パスワードを忘れた? アカウント作成
15630 story

受託開発ではソフトウェアベンチャーは躍進できない 70

ストーリー by mhatta
そういう問題なのかしら 部門より

Sakkanen 曰く、

ITmediaの大迫正治 REPEDANT BLOGに 「中毒性」ある受託開発がソフトウェアベンチャーの躍進を阻むというエントリがある。 日本のソフトウェア産業では顧客ニーズに沿ったオーダーメイドのシステムを逐次的に開発することが主流と なっていて、製造業よりもサービス業に分類されることが多い、とはよく言われることだが、 大迫氏は、そうした受託開発では技術や人材、資金が蓄積しないということをそれぞれに理由を付けながら 主張している。
確かに受託開発だとノウハウ等は上層にどんどん吸い上げられがちになるし、 資金に関しても自転車操業に必要な分しか投下されてこないので、研究開発に投資するのは 難しくなる。目先のキャッシュに目を奪われて新しいモノを作りだすチャンスを逃したという 経験がある方も多いのではないだろうか。何となく考えさせられる記事である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by chocopa (14067) on 2007年06月09日 15時48分 (#1170449)
    その通り、それはみんな知っている。

    今は逆に受託のチャネルで知ったニーズの自社商品化を進めています。
  • 基幹となる技術やモノ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年06月09日 15時37分 (#1170445)
    ‥をベースに受託するなら別に問題ないですよ。
    ただ、普通の受託に必要なのはパワーがベースですのでそれでは蓄積がありません。

    大雑把に言うと受託先がどこに変わろうが大差無いのがパワーベースの受託。
    ここ、という限定が発生するのが技術ベースの受託かな?
    • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 6時09分 (#1170827)
      どこに付ければ良いのかわからないので、とりあえずここに。

      コメント読んでて気になった点が一つ。
      ベンチャーには2種類あって、それがごっちゃになってる気がする。

      わかりやすくする為にカテゴライズしてみます。
      アメリカ型ベンチャーと日本型ベンチャー。
      (先に断って起きますが、実際にアメリカにはアメリカ型しかないとか、
      そういう意味ではなくて、イメージを元に便宜上分けただけです)

      まずアメリカ型と言うのは、初めに製品なりサービスなりシステムなりの“商品”があって、
      それを売るために会社をはじめるパターン。

      それに対して日本型は、かたちある“商品”ではなくて技術を売るために、
      もしくは、独自の技術なり知識を売るパターン。

      アメリカ型って言うのは、“商品”を売る所から始めるから、
      もし売れなきゃ終わり。その意味では誰かが書いてたように“博打”以外の何ものでもない。
      しかも最初に上手く行ったからと言って、何時まで続くかわからない不安定さもある。
      アメリカでベンチャーがどれくらいあるかわからないけど、
      ほとんどは消えていったり、最初は上手くいっても大手に買収されたり(これはこれで成功かもしれないが)、
      後から出てきたモノに敗北し消えていったり。

      それに対して日本型は、そもそも商品がないから独自技術を売るとか、
      自社開発とかってのとは、最初の創業時から発想が違うように思う。
      あくまで、必要としている“人たち”から仕事を受けないと、仕事がないわけで。
      ニーズを掴むにしろ、より良いものを作るにしろ、
      発想は“発明家”ではなくて、“技術者”なんじゃなかろうか?
      中には優秀なプログラマーを多数持ち、
      どこにも負けない仕事を請け負う会社は有り得ても、
      アメリカ型の会社とは、そもそもの生い立ちが違うからアメリカ型の会社と比べても意味ないような。

      だからどちらが良い悪いじゃなくて、種類が違うと。

      ただ、こうして考えてみると、
      日本型って、町の工務店とか電気屋さんとかって感じかな?って思う。
      大きくなればチェーン店に発展することも可能だけど、
      そもそも日本型のベンチャーで技術に重きを置くような会社は、
      自分の技術に自信がある人が、他人の下で働きたくないとか、
      自分の得意とする分野に特化してより専門的な事をしたいとかって理由で
      会社始めるんだろうし。

      それに日本型のほうが仕事がある限り(受託している限り)、
      金銭的には安定しているし。

      もっとも、技術は二の次で、ただ単に会社起こしたかっただけって会社も多いけど・・・
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 16時08分 (#1170984)
        いや、確かにアメリカにもあなたの言う「日本型ベンチャー」というのはたくさんあります。ただ、それはベンチャーとは呼ばないんです。そもそも。「町の工務店とか電気屋さんとかって感じ」なのはスモールビジネスと呼びます。アメリカでも数としてはスモールビジネスの方がずっと多いんじゃないでしょうか。

        経営方針の違いなんで、どっちが良いとか悪いとかはありません。また、スモールビジネスで始めて途中からベンチャーに切り替える会社もあります。ただ、ベンチャーを目標にしてるなら最初からベンチャーでスタートした方が良いと、起業経験者も投資家も言いますね。

        参考:http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001657.html
        親コメント
    • 基幹となる技術や物があってそれをベースにしても払ってもらえない事もあります。
      こればかりは技術側の問題よりも契約を取ってくる営業やトップの姿勢の方が大きいです。

      #結果としてスピンアウトしたんだけど、才覚と才能って根本的に違うんだと今更思い知る自分
    • 受託開発が問題になるのは顧客が日本企業の場合に限定されると思います。 >‥をベースに受託するなら別に問題ないですよ。 >ただ、普通の受託に必要なのはパワーがベースですのでそれでは蓄積がありません。 > >大雑把に言うと受託先がどこに変わろうが大差無いのがパワーベースの受託。 >ここ、という限定が発生するのが技術ベースの受託かな? 基幹となる技術やモノなら問題ないと言うことですが、多分間違いです。 本来ベンチャーが他ではない希少価値のあるものを作って儲けようのはずが 基幹となる技術やモノを受託開発する事になるのが弊害なのだと思います。 受託開発を行う場合よいもの何て作りませんし、ほとんどの場合作っても ちゃんと使えるものはできませんから。 なのでちゃんとしたモノを作らないと勝負ができないベンチャを甘やかす 環境が今の日本のソフトウェア開発業界にはアルのだと思いますがいかがで しょうか。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 15時45分 (#1170447)
    自社で研究開発をしてパッケージソフトウェアを開発して
    ちゃんと売れるようにするには莫大な投資が必要で、
    回収にも受託開発以上の時間がかかると思います。
    資金の無いベンチャーが選択できる方法ではないでしょう。

    ソフトウェアベンチャーが受託じゃない方法で成功するには、
    一人か二人くらいのスーパープログラマだけで開発して
    販売するような方法じゃないと難しいんじゃないでしょうかね。
    • マイクロソフトだって、わずかながらも受託開発をしていた時期が
      あったわけだし、受託だからといってソフトウェアベンチャーが育たない
      とは言えないだろう。

      > 一人か二人くらいのスーパープログラマだけで開発

      あと必要なのは、天才詐欺師的なマーケティングが
      できる人物がいる(兼任でも構わないが)ことも
      ポイントじゃないだろうか。
      親コメント
      • だからそれは博打だってば。勝率はかなり低い。
        マイクロソフト創業時代に始まって今まで生き残れたベンチャーなんて、ほんの一握りじゃないか。
        それを知って挑戦するのは自由だけど、知らずに挑戦するのは馬鹿だ。

        >受託だからといってソフトウェアベンチャーが育たないとは言えないだろう。
        ゼロではないって、それ以上の意味はない。
        • ベンチャーなんて潰れて当たり前では?
          会社を存続させることが目的で会社を興したとは限らないし。

          #ベンチャーでなければいけないということもないんで、
          #受託開発/派遣業務メインの会社を興すのも悪くない。
      • >あと必要なのは、天才詐欺師的なマーケティングが
        >できる人物がいる(兼任でも構わないが)ことも
        >ポイントじゃないだろうか。
        なるほど!
        MSがこれだけ大きくなれたのは、まさにビルゲイツのおかげなんですね?!
        • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 0時35分 (#1170751)
          MSはIBMからMS-DOSの開発を受託できたからの方が大きいでしょう。

          # IBMから話がなければMS-DOSは存在しないし、各社がMS-DOSを採用もしなかった。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 11時05分 (#1170876)
            > MSはIBMからMS-DOSの開発を受託できたからの方が大きいでしょう。

            実態としてはそのとおりなのですが、マイクロソフトが権利を有するままで IBM に DOS を提供する契約を結んだのですよね。
            普通の受託なら買取でおわりだろうに、マイクロソフトは複製ごとに対価を受け取る契約に成功した。

            > # IBMから話がなければMS-DOSは存在しないし、各社がMS-DOSを採用もしなかった。

            マイクロソフトが権利を有する自社商品として主張できたから、IBM DOS互換の MS DOS を他社に販売することができたわけです。
            契約は重要ですね。
            親コメント
        • AppleもWozだけだったらここまで大きくはなれなかったろうなあ。
    • 私の勤める会社もベンチャー企業と一応いわれてますけど主力プログラマー1人で支えてる状態です。
      2年半前までは私も主力だったんですが、鬱病でブランク作ってしまって、かなり下っ端になりました。

      それはさておき、受託以外の選択肢は、ベンチャーキャピタルに投資してもらうってのがありますけど、失敗したらその技術は全部もっていかれるわけで、ほとんど博打ですよね。なんだかなぁ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 22時36分 (#1170676)
        >ほとんど博打ですよね。なんだかなぁ。
        そう。
        ストックオプションが給与扱いで高い税金のかかる日本では、
        極めてハイリスク=ローリターンの博打です。

        だから優秀な技術者はまず来てくれないし、来てくれないから
        ベンチャーが成功する可能性は限りなく0に近くなる。

        典型的な悪循環。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 12時17分 (#1170903)
           何か勘違いしていません?

          > ストックオプションが給与扱いで高い税金のかかる日本では、
          > 極めてハイリスク=ローリターンの博打です。

           ストックオプションでのゲインに対する課税は原則と税制適格とに分かれます。原則はゲインが総合課税され、最高税率は所得税40%、住民税等13%、合計53%。税制適格の方は分離課税で所得税7%、住民税等が3%で合計10%。「ストックオプションが給与扱いで高い税金のかかる」とは総合課税を考えて言っているんだと思うけど、ストックオプションのゲインが全て総合課税されると言うのは間違いですな。

           大体、税金で9割9分持って行かれるならまだしも、総合課税の場合ですら約半分。ストックオプションがすべからくローリターンになってしまう程には、激烈に高い税率とも言えないんです。そして税金で半分持って行かれる場合とは、相当の所得がストックオプションによって発生した場合、つまりハイリターンである状態ですね。つまり、「ストックオプションが給与扱いで高い税金のかかる日本では、極めてハイリスク=ローリターンの博打です」はそれ自体が当初から矛盾している事になるでしょうね。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 10時25分 (#1170862)
          > ストックオプションが給与扱いで高い税金のかかる日本では、
          > 極めてハイリスク=ローリターンの博打です。

          長期的収益という観点では負け確定だから、博打ですらない。

          > だから優秀な技術者はまず来てくれないし、来てくれないから
          > ベンチャーが成功する可能性は限りなく0に近くなる。

          「一緒に地獄に落ちようよ」っていう文句で口説かれた結果、
          どう見ても地獄です。本当にありがとうございました。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 1時22分 (#1170768)
      > 一人か二人くらいのスーパープログラマだけで開発して

      世のスーパープログラマは*売れる*ものを考えることができるヒトってことなんだろうか。
      スーパープログラマといわれるようなヒトにお会いしているけど、
      技術力は凄いかもしれないけど、
      作り始める前に考えろよって言うヒトが多い気がします。

      スーパープログラマの前に、ビジネスセンスのあるアイディアを考えられるヒトもいないと
      話にならない気がします。

      そのあと、マーケのヒトも必要だと思います。
      親コメント
    • 受託してるとこはベンチャーじゃなくて中小企業でしょ。
    • >ソフトウェアベンチャーが受託じゃない方法で成功するには、
      >一人か二人くらいのスーパープログラマだけで開発して
      >販売するような方法じゃないと難しいんじゃないでしょうかね。
      たぶんそれをやると、うまく行ったとしても、潰されて一巻の終わりです。

      コア技術の開発だけなら数名程度でもなんとかなるかもしれません。
      でもGoogleやSUNやAppleやHPみたいに、「若者が2~3人でガレージを借りてベンチャーをはじめる」なんてことをやると、日本では風当たりが悪いんですよね。そもそもガレージを安く貸してくれる気のいい人なんて、一体何人いることやら。
  • 開発じゃなくて (スコア:3, すばらしい洞察)

    by shoji12 (14093) on 2007年06月09日 19時16分 (#1170552)
    実態は製造だ。
    いや、正しくは受託サービスか?
    開発と捉えるから、標題の様な文になってしまうのでは?
    • by Anonymous Coward
      実体は受託サービスだからソフト開発力も企画力もジリ貧だよねってことを言いたいのでは?
  • by dekaino (7870) on 2007年06月10日 7時58分 (#1170839) ホームページ
    ベンチャー企業って、先進的なコア技術に基づいて、リスクが高い(成功率が低い)が当たればでかい(高収益が期待できる)って形態の企業のことを言うんだ。
    受託開発はリスクをとらない代わりに収益も低いって業態なんだから、ベンチャーとは正反対の方向だよね。そもそも受託開発してる時点でその企業はベンチャー企業ではなかったってことでしょう。

    別にソフトウェアに限った話ではないよね
  • by Anonymous Coward on 2007年06月10日 0時56分 (#1170759)
    意見としては否定しませんが、受託開発すら受けられない所が結構ありませんか?

    ITサービス企業の実体が「派遣会社」だったりしますから、
    ・受託開発のリソースすらない
    ・派遣で社内に技術力が蓄積できない
    ・人出ししかやってないので社員にどんなスキルがあるか把握してない
    ・社員に人売り管理以外のキャリアパスを提示することもできない

    というのが少なからずあって、受託よりもさらにチャリンカーな経営をしている企業も多いんじゃないでしょうか。
    まぁ、受託でも人月を見積に載せてビジネスしてれば派遣ビジネスと大差ないんですけどね。
  • by NOBAX (21937) on 2007年06月09日 19時28分 (#1170556)
    できる能力があれば、
    十分、技術や人材、資金が蓄積出来ると思いますが。
  • by juli (26219) on 2007年06月09日 21時30分 (#1170621)
    タレこみが参照している記事は、ちょっと極端な意見に思えます。現状への危機感を煽る目的で故意に言い切っているのだと思いますが。
    個人的には、参照記事が主張するように「受託開発」に問題があるのだとは思えません。
    なんだか記事全体を通して、「受託開発」が、顧客から「言われたことだけを言われた通りに作る」モノとしか捉えないように誘導しているように読めます。
    ただ、現状がそんなものになっているだろう、という意見であればそれに反対するものではありません…

    辻氏の主張の主旨は『受託開発を「うまくやれば」自社開発にも弾みがつく』というものだが、そもそもそれができる企業は自社開発を最初から行うはずだ。

    「受託開発をうまくやって自社開発に弾みをつけるという構造になっていない」という主張については、現状の業界全般に当て嵌まる意見だと思うので異を唱えるものではありませんが、「それができる企業は自社開発を最初から行うはず」という意見には賛同できかねる、というか、多分、自社開発をやってもやっても失敗している企業が殆どなんだろうと思います。
    これは、自社開発には、受託開発をすることとはまた別の難しさがあるからです。何しろ、市場が何を欲しがっているのかを見極めて、その要求を満たした上で、競合他社よりも更に魅力的なプロダクトをタイムリーにリリースしていかなければならない訳ですから。「いつまでにこれが欲しい」と言ってくれる受託開発とは全然違います。
    (受託のときには、この「これが欲しい」を、実は顧客も良く判っていないので難しい訳ですが…)
    だからと言って、受託開発が「凡庸なもの」な訳ではありません。受託した案件について、数多ある実現方法のうちの最適なソリューションをできるだけ効率的に提供するのは簡単なことではありませんし、汎用製品と同等かそれ以上に保守性や拡張、柔軟性なども考慮しなければ、後のサポートに大きく響いてしまいます。そのためには、標準的で将来性もあり、ときには先進的な技術基盤を適用しなければならないこともあります。
    この辺りの根っこは、自社開発だろうと受託開発であろうと、多少の影響度の違いはあるものの、本質的には変わらないと思うのですが。

    大迫氏の記事では、受託開発では「技術、人材、資金」が蓄積されないと、その理由まで書かれていますが、どれも受託開発が要因ではない様に思います。「受託開発」でなく「自社開発」だとしても、これらの問題は解決されないのではないでしょうか。
    どちらかというと、記事でも再三書かれている「重層下請け構造」の問題ではないしょうか。それもその構造自体が問題だと言い切れるものなのではなく、その構造の運用に問題がある様に思います。

    受託開発からイノベーションは生まれない
    と言い切ることもできないと思っています。
    「受託開発」だと挑戦が思う様にできず、イノベーションが生まれ難いという見方はあるかもしれません。しかしそれも構造次第、工夫次第だと思っています。まあ財務や経理の問題(費用配分とか)があるので、単純には行かないのかもしれません(この辺りはよく判りません。ごめんなさい)が、大抵の大手 SIer では、「受託開発」に自社開発のパッケージなどを絡めることで工夫しているのではないでしょうか。
    こういう例を書いてしまうと、「じゃ、やっぱり受託開発じゃできないんじゃん」と言われてしまいそうですね。顧客からの資金調達であることについての問題が解決できれば他の方法でも構わないのですが、私にはちょっと思いつけなかったもので。

    ちょっと異なる観点として、ソフトウェア産業でハイリターンを望むとき、法人顧客向けのビジネス展開を行うことが近道と考えられ、それにより、重厚なシステム開発を大手 SIer がソフトハウスを従えて作るという重層構造を生み出している、とか、自社開発製品が売れないので受託開発に頼った資金繰りになってしまい、それが悪循環を生んでいる、などという捉え方はあると思っていて、そこが問題だと言われているならその通りだと思うのですが。
    • by NOBAX (21937) on 2007年06月09日 22時24分 (#1170666)
      要するに大迫氏は受託開発のことがよく分かっていないと思います。
      親コメント
    • 利息計算、金融商品管理、石鹸のオーダエントリー、製鉄会社の生産管理。 そんなシステムはつまらないし、好きでもない無駄な業務知識の理解が必要で不毛です。 受託開発は、所詮は下請けの使い捨てです。受託開発なんかはやるべきものじゃなく、 なくさくてはいけない。
      • Re:受託開発は使い捨て (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年06月09日 22時33分 (#1170674)
        >利息計算、金融商品管理、石鹸のオーダエントリー、製鉄会社の生産管理。 そんなシステムはつまらないし、好きでもない無駄な業務知識の理解が必要で不毛です。受託開発は、所詮は下請けの使い捨てです。

        言われるままにしか作れない人はそうでしょうね。でも、受託に出す側ってのは「自社の業務」しか知らないんだから、「同業他社の業務」まで知ってる“はず”の請け側が提案できなくてどうするよ。
        相手と対等以上の業務知識を以て、相手の業務を刷新するようなシステムを作り上げるのが受託開発の醍醐味。
        親コメント
        • Re:受託開発は使い捨て (スコア:2, すばらしい洞察)

          by maoyam (16680) on 2007年06月09日 23時54分 (#1170723) 日記
          日本では競合を戦っているはずの大手ユーザ側というのは、省庁の省令や産業ごとの寡占化などなどにより似たり寄ったりのことしかできないのですよ。
          更に、業務を刷新するような提案は「業務の現場」から徹底的な拒否に逢います。
          つまるところ、同業他社の業務と今のプロジェクトでのソレとは大同小異で一度いずれかの業務知識を得てしまえばソレだけで充分で新しい発想など必要とされないのです。
          むしろ、大同小異な各社業務実態の小さな違いがシステム化の困難と運用上の問題を大量に惹き起こすわけで、そのリスクを分散する手立てとして費用の持ち出しや残業代不払いなどが常態化しやすくなっているわけです。
          技術やノウハウが蓄積しているとしても、それはシステム化による業務効率化を言いながらナニも変わらないことを望むユーザとべったりになることでしかないでしょう。
          そして、開発リスクだけが下請けに廻され続ける以上、資本の蓄積もすすまないでしょう。

          高い技術がある者と既に確立された業態という古いビジネスの実態への深い理解を持つ者が起業するのであれば、既存の商売とは異なるナニかを始めるべきでしょう。それこそ、ベンチャーなわけですし。

          そのような幸せな邂逅からはじまらなかった場合は、“ほしがりユーザのシステム開発という無駄遣い”を淡々と介護してあげるといった姿勢で対処するほかはないのではないでしょうか?
          技術の進歩、既存ビジネスの革新、資本の蓄積……システム開発という業態からはかけ離れたものなのだと、認識すべきなのかもしれません。
          これからのシステム開発は、介護ビジネスや終末医療のような「業務の改善も効率化ももはややり尽くしたに等しい、古いビジネスを延命させてあげる」スタンスを執るのが順当のように、絶望半分な気持ちで思っています。
          親コメント
        • 自分の頭で考えて判断してくれる人ならイイですが、
          会社のノルマをこなす事だけが目的の人だと、
          今までのやり方を変えるような提案は全力で拒否します。

          変化を拒むことは、長期的に見て最悪の解だと思うんだけどなぁ、、、はぁ。
          • >今までのやり方を変えるような提案は全力で拒否します。

            そういうケースなら「では現在のシステムをそのままお使いください」と一蹴してます。「新たに構築する意味はないですね」とも。
            現場の担当が抵抗するのは当然織り込み済み。しかしシステム管理部門がそれを指導できてないようなら、もっと上層に掛け合いますね。製造業なら工場長レベルまで巻き込むことは割と茶飯事。社長まで巻き込むことだって珍しくない。
            下っ端相手にしても始まりませんよ。
  • コンピュータ的な技術はあるけどファイナンス技術をよく知らずに独立して、受託開発からスタートというパターンに陥るのではないかと思います。 お金の集め方も技術、チームマネージメントも技術、会社運営も技術かと思いますがいろんな要素を勉強すべきなのにとりあえず始めちゃえ的な場合が多いのではないでしょうか。 その辺が、自分の努力不足・学習環境不足を乗り越えてがんばろうと言うところが成功する世の中であってほしいと思っています。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 16時23分 (#1170463)
    なにをいまさらのように。現代の奴隷階級って何十年もまえから言われてるじゃないか。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 16時43分 (#1170473)
    オープンソースで何かしようとしている人も多いですが大抵案がまとまらず進んでいませんね。
    なんか基礎が抜けてる人や見てるだけの人が多そうです。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 19時37分 (#1170558)
    少し話がずれるのですが…
    電子工作関連のページが2003年あたりで止まってるのです。
    最近の停滞気味に感じるのはこういうのが現れてるのでしょう
    背景に下っ端を道具として扱う風潮で余裕がなくなった事
    日本で開発、製造を全く行わなくなったのがあると思います。

    USB2.0やIEEE1394ボードが1000円くらいで買える時代ですから
    躍進するどころか余計な金を与えないのでしょうね。
    • Re:無理もない (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年06月09日 20時19分 (#1170578)
      話がずれすぎて、どういう意図でその話を書いたのかすらよく分からん。
      親コメント
      • ゆとりすと (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年06月09日 21時34分 (#1170623)
        どういう意図かまったくわからない文章を書くことで、
        人材が育たないということを表しているのかと。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 23時58分 (#1170727)
    出来る事ってどのくらいあるんでしょう?

    エンタープライズだと、受託か受託から派生した要カスタマイズなパッケージとか?

    エンタープライズ以外(最近ではwebベースのなにかってカンジですが)だと、
    海外発サービスのコピーで上手く行ったところがポツポツってカンジですか。

    会社組織として取り組むなら前者にならざるを得ないのでは?
typodupeerror

私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

読み込み中...