スルガ銀行がIBMを訴えた内容の一部が判明 126
ストーリー by nabeshin
動かないコンピュータ 部門より
動かないコンピュータ 部門より
Dobon 曰く、
発注者が日本IBMを提訴したという、珍しい事態(スルガ銀行のプレスリリース)で、日経コンピュータの記事(魚拓のコピー)に訴状内容の一部が紹介されています。
「米国製の勘定系パッケージ」のカスタマイズだけでも地雷なのに、情報系と勘定系の統合を加えた提案を行うに至った状況が知りたいです。特に、銀行側に「大博打」である旨が伝わっていなかった点について、非常に興味があります。要件定義を何度も繰り返したのは、内容を考えれば、無理もない事だと思いますが、仕切直しの時に、銀行の責任者に対して、どんな説明をしたのでしょうか? 既存システムの構築会社である日本IBMが告訴される程の説明って、どんなものか想像できません。皆さんは、想像できますか?
カスタマイズが大博打かはともかく (スコア:5, 興味深い)
このあたりってシステム開発しているところではごく日常的にぶち当たっているであろう問題でしょうね。いつもスムースにすんなり完了となる方が逆に珍しかったり。しかしほとんどの場合は、擦り合わせによってなんとか収めるとかまたは逆転の発想で問題点を利点に変えてしまうとか、なんにせよ収束に向かうわけですが今回は完全に破綻してしまったと。
そこで提訴の件なんですが、最初にIBM側から「Corebankをカスタマイズする事を提案」というのが大きいのではないかと思えます。つまりIBMはCorebankを使って「うまくいく」とスルガ銀行に持ちかけているはずですから。ところが実際には無理がありすぎて工数も大幅オーバー、なのに後になって「規模を縮小したい」だの言われて挙げ句の果てにオーバー分を銀行側に求めて来たという事で堪忍袋の緒が切れた…というところでしょうか。
もちろん「無理があった」の部分に銀行側の要求が無茶すぎたとかもあったかもしれません。しかしシステムを提案したのがIBM側だったというのが確かならば、そもそものシステム提案が間違っていたか見積もりが甘すぎたという事にはなりそうです。まあその前に銀行側が「どっかのパッケージ使って安くあげられない?」とかいうやりとりがあったやもしれませんけどね。あと、Corebankが「連動型商品を素早く開発できる」と謳っていても実際そうでもなかったとか。それにしても実現不可なパッケージを選んでしまった責任を問われるのは仕方ない気がします。
#この件がどうこうよりも、まず思った事。「同じ轍を踏まないようにしよう…。」
Re:カスタマイズが大博打かはともかく (スコア:2, 興味深い)
すでにそれ死屍累々ですから.
# 脱出して一命を取り留めたので, さすがにAC
現行のシステムは・・・。 (スコア:5, 興味深い)
ここに限らず (スコア:4, おもしろおかしい)
「コンピュータは何でもウチらの求める事をテレパシーで検知してその通りのシステム作ってくれるんですよね?金払ってるんですから。」
海外の大手ベンダー:
「バグも仕様のうちです。動かないのはお客さんが前もってそういう使い方をするって言ってなかったからです。」
…いや、ギャグでもネタでもなんでもない「日常会話」だから困るのだが。
IBMと聞いて ちょっとピクっと反応 (スコア:3, 興味深い)
某車会社に納品するシステムに「IBM」が主体となって絡んでいる案件がだいぶ前にありました
リース切れという事も絡んでかなり広範囲に大規模入れ替え。
主要な物のひとつにCADシステムの更新があったそうな
まぁこの手のCADはえらいコストもかかるし
使い勝手や旧システムとの引継ぎなどで慎重に新調されたようです。
海外の企業が開発した有名ソフトで、CADソフトウのサポートを受け持つ会社(IBMじゃないよ)が引き受け
導入が完了。
一通りの導入が終わり一件落着かと思いきや
CADシステムだけが長期にわたってこまごまとしたトラブルが続いたようです。
中には業務をとめざる終えないほどの長期間にわたる致命的なトラブルが何件か発生
しまいには責任問題にまで発展したとかの話を
導入サポートに加わってた人から直接聞いたことがあるです。
(CADのサポートをする会社でもすぐに対応できない問題がいきなり発生したとかなんとか・・・)
おかげで、旧CADシステムの機材を再配置したりして現場はしのいだとか
Re:IBMと聞いて ちょっとピクっと反応 (スコア:5, 興味深い)
あ。俺の以前いたプロジェクトかも。
#ぜったいAC
ええ。破綻しましたともよ。
納入側も発注側も、どっちも
きちんとしたスリあわせをする気概が無かったもんなあ。
あと、IBM(直接じゃなく子会社だが)が、
別のどっかの会社(米国)のCAD支援ソフトを仕入れてカスタマイズして納入
してたモノなんだけど、
その子会社が支援ソフトの仕様を正しく理解してなかったもんなあ。
(例:トランザクションAPIの使い方を「全員が」誤解してたり。)
仮にも他人に売るならAPIを完全に理解して使いこなせるようになってから売れよなあ。
そろばん弾いたり顔だけよくしたりするのもいいけど、
きちんと技術的裏づけもしておかないと、
今は良くても、数年後に出入り禁止になるのがオチだよ。
3年以内に自社つぶしてトンズラする覚悟があるならまだいいけど、
そうでないならもうちょっと長期的計画を立てようや。
うっ! (スコア:3, 参考になる)
トラブルの原因を意図的に省いて書いたのですが
あなたの書かれた内容そのものなので おそらく同件でしょう。
でも、導入チームはわりと的確な対応だった聞いていました。
現場では、まず営業ではなく導入サポートチームに怒号がいくだよなぁ
ナムナム
ちなみに
はじめてその件でDELLとかIBMなどの世界規模でコンピュータシスムを売る会社のやり方がわかりました。
大規模受注になると一台あたりのPC単価がゴミのようなに見えた・・・
そりゃ日本の商社は勝てんわなと
抽象化が苦手な日本人 (スコア:5, 興味深い)
そのくせ「他社の成功事例とか聞きたいな」と抜かしやがる。
ふてえ態度だと思う。
情報出さないのはアタリマエだろって?
ちっちっち。違うんだよ。
舶来の色々なパッケージソフトは、
各顧客環境でカスタマイズしたときに得た見地を
結構フィードバックしてるんだよ。
足回りだけじゃないぞ。業務の内容に立ち入ったような面もだ。
思いっきりボーイングだのフォードだののノウハウが反映されてるソフトとか
結構あるのよ。
もちろんそれは顧客が「これは出してもいい情報だ」と了承してくれてるからこそ出来るフィードバック。
ここから先は私見だが、
日本の企業がそれを渋りがちな理由は、たぶん、
抽象化
が苦手だからだと思う。
出したら困るノウハウなら、具体的に出さなければいいんだよ。「抽象化」してから出せばいいんだ。
しかし日本人ときたら、抽象化作業が苦手ときたもんだ。
抽象化しつつ美味しい部分は残しておく、っていうさじ加減がヘタだ。
だから「出す=丸ごと出す」という発想でしかものを見れず、
「出すのは一律にお断り」と言い出す。
逆にいえば日本人は具象化するのが凄く得意だ。
「見えるもの」になればなるほど強みを発揮する。
(オフトピだがアニメだって日本料理だって日本人の「見えるもの」への強さの表れ。)
そこは確かに美点なんだが、
こと業務ソフトの抽象化とかいう分野では、
うまくいってないようだね…
得意技だけを伸ばすのがいい、というならば、
いっそ日本は、パッケージソフトを諦めて、
そのぶんアニメや料理に注力したらどうだ?と
思わなくもない。
(ちなみにKnuth先生によれば、ソフトを作る人にゃ「具象と抽象を自在に行き来する能力」が必須だそうだ。抽象が苦手だとちょっとキツイね。逆にいえばスラドJに集ってる多くの同胞諸君は日本人のなかでは例外的な人々なのだろうとは思う。)
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:3, おもしろおかしい)
が得意な人は多そうなんですけどねえ(ぇ
And now for something completely different...
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:2, 参考になる)
抽象化という議論は的外れで,単にビジネス的な話だと思います. 公共の利益のためならともかく,特定企業のパッケージソフトに特別な理由もなくノウハウを出す理由なんてやっぱりないですよ.
ボーイングやフォードなんかが情報を出しているのは,情報を出すことでライセンス費用や機能開発,サポートで優遇される約束になっているから. また航空・自動車業界は,完成品メーカーが下請けに(無理やり)自分たちと同じソフトを使わせるので,自分たちの流儀をパッケージソフトに組み込むことにメリットがあります.
ただし,ボーイングやフォードを優遇した分の費用は,その下請けに高い値段で売って回収する(拒否権のないやつからぼったくる)のが,この分野のソフト会社のビジネス手法なので,「パッケージソフトにボーイングのノウハウが組み込まれている!」とありがたがる理由はどこにもありません.
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:1)
だったらそういう契約にすればいい。
しかし日本だと、何が自社のメリットになって何がならないのかを理解していない。
万が一理解していたとしても、そういう契約形態に持ち込むように交渉できない。
平たく言えば、経営者が無能ということに尽きるのだと思います。
抽象化と曖昧化 (スコア:2, 興味深い)
人のこと言えないけど…
最近になってようやく分かるようになってきた気がします。
以前に某コンサル系の人に指摘された時はイタかった…(^_^;
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:1, 興味深い)
トヨタっていろいろ情報出すと思うけどなあ。
最初はすごく一般論しか出てこないけど、
話してるうちにこっちがトヨタにとって価値がある(とこっちが思っている)情報
を出すとトヨタも出してくる。内部情報だけど何を出して良いかは判断してるんだよね。
(「これ見なかったことにしてくださいね」とか言われちゃうこともあるけど)
出し惜しみしてるとも言えるんだけど、それはまあお互いが
お互いになにをできるか探っている状態だから。
#元コメントはトヨタかどうかわからないけど。
あと一般論として
>自動車某有名T社は情報を出すのが嫌い。
>そのくせ「他社の成功事例とか聞きたいな」と抜かしやがる。
>ふてえ態度だと思う。
全然ふとくないと思う。あたりまえじゃない?
売る側が出して情報に価値がないと思ったら情報出さないでしょ?
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:1, すばらしい洞察)
その理屈を(がちがちに)適用していったら、
いまごろオープンソースはこんなに(特に企業の世界で)流行ったりしなかったはずですが。
情報に対してどれくらい金を払ったか(or"寄付"してもらったのか)は
わかりようもないけど、
業界全体の発達のタメとかいって
寄付あるいは格安で情報を出してくれた、
とかなんじゃないのかな?その海外企業たちは。
そういえば寄付の風潮が欧米より少ないのも日本の特徴の1つだね。
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:1, 興味深い)
海外に住んでいて感じるのは、結局人間根っこの部分で考えることはたいして変わらないと言うことです。なんでもかんでも”それは日本人の習性だから”で終わらせて納得してしまうのは合理性にかけます。これも日本人の過剰な反省ぐせがなせる技なのでしょうが。
抽象化なんて大袈裟な言葉が出てくるけど、要は具体的な話が分からない程度に話をごまかしておけということのように思われます。ただ、その程度の技術で日本人の能力が他に劣るとは到底思えないですが。
Re:抽象化が苦手な日本人 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:IBMと聞いて ちょっとピクっと反応 (スコア:2, 興味深い)
1年くらいでさらに全面更開してましたね
Re:IBMと聞いて ちょっとピクっと反応 (スコア:1, 参考になる)
Re:IBMと聞いて ちょっとピクっと反応 (スコア:2, すばらしい洞察)
初めて効果がでるものだし、その覚悟がなけりゃ、うまくいかないものでしょう。
で、その覚悟と実行を受け持つのは、ユーザ企業の側の話です。
IBMは(IBCSも概ね)システムベンダなんだから、予定通りのモノが
予定期間内に納品できたら、それで十分ですよ。
「業務を変えないといけない現場の説得までやってくれ」だとか、
「トップダウンで強力に推進する姿勢を作ってくれ」だとか、
「社員一人一人の意識変革を」だとかは、IBMみたいに安い会社じゃなくて、
それこそ1人月500万とかの一流コンサルにたのまなきゃ。
情報系と勘定系の統合とは? (スコア:2, 興味深い)
情報系と勘定系の統合、というのがどのレベルを指すのかにもよるが、そこかしこの地銀でも既にある程度の統合はできているのでは。
例えばハイカウンタ、ローカウンタの分化と、オープン出納の共有などで、事務処理のハイカウンタへの軽減を測るとともに、外貨や為替などの機能と統合することで、顧客への商品提案などを支援する、そういうシステムはすでにある。
Re:情報系と勘定系の統合とは? (スコア:1, 興味深い)
両方へアクセスしたかったんじゃないのですか?
>更新と参照を同時に行うようなシステム設計はどうか
「同時」と言われると微妙だが、
データは記録(更新)したからにはいずれ参照するものだし、
その参照の時期を更新時期と一致させないことが
(業務的に)**常に**合理的とは限らないのだから、
ある程度の同時アクセスは受け入れるべきでは?
企業のIT依存が増えたということは、
とりもなおさず「ユースケースが」増えるってことなんだから、
全てのユースケースを分類(分離)して
データアクセスを排他化することは、
年々難しくなっていくと思う。
あとは、あれだね。いわゆる適切なデータの区分け。
正規化なんかもそうだし、
データをどのホストに置くかもそうだけど、
「同時」といっても実際にはデータの細かい種類分けに基づいて
アクセスされる部分は結構こまかく分かれてくるだろう。
マクロには同時アクセスでも、ミクロにはそうとは限らないわけで、
まあなんとかしましょうや.
動かないコンピュータ (スコア:2, おもしろおかしい)
最近の「動かないコンピュータ」はちっちぇえ話ばっかだったから。
それにしても銀行関係の案件ってこんなんばっかですなあ。
IBMも大昔から銀行の基幹システムは手がけてるんだけどね。「日本市場向けにカスタマイズ」ってのを甘く見たかな。
Re:動かないコンピュータ (スコア:4, 興味深い)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080423/299886/ [nikkeibp.co.jp]
von_yosukeyan氏の日記 (スコア:2, 参考になる)
von_yosukeyan氏の日記 [srad.jp]、特に金融関連はとても参考になると思います。
IBMのSEって (スコア:2, おもしろおかしい)
滅多に現場で見ることがないと言う奴で(^^;
IBMのマシンを担当しているSEは腐るほどいたけど
これは「告訴」ではなく「提訴」では?(オフトピ) (スコア:2, すばらしい洞察)
スルガ銀行が警察に被害届けを出して「やつらをつかまえて罰してくれ」って言ってるわけじゃないですよね?
こんなの (スコア:2, 参考になる)
> 1つは、口座単位で預金の残高を管理するのではなく、顧客単位で複数の口座をまとめて管理できる点。
この辺を過大に解釈して、
> 日本の銀行における勘定系システムの常識にとらわれず先進的なシステムを構築したいと考えていたスルガ銀は、この提案の採用を決断。
相当すげえ事が出来ると思い込んだ。というよくある出来事では?
システムで出来ることなんてたかが知れてるのに。人間が出来ることをほんのちょっとばかし素早く出来るだけなのに。
Re:こんなの (スコア:2, すばらしい洞察)
【名寄せ】のためにシステムが出来ることなんてたかが知れてますよね。
せいぜい頑張った所で氏名が同じっぽいものや、住所や生年月日が同じっぽいものをユーザに提示するぐらいのもので。
後は人間が、これは同じ人、こっちは似てるけど本当は別の人って選り分けるしかないのに、全部システムでいけると思っちゃう人いるんだよなぁ。
つうか、たかだか一企業のシステム風情で、全世界の個人/組織が同定できたら怖いだろうに。その辺が「ジオングの足」とは逆の意味で「エライ人にはわからん」のでしょう。
どっちもどっちだなぁ (スコア:1, 興味深い)
あわせる気が無いというのもどうよ
パッケージソフト不毛の国・日本的ソフトウエア観(4) [nikkei.co.jp]
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:2, 興味深い)
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:2)
こっちの頭がついていかないわな。
リース資産備忘価格1円高0円償却だか知らんけれど、
5%残存をその後5年で均等割りしろだとか、定率法の会社どうよ。
しかも今度は資産会計しろときたもんだ。
消費税だってなんチャラ方式、あんチャラ方式。そんなもん知らんて。
政治の都合か、税制の都合か、社会保険の都合か知らんけれども、
ころころ変わるのよ。去年1年だけでもどれだけ変わったか。
ヨドバシで現金でこれ買いました。
一発自動振り分けでもないとできませんて。
国税庁謹製ソフトが欲しいよ。合わせるなら。
がんばろう。と自分に言い聞かせる。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:1, すばらしい洞察)
>あわせる気が無いというのもどうよ
米国会計基準にあわせた企業なら問題はないでしょうが
米国基準の変更に引きずられるのは困ると思うのは自然だと思います。
まあ、本当は自前で開発しろよ、と思ったりしますがね。
# 各業種とも、まずは自前で開発を行う力を持つ企業が出てきて
# 内部からデファクトスタンダード的なパッケージに仕上げるべきだと思うぞ。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:4, 興味深い)
この指摘が正しいとすると、 日本では、そんな風にやっても、デファクトスタンダードにはなり得ない、ということじゃないかな?
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:2, 興味深い)
>この指摘が正しいとすると、
> # 各業種とも、まずは自前で開発を行う力を持つ企業が出てきて
> # 内部からデファクトスタンダード的なパッケージに仕上げるべきだと思うぞ。
>日本では、そんな風にやっても、デファクトスタンダードにはなり得ない、ということじゃないかな?
えーっと、そうなんです。
外部から変更されるのを嫌うのです。
なので、パッケージベンダは日本企業の我がままを聞いて
そのまま実装してしまい、コテコテの専用システムが出来上がるのです。
だから、内部から作らないとと思う訳です。
# まあただの自前システムにしない為には力量が必要ですが
# 今の業務をなるべく変えないでよ、というより
# 自分でいいものを作ろうと思って作らないと駄目、というただそれだけの当たり前の話なんですが。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:3, 興味深い)
件のページ [nikkei.co.jp]には、米国のパッケージソフト販売会社の役員との問答として、 と書いてあります。下の人間は嫌う・嫌わないに係わらず、上の命令に従うのが米国流のようです。
#関東軍の暴走を止められなかった大本営、って言うか、企業統治とはなんぞや、って言うか。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:2, 興味深い)
考慮漏れのによる稼動増を末端に「押し付けるから」嫌がられるんです。
システム側で問題解決するのと、末端の稼動増の費用を比べて、経営層に了解取ってらだと問題無いんですけどね。
そうすると、末端での対応にするにしても稼動増の理由説明が出来るから、人も増やせます。
全体見えてない状況で、業務フローの整理もせず、システム構築に走るばかを何度も見てますが、大体泥沼にはまって動かないシステムになるんだよなあ....。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:1, 興味深い)
大抵上は変更をなしにします。
つうか、変えましょうと言うのは主に現場だと思うが。
Re:どっちもどっちだなぁ (スコア:1, 興味深い)
国内だけで活動してるようなところだと、高価なパッケージ採用とそれのカスタマイズするより、オーダーしたほうが早くて安かったり。安くてそれなりのパッケージもあるにはあるけど。
というのが卑近な例かな。
契約書の中身が知りたい (スコア:1, フレームのもと)
実稼働させる契約ではなく、開発作業をしてモデルを作る、みたいな契約のようだ。
予想された利益を払え、じゃなくて開発費を全て戻せ、みたいな訴訟か?
IBMが開発できなければ、他のメーカもできないだろうな。
裁判に勝って、その賠償金で自分たちでシコシコ作れば?
完成すれば、世界中の銀行に売れるよ。
でも、OSからとなると、大変だな。
DB2の代わりにSQLiteというのも寂しい話だし。
もしかして、Oracleを使え、なんて契約だったりして。
コンサルタントって何する人? (スコア:1, 興味深い)
アンデルセンさんとか、ホニャラカ総研さんとかの大きなコンサルティング会社があるけど、
顧客の業務フローを見直し、提案して、適切なパッケージを探してきて、顧客とSI企業の仲介をするのがコンサルティング会社と思っているのですが。違うの?
IBMもプライスウォーターのコンサルティング部門を手に入れて、コンサルティング会社みたいなものだと思うけどもね、記事やコメント読んでて違和感があるのですよ。
Re:コンサルタントって何する人? (スコア:3, 参考になる)
私が会った酷いコンサルタントの人々
アンデルセンさんは、業務分析が出来なかった。
=> 作業手順書作成が弊社の担当範囲だったが、
業務分析まで押し付けようとしていた。=>うちの担当者もちょっとぬるい。
あまりにも低次元な話で、関わり合いたくないから、
アンデルセンさんに分析の手法を会議の中で教えた。
=> 翌週、「業務分析の続きは、アンデルセンでやります。」とのこと。
=> 早く抜けられて良かった。
ホニャラカ総研さんは、システムのリスク分析ができなかった。
自社の観音様の仕様が理解していないが、元気よく提案・開発をしていた。
=> システム構成の説明を聞いた時に、トラぶりそうな構成だったので、
私はその場で、改善案を提示したが、聞いてくれなかった。
案の定、指摘したポイントでトラブルが続発。
2年後に改善案の構成に変更されトラブルが無くなった。
=>お客さんからは、「やっと構成変更してくれましたね。」と言われていた。
Re:魚拓とか削れよ、編集者 (スコア:1)
丁寧な言葉遣いでslashdotに聞け!あたりでタレコんでみてはいかがでしょう。
Re:魚拓とか削れよ、編集者 (スコア:2, 興味深い)
[著作権][用語][cache][good]中日新聞社曰く「半永久的に残るようなのでキャッシュではなく、複写保存と解釈させていただきました」 / このページの魚拓はあるのかな。あと、新聞記事の「魚拓」をブログで載せてた元検事の弁護士の人もいたね。
http://b.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/20070901#bookmark-5735895 [hatena.ne.jp]
という話も。
Re:IBMに頼んでもこれなら… (スコア:2, 参考になる)
数年前にIBMのSEさんと仕事をした時、とても優秀な人だったので、
感心していたのですが、2年ほど前に出向していた某製造業社にて、
IBMのプロジェクトが大コケして、首脳陣が呼び出されていたのを
記憶しています。
Re:IBMに頼んでもこれなら… (スコア:4, 参考になる)
あの会社が、多数のSI企業とコンソーシアムを組んで受注しました。
一番ごっそりお金をもらっていく、その会社がPMを出しました。
しかし、PMがPMらしい仕事を全くせず、プロジェクトに参加した企業は四苦八苦。
まとまるものもまとまらない。
作らないといけないものを、どこも請け負ってない。
納期を過ぎてもシステムは動作せず。
納品後も、後から後から作業漏れが発見される。
結局、一番弱い下請けの下請けが、当初の割り当てられた請負料以上の作業を
泣く泣く行う羽目になりましたとさ。
母体が大きいからといって、いい仕事をするわけではないという事例。
Re:IBMに頼んでもこれなら… (スコア:2, 参考になる)
それもありえるけど、「間」もありえると思う。
間というのは、
(IBMの)子会社の単位とか、
あるいは部署の単位とかで、
優秀か否かの差が有る(ありえる)ってこと。
なまじ大きい企業だと、社内の場所ごとの落差が大きいんだよね。
だから、特に大手相手だと「会社に」発注するのは危険だ。
理想をいえば「部署」を指名するのがいい。
どじっこ部署をまわされたら一大事だからね。
が、一方で、そういう細かい指名をフィルタリングしちゃうのが
大企業の大企業たるゆえんでもあるんだよな。
部署買いをさせないのは企業にとっての防衛行動だ。
だから難しい…
Re:IBMに頼んでもこれなら… (スコア:1)
IBMくらいだと、「国」の単位でもあるかもね。
例えば米国は優秀だが日本は無能だとか、そういう感じで。
技術者が質・量共に違うから、国による差異があってもおかしくないのでは。
Re:IBMに頼んでもこれなら… (スコア:1, 参考になる)
ここが出来なきゃあっち、あっちができなきゃむこう、むこうができなきゃこっち、
…なんて具合で、本来は出来る企業に頼むのがスジってもんですよ。
企業の大きさやネームバリューに振り回されたらいけません。
とはいえ、その見極めをユーザー企業で出来るかと言うと難しいところもあって…。
情シスを中心としたインフラ部門がある程度企業内で
発言力がないと他の部署からの横やりで予定とは違う企業に
発注する事になってしまい、後からインフラ部門が泣くんだよね…。
俺のせいじゃないのに…(´・ω・`)
Re:ごめん、スルーできなかった (Re:本日の…) (スコア:5, おもしろおかしい)
いやいや、IBMコーナーの話 (スコア:1, おもしろおかしい)