そういう契約形態に持ち込むように交渉できない。

          平たく言えば、経営者が無能ということに尽きるのだと思います。
          親コメント
      • by nakasee (15908) on 2008年04月29日 11時21分 (#1337228)
        抽象化と曖昧にするのを取り違えている人が多いと思う。

        人のこと言えないけど…
        最近になってようやく分かるようになってきた気がします。

        以前に某コンサル系の人に指摘された時はイタかった…(^_^;
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 20時04分 (#1336940)
        システム屋ではないですが。

        トヨタっていろいろ情報出すと思うけどなあ。
        最初はすごく一般論しか出てこないけど、
        話してるうちにこっちがトヨタにとって価値がある(とこっちが思っている)情報
        を出すとトヨタも出してくる。内部情報だけど何を出して良いかは判断してるんだよね。
        (「これ見なかったことにしてくださいね」とか言われちゃうこともあるけど)
        出し惜しみしてるとも言えるんだけど、それはまあお互いが
        お互いになにをできるか探っている状態だから。

        #元コメントはトヨタかどうかわからないけど。

        あと一般論として
        >自動車某有名T社は情報を出すのが嫌い。
        >そのくせ「他社の成功事例とか聞きたいな」と抜かしやがる。
        >ふてえ態度だと思う。

        全然ふとくないと思う。あたりまえじゃない?
        売る側が出して情報に価値がないと思ったら情報出さないでしょ?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 20時32分 (#1336945)
          >売る側が出して情報に価値がないと思ったら情報出さないでしょ?

          その理屈を(がちがちに)適用していったら、
          いまごろオープンソースはこんなに(特に企業の世界で)流行ったりしなかったはずですが。

          情報に対してどれくらい金を払ったか(or"寄付"してもらったのか)は
          わかりようもないけど、
          業界全体の発達のタメとかいって
          寄付あるいは格安で情報を出してくれた、
          とかなんじゃないのかな?その海外企業たちは。

          そういえば寄付の風潮が欧米より少ないのも日本の特徴の1つだね。
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 21時47分 (#1336983)
        自分達の美点を美点と知らず、やたら無意味に反省しまくる、日本人が海外で生きていく上でハンディとなるメンタリティーをすべて網羅した親コメントで、逆の意味で感心しました。

        海外に住んでいて感じるのは、結局人間根っこの部分で考えることはたいして変わらないと言うことです。なんでもかんでも”それは日本人の習性だから”で終わらせて納得してしまうのは合理性にかけます。これも日本人の過剰な反省ぐせがなせる技なのでしょうが。

        抽象化なんて大袈裟な言葉が出てくるけど、要は具体的な話が分からない程度に話をごまかしておけということのように思われます。ただ、その程度の技術で日本人の能力が他に劣るとは到底思えないですが。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 18時39分 (#1336908)
      昔サリンで有名な某病院でIBMが診療システムの全面更開をしたようですが
      1年くらいでさらに全面更開してましたね
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 21時21分 (#1336965)
      別のIBMがらみの案件の話ですが、3年前に某NTT系列の営業支援システム再構築(予算100億超)で似たような経験を・・・ SAPもってきて業務再構築して合わないとこだけアドオンしてという、ありがちな方針だったのですが、顧客要求とパッケージの 乖離が激しいというお決まりのパターンで開始後1ヶ月もたたないうちに怪しい風が吹き始め、自分は3ヶ月で撤収してかかわり なくなりましたが風のうわさでは半年くらいで崩壊したそうです。どれくらい違約金を出したとか詳しい顛末は不明。 ここには関係者いないかな??
      親コメント
  • by eureca (13651) on 2008年04月28日 16時47分 (#1336858) 日記
    >「米国製の勘定系パッケージ」のカスタマイズだけでも地雷なのに、情報系と勘定系の統合を加えた提案を行うに至った状況が知りたいです。
    情報系と勘定系の統合、というのがどのレベルを指すのかにもよるが、そこかしこの地銀でも既にある程度の統合はできているのでは。
    例えばハイカウンタ、ローカウンタの分化と、オープン出納の共有などで、事務処理のハイカウンタへの軽減を測るとともに、外貨や為替などの機能と統合することで、顧客への商品提案などを支援する、そういうシステムはすでにある。
  • 動かないコンピュータ (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Another_View (29838) on 2008年04月28日 19時11分 (#1336919) ホームページ 日記
    ああ、久しぶりに日経コンピュータが届くのが楽しみだ(定期購読者)。
    最近の「動かないコンピュータ」はちっちぇえ話ばっかだったから。

    それにしても銀行関係の案件ってこんなんばっかですなあ。
    IBMも大昔から銀行の基幹システムは手がけてるんだけどね。「日本市場向けにカスタマイズ」ってのを甘く見たかな。

  • by patagon (1453) on 2008年04月28日 22時07分 (#1336993) 日記
    関連リンクにあげられないのが不思議。

    von_yosukeyan氏の日記 [srad.jp]、特に金融関連はとても参考になると思います。
  • IBMのSEって (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年04月29日 1時40分 (#1337099)
    IBMの(本当にIBMに所属している)SEって一昔前の金融系では伝説の職業だった記憶があるんですが。
    滅多に現場で見ることがないと言う奴で(^^;

    IBMのマシンを担当しているSEは腐るほどいたけど
  • 告訴って、通常は刑事訴訟に基づく訴えのことであって、リンク先のプレスリリースを見ると、民事訴訟ですよね?これって、「提訴」とか「訴訟提起」とかいうんじゃありませんか?

    スルガ銀行が警察に被害届けを出して「やつらをつかまえて罰してくれ」って言ってるわけじゃないですよね?
  • こんなの (スコア:2, 参考になる)

    by jm1969 (34815) on 2008年04月29日 2時48分 (#1337117)
    単に、

    > 1つは、口座単位で預金の残高を管理するのではなく、顧客単位で複数の口座をまとめて管理できる点。

    この辺を過大に解釈して、

    > 日本の銀行における勘定系システムの常識にとらわれず先進的なシステムを構築したいと考えていたスルガ銀は、この提案の採用を決断。

    相当すげえ事が出来ると思い込んだ。というよくある出来事では?

    システムで出来ることなんてたかが知れてるのに。人間が出来ることをほんのちょっとばかし素早く出来るだけなのに。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時47分 (#1336825)
    >「米国製の勘定系パッケージ」のカスタマイズだけでも地雷なのに
    あわせる気が無いというのもどうよ
    パッケージソフト不毛の国・日本的ソフトウエア観(4) [nikkei.co.jp]
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 19時57分 (#1336937)
      いくら合わせろと言われても、日本の銀行がオンライン決済機能を外す [nikkeibp.co.jp]のは無理じゃないかと。
      親コメント
    • 会計ソフト会社が合わせてくれるのはいいけれども、
      こっちの頭がついていかないわな。
      リース資産備忘価格1円高0円償却だか知らんけれど、
      5%残存をその後5年で均等割りしろだとか、定率法の会社どうよ。
      しかも今度は資産会計しろときたもんだ。
      消費税だってなんチャラ方式、あんチャラ方式。そんなもん知らんて。
      政治の都合か、税制の都合か、社会保険の都合か知らんけれども、
      ころころ変わるのよ。去年1年だけでもどれだけ変わったか。

      ヨドバシで現金でこれ買いました。
      一発自動振り分けでもないとできませんて。
      国税庁謹製ソフトが欲しいよ。合わせるなら。
      --
      がんばろう。と自分に言い聞かせる。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時59分 (#1336832)
      >>「米国製の勘定系パッケージ」のカスタマイズだけでも地雷なのに
      >あわせる気が無いというのもどうよ

      米国会計基準にあわせた企業なら問題はないでしょうが
      米国基準の変更に引きずられるのは困ると思うのは自然だと思います。

      まあ、本当は自前で開発しろよ、と思ったりしますがね。

      # 各業種とも、まずは自前で開発を行う力を持つ企業が出てきて
      # 内部からデファクトスタンダード的なパッケージに仕上げるべきだと思うぞ。
      親コメント
      • by Ryo.F (3896) on 2008年04月28日 16時35分 (#1336851) 日記

        米国基準の変更に引きずられるのは困ると思うのは自然だと思います。
        #1336825 [srad.jp]は、そういう話もあるけど、別の問題もある、と指摘してるんだと思うよ。挙げられてたリンクの先 [nikkei.co.jp]には、

        この仕様が合わないという問題は、国ごとの会計とかの制度の違いと、会社ごとの違いとの2つがあるのだと思う。国とか制度の違いだけなら、日本向けのパッケージを作れば流通しそうなものだが、なかなか流通しないところをみると、後者によるところも多いと考えざるを得ない。
        とある。つまり、会社毎の違いによって、また、それを変更しない圧力によって、パッケージ採用が進まない、と。
        この指摘が正しいとすると、

        # 各業種とも、まずは自前で開発を行う力を持つ企業が出てきて
        # 内部からデファクトスタンダード的なパッケージに仕上げるべきだと思うぞ。
        日本では、そんな風にやっても、デファクトスタンダードにはなり得ない、ということじゃないかな?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 16時57分 (#1336863)
          >とある。つまり、会社毎の違いによって、また、それを変更しない圧力によって、パッケージ採用が進まない、と。
          >この指摘が正しいとすると、
          > # 各業種とも、まずは自前で開発を行う力を持つ企業が出てきて
          > # 内部からデファクトスタンダード的なパッケージに仕上げるべきだと思うぞ。
          >日本では、そんな風にやっても、デファクトスタンダードにはなり得ない、ということじゃないかな?

          えーっと、そうなんです。
          外部から変更されるのを嫌うのです。
          なので、パッケージベンダは日本企業の我がままを聞いて
          そのまま実装してしまい、コテコテの専用システムが出来上がるのです。

          だから、内部から作らないとと思う訳です。

          # まあただの自前システムにしない為には力量が必要ですが
          # 今の業務をなるべく変えないでよ、というより
          # 自分でいいものを作ろうと思って作らないと駄目、というただそれだけの当たり前の話なんですが。
          親コメント
          • by Ryo.F (3896) on 2008年04月28日 17時46分 (#1336883) 日記

            外部から変更されるのを嫌うのです。
            それは半分正解。なぜなら、内部からの命令でも変更されるのを嫌うでしょ?どこらかであろうと、変更されること自体を嫌ってるんですよ。
            件のページ [nikkei.co.jp]には、米国のパッケージソフト販売会社の役員との問答として、

            「しかし経営者とか経営スタイルが変わったとしても、システムを使う現場のやり方は変わらないのではないか」と聞くと、「それも一挙に変えてしまう、変えない従業員にはやめてもらうのだ」という返答だった。
            と書いてあります。下の人間は嫌う・嫌わないに係わらず、上の命令に従うのが米国流のようです。

            #関東軍の暴走を止められなかった大本営、って言うか、企業統治とはなんぞや、って言うか。
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 19時51分 (#1336934)
              変更するのは良いんですよ、「やり方こう変わりますからね」というだけですから。
              考慮漏れのによる稼動増を末端に「押し付けるから」嫌がられるんです。

              システム側で問題解決するのと、末端の稼動増の費用を比べて、経営層に了解取ってらだと問題無いんですけどね。
              そうすると、末端での対応にするにしても稼動増の理由説明が出来るから、人も増やせます。

              全体見えてない状況で、業務フローの整理もせず、システム構築に走るばかを何度も見てますが、大体泥沼にはまって動かないシステムになるんだよなあ....。
              親コメント
            • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 19時42分 (#1336928)
              変えるなら上も変わらないとだめですよ、と現場がいうと
              大抵上は変更をなしにします。

              つうか、変えましょうと言うのは主に現場だと思うが。
              親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 16時46分 (#1336857)
        大きなパッケージを採用するようなところはたいてい海外でも活動してるので実績のある海外製パッケージが「まだ楽」。国産で海外までカバーできるパッケージって寡聞にして知らない。
        国内だけで活動してるようなところだと、高価なパッケージ採用とそれのカスタマイズするより、オーダーしたほうが早くて安かったり。安くてそれなりのパッケージもあるにはあるけど。

        というのが卑近な例かな。
        親コメント
  • by shoji12 (14093) on 2008年04月28日 18時27分 (#1336902)
    債務不履行とあるので、どのような債務があり、どのような計算をして賠償金額を決定したのだろう?
    実稼働させる契約ではなく、開発作業をしてモデルを作る、みたいな契約のようだ。
    予想された利益を払え、じゃなくて開発費を全て戻せ、みたいな訴訟か?
    IBMが開発できなければ、他のメーカもできないだろうな。
    裁判に勝って、その賠償金で自分たちでシコシコ作れば?
    完成すれば、世界中の銀行に売れるよ。
    でも、OSからとなると、大変だな。
    DB2の代わりにSQLiteというのも寂しい話だし。
    もしかして、Oracleを使え、なんて契約だったりして。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 22時23分 (#1337008)
    そっち方面の仕事してないので教えて君になっちゃうけど、
    アンデルセンさんとか、ホニャラカ総研さんとかの大きなコンサルティング会社があるけど、

    顧客の業務フローを見直し、提案して、適切なパッケージを探してきて、顧客とSI企業の仲介をするのがコンサルティング会社と思っているのですが。違うの?

    IBMもプライスウォーターのコンサルティング部門を手に入れて、コンサルティング会社みたいなものだと思うけどもね、記事やコメント読んでて違和感があるのですよ。
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 23時24分 (#1337046)
      自分達の範疇の仕事でも出来なければ、下請けに押し付ける人

       私が会った酷いコンサルタントの人々

        アンデルセンさんは、業務分析が出来なかった。
         => 作業手順書作成が弊社の担当範囲だったが、
           業務分析まで押し付けようとしていた。=>うちの担当者もちょっとぬるい。
           あまりにも低次元な話で、関わり合いたくないから、
           アンデルセンさんに分析の手法を会議の中で教えた。
            => 翌週、「業務分析の続きは、アンデルセンでやります。」とのこと。
              => 早く抜けられて良かった。

        ホニャラカ総研さんは、システムのリスク分析ができなかった。
        自社の観音様の仕様が理解していないが、元気よく提案・開発をしていた。
         => システム構成の説明を聞いた時に、トラぶりそうな構成だったので、
           私はその場で、改善案を提示したが、聞いてくれなかった。
           案の定、指摘したポイントでトラブルが続発。
           2年後に改善案の構成に変更されトラブルが無くなった。
            =>お客さんからは、「やっと構成変更してくれましたね。」と言われていた。
      親コメント
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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