Sun Microsystems、MySQLを買収へ 34
ストーリー by Acanthopanax
RDBMS戦略 部門より
RDBMS戦略 部門より
L.star 曰く、
本家/.記事より。Sun MicrosystemsはMySQL ABを買収することを発表した。買収額は約10億ドル。
外野から見ているのと違うのかもしれないが、少なくともPostgreSQL陣営から見ている限り、ここ数年のSun Microsystemsは、SolarisにPostgreSQLをバンドル/サポートする、PostgreSQLコアメンバーのJosh Berkus氏が在籍する、PostgreSQL+DTraceの実装に協力するなど、どちらかというとPostgreSQLに熱心な行動が目立っていた。
お買い得かも (スコア:5, 興味深い)
気になるのは日本での展開ですが、 日本法人の中の人でも何も知らない [srad.jp]状態なので、何とも分かりません。ただ、買収後はMySQLはSunの組織に統合されるとのことなので、 日本法人もおそらく日本Sunの組織へ組み込まれる可能性が高いのでしょう。 日本では法人設立後もパッとしていない印象でしたので、日本Sunの中に入ったほうが顧客側にとってもよいかもしれません。 ただ、販売権を持っていた幾つかの小さな会社は、契約が切られるかもしれないですね。 面白いのは、MySQL ABには住友商事が出資していて、日本法人にも住友商事が深く関わっているかと思いますが、 日本Sunと言えばやはり伊藤忠なわけで、そのあたりの関係を考えるとちょっとニヤけてしまいます。
Executable and Linkable Format (ELF)
Re:お買い得かも (スコア:1)
買収劇の事前情報が現場に下りていることはないし、そんなことがあったら情報管理的に大変まずいです。
経営レベルでもSGIと日本SGIのように、必ずしも日本法人と本社の意思疎通が出来ていないという例はありますね。
それはそうと、日本HPのHP オープンソース技術情報 [hp.com]がさりげなくいいドキュメントがあるのですが、ここのMySQL関連辺りも影響あるでしょうか。個人的にはMySQL AB は特定の HW/SW ベンダに拠らず浅く広くが良かった感も有るので、Sunが今後どのように MySQL をハンドリングしていくか興味あります。
# 知らされていない現場経験者なのでID
Re: (スコア:0, 余計なもの)
> 買収劇の事前情報が現場に下りていることはないし、そんなことがあったら情報管理的に大変まずいです。
いや、知らない方が取引先に説明できなくてまずいこともあるわけで...。決まってから発表するまでに一日おいて、その間に社内で告知するなどの方法もあったはず。まあ、日本の市場に期待していないという表われなのかも知れませんが。
Re:お買い得かも (スコア:3, すばらしい洞察)
リリース前に一般社員が入手してしまうことはかなりまずいっす。
Re: (スコア:0)
いけない方法が便利なのはよくあること。
ふと思ったこと… (スコア:4, すばらしい洞察)
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:ふと思ったこと… (スコア:5, 興味深い)
とか
Re:ふと思ったこと… (スコア:2, 興味深い)
と考えると微妙なような。別に囲い込まれているわけでもないですしね。
エンタープライズ向けのRDBSはもうオワッテル市場なので、そこにリソースをつぎ込む意味は
あまりないです。考えられるのは今の主戦場はミドルウェアとそれより上なので、そこでの
JAVA周りのアドバンテージ確保にMySQL取り込み、親和性を上げることでしょうか。
結局は対Oracleなんですよ、そうなると。
でも、私のイメージはいまだにSunはハコモノ(サーバとかストレージとか)基本の会社ですw
#ニュースといえば、OracleがBEAを「やっぱり」強引に取り込んだほうが・・・
#ライバル各社は予想していたといえ、実現すると対Oracleでアドバンテージ確保に
#次にどう手を打つか考えものでしょう。
Re:ふと思ったこと… (スコア:2, 興味深い)
どういう視点でみた場合ですか?Oracleが独占していて競争にならないという意味でOKですか?
終わった市場と言った場合、RDBMSは儲からないという意味にも取れるので一応確認したいのですが。
もちろんOracleの決算 [itmedia.co.jp]を見ても、RDBMSの市場が終わっているとはそういう意味と思いますが。
「結局は対Oracleなんですよ」と言う場合、Sunにとって主戦場のプレイヤーとして、
具体的にはハコとOSとJavaサーバーでみた時のOracleに対する
アドバンテージを取る理由を書かないと上手く繋がらないと思います。
そうでなければ、「エンタープライズRDBMS市場が終わっている」からではなく、
エンタープライズRDBMSのライバルはOracleだけと言うに留めたほうがいいのでは?
実際、これまではハコもOSもJavaサーバーも競ってるとは言いがたい相手でした。
しかし、「OracleがBEAを「やっぱり」強引に取り込んだ」ニュースで、
Oracle製のアプリサーバーより有力なWeblogicという製品を手に入れた事になり、
対Oracleの意味は強くなった [nikkeibp.co.jp]とは思います。
ただ私はRedhatが、LinuxとJBossを持っている事もSunが重視する相手だと思います。
結局のところ、Javaでエンタープライズでミッションクリティカルな分野では、
ハコとOSがSunで、アプリサーバーがWeblogicで、DBがOracleという、
組み合わせが考えられ、むしろOracleとは補完しあう場面が多かった。
(前述のようにこれからは違うとしても)そこからコストを落としたいといった時に
選択肢になるのは例えばハコがHP、OSはRedhat、アプリサーバーがJBossかTomcatで、
DBがMySQLかPostgresのようなオープンソースな製品群になりますから、
Sunにとって高額ソリューションなOracleよりも対抗する理由が大きいかと思います。
要するに、「結局は対Oracle」と言えるほど唯一のライバルでは無いでしょう
ということです。
Re:ふと思ったこと… (スコア:1, 興味深い)
>>あまりないです。考えられるのは今の主戦場はミドルウェアとそれより上なので、そこでの
>>JAVA周りのアドバンテージ確保にMySQL取り込み、親和性を上げることでしょうか。
>>結局は対Oracleなんですよ、そうなると。
うーん、RDBSの市場が終わっているとかかれておりますが
なんていうか、RDBSが単体でもてはやされる時代ではないと言う意味なら正解。
(ある意味Linuxがもてはやされた熱と同じ)
RDBS自体目立たないでパッケージに組み込まれる地味な存在けど
市場においてはまだ重要なポジションです。
(この辺、開発会社のRDBSレベルが高くないと淘汰さている状況ではありますが
反してRDBSを設計運用保守できる人材の単価は上向きです)
ただしOracleについては、本当に終わっているとは思います
Oracle自体RDBSに特化してDBなので
エンタープライズの市場にまったく入りこめていないうえ
(エンタープライズ市場においてDBがRDBSである必要なない分
ミッションクリティカルエリアで確実性が確保されないと認められない)
RDBS市場が「真の市場規模」に戻っている分、「縮小」しているので
危機感があるのではないかと、だから生き残りをかけて、いろいろな事をしている
Re:ふと思ったこと… (スコア:1)
>(エンタープライズ市場においてDBがRDBSである必要なない分
>ミッションクリティカルエリアで確実性が確保されないと認められない)
私の知る限り、かなり多くの大企業の基幹システム内にOracleは入り込んでいるわけですが、
あなたの言う「エンタープライズ市場」とは具体的にはどのような市場のことですか?
Re:ふと思ったこと… (スコア:1, 参考になる)
私もそう思う。
Windows版にしても、UNIX版にしても企業向けの大きめのパッケージソフトを購入すると、
大抵はOracleに対応なので併せて買うことになるから結構なライセンス数を持ってる
会社が多いという実感。
新規のライセンスが伸びてるかどうかは微妙かもしれないけど、アップグレード需要はあるし
市場はあるんじゃないかな。
Re:ふと思ったこと… (スコア:1)
>>エンタープライズの市場にまったく入りこめていないうえ
>>(エンタープライズ市場においてDBがRDBSである必要なない分
>>ミッションクリティカルエリアで確実性が確保されないと認められない)
航空、銀行、原発、という私にとっての「ミッションクリティカル」には全てOracleが導入されていましたが、
あなたの言われる「ミッションクリティカル」というエンタープライズ市場を教えて下さい。
もの凄く興味がある。
>>RDBS市場が「真の市場規模」に戻っている分、「縮小」しているので
>>危機感があるのではないかと、だから生き残りをかけて、いろいろな事をしている
縮小しているんじゃないでしょう。
正しくは「正しくデータを使用できるレベルになってきた」という段階です。
ある意味システムでのDBはあって当たり前の存在になり、そのデータをシステムとしてどう使うか、
の段階を超え、ようやく「その上の使用方法」を考え始めた、というのがここ数年、というだけの話。
目に付く記事の量だとかの上辺の話題性で実情を知らずに「縮小」という話をしてるのならそれは違うと思いますよ。
それとも不景気に煽られてOracleの導入に苦労されている方かな?
Sunにしても、MySQLを買ってしまうのはいい判断でしょう。
システムを作る → OSが売れる → 今時のシステムはDBを使う(事が多々)
→ 自社のMySQLなら安心!とセールス → それなりのサーバ構成、サーバスペック、で提案する幅が広がる
→ 販売価格上昇
他、OSSとの繋がり、RDBMSを作成できる程の優秀な人材の取り込み、と肥大してしまった大企業ではなかなか
手を出しにくい事が一気にできたわけで。
堅いですが確実だと思います。
有効活用できるかどうかはまた別の話。
Re:ふと思ったこと… (スコア:1)
Oracleみたいに。
タバコをやめよう、そうしよう そして誰もいなくなったら思い切り吸おう
Re:ふと思ったこと… (スコア:1)
Sunになっても同じじゃないのかな。
-- yuno
Re:ふと思ったこと… (スコア:1, すばらしい洞察)
オープンソースの普及に対する障壁としてプログラム同士の相互運用が将来に渡って保障されないことをガートナーが挙げていましたがそういう心配に対してSI向けに全部自前セットで売る気なのだと思います。
しかしこうなると中の人は同じものしか使えなくてつまらなくなりますね。
SunはJavaSE6からJavaDB(Apache Derby)を付属していたのですが、これからはMySQLを付けてくれませんかね。もしくは新しいJDBCドライバ、EJB等はMySQLが真っ先にリリース同時にサポートとか?
あとはOracleの開発環境みたいにNetbeansでMySQLをモデリングからサポートとかに期待でしょうか。
Re:ふと思ったこと… (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:ふと思ったこと… (スコア:2, すばらしい洞察)
というか、これこそがMSが狙った成果なのでは。
ほら。ワープロソフトが実も蓋もなくWordって名前になってるのと同様で。
他にもMS商品に幾つかある「実も蓋もない一般名詞そのまんまの製品名」。
そして、一般名詞を(少なくとも計算機業界において)「乗っ取って」しまう。
それがMSの宣伝(?)戦略。
多分あれのシリーズの一環なんですよ、「SQL」ってのは。
Re: (スコア:0)
# 我ながら古すぎると思うので AC
Re: (スコア:0)
それを言うなら (スコア:0)
Re: (スコア:0)
アプリとセットで商用利用すると金かかるし、Webサービス提供しても今は金が毎年かかる。
個人的には相性のいいH2をバンドルしてくれたほうがいいかな。
JavaDBが思ったより低機能で本当にこれがもともと商用DBかと疑ったくらいだったけど。
それよりPostgreSQLはJavaと相性がよろしくないのをなんとかしてくれないかなぁ。
その前から (スコア:1, 参考になる)
その前からMySQLはバンドルされてたはずですが。
MySQLオワタ\(^o^)/ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:MySQLオワタ\(^o^)/ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
ハードとMySQL両方(σ・∀・)σゲッツ!とか・・・
Re: (スコア:0)
Re:MySQLオワタ\(^o^)/ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
JRuby (スコア:0)
Re:JRuby (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:JRuby (スコア:2, 参考になる)
全部入りの中にMySQLサーバーが含まれて、セットアップがもっと簡単になるといいかも。以上、10分でweblogを作るというチュートリアルをやってみた感想。
SAMJ(読みづらい) (スコア:1, 興味深い)
Soralis + Apache + MySQL + Java/JRubyなど
(別に最後はPHP/Python/PERLとかGroovyでもいいでしょうけど)
これをUltraSPARC T2とかx86系の安価なマシン上で動かすことで
簡易的なWEBサービスを一括的に提供したい。
で、MySQLサポート部隊を作り上げるより
MySQLごと買っちゃったほうが話が早かったと。
JDBC (スコア:0)
#いや、今どうなのかも知らないけどさ。