Linux 2.6.21 released 25
ストーリー by GetSet
テスト機に入れてGWのお供に 部門より
テスト機に入れてGWのお供に 部門より
Anonymous Coward 曰く、
Linux カーネルの最新バージョン 2.6.21 が、去る4月25日にリリースされました(アナウンス)。
本バージョンは新機能追加がメインで、安定運用には次の 2.6.22 を待った方が良いでしょう。(参考:詳細な変更点)
なお、主要な新規機能は下記の通り。
- VMI(VMware が採用予定の仮想化 API)
- KVM の準仮想化、ライブマイグレーション(稼働中の VM をホスト間で移動)、ホスト OS のサスペンド・レジューム
- 高精度タイマをサポートする clockevents(汎用的なクロックソースフレームワーク)への移行
- Dynticks(負荷に合わせてタイマー割り込み頻度の増減を行う機能。省電力化に貢献)
- カーネルコマンドラインのサイズ拡大と領域の動的割り当て
- ZONE_DMA のオプション化
- PA SEMI PWRficient CPU
- 東芝の CELL ベースアーキテクチャ「Celleb」
- PS3 のサポート改善
- NFS IPv6
- IPv4⇔IPv6 IPSEC トンネリング
- UFS2 ファイルシステムでの書き込み
- PPC32 アーキテクチャでの Kprobe
- ARM アーキテクチャでの Kexec、Oprofile
- eCryptFS での公開鍵暗号方式
- Fcrypt、Camilla 暗号化方式
- NAT のポート番号のランダム化
そして2.6.21.1 (スコア:1, 興味深い)
IEEE1394....(T_T)(Re:そして2.6.21.1) (スコア:2, 参考になる)
…と思って2.6.21-rc7リリース時点以降の変更点を見てみたら、結構色々とFixされているようで字面では安定性はあがっているようですが、IEEE1394周りに追加っぽいものがありますね(;´Д`)
とりあえず、動くことを祈りつつhogeっています(ぉ
UFS2について詳しく (スコア:1)
64bitファイルシステムとしてはXFSがあるし、Linuxでは使えないようですがZFSのような128bitのファイルシステムも出現しているのででもない気がしたのですが。
確かに利便性の向上するシーンはありますし大きな機能強化ではあるのですけど「他よりもさらに際立って」大きな強化でもないような。
# 私見ですがVMIやKVMのような仮想化技術の対応修正が今後の変化という点で大きいような気がしました。
/.configure;oddmake;oddmake install
11年の道のり (スコア:3, 興味深い)
UFS 自体は Linux 2.0.0 からサポートされていますが、長い間 read only なファイルシステム実装でした。*BSD な人から見れば「たかが UFS への書き込みが?」と思われるのも無理ありませんが、Linux では実現までに 11 年もかかった機能だったので、少し強調してみました。
(使う機会は…ほとんどないでしょうが)
Re:11年の道のり (スコア:0)
UFS と UFS2 は別物ですが。
UFS の書き込みもできるようになったの?
仮にそうだとして、
> Linux では実現までに 11 年もかかった機能だったので、少し強調してみました。
11年サポートがなくても誰も困らなかった機能、ですね。
ext2 は信用ならん、てな人は最初から Linux を使わないでしょう。
Re:11年の道のり (スコア:1, すばらしい洞察)
その理屈でいけば「NTFSの書き込みができなくても誰も困らなかった」ともいえますが.
Re:11年の道のり (スコア:0)
> その理屈でいけば「NTFSの書き込みができなくても誰も困らなかった」ともいえますが.
その理屈でいけば「UFSの仕様は非公開だった」ともいえますが…すみません。
Re:11年の道のり (スコア:0)
> その理屈でいけば「UFSの仕様は非公開だった」ともいえますが…すみません。
?
論理的にそんなことは全くいえませんが…なんか深長な意味がある書き込みなのかな?
NTFSの書き込みができないのは仕様の非公開の問題よりも
リバースエンジニアリングと特に検証にかかる時間の方が
NTFSのリビジョン改訂と普及よりも長かったからではないかと思ったりしているのですが
(読み出しはファイル内容の整合性があれば十分だけど
書き込みはファイルシステムの整合性を保たなきゃいけないから という抽象的な想像ですけど)
Re:11年の道のり (スコア:0)
困らなかったんじゃないですかね?とりあえずFAT32やSAMBAが使えれば多少不便でも
Windowsとのデータの受け渡しはできたし。NTFSサポートが充実してきたのって
Win2kとXPが主流になってNTFSサポートが無いと困る人が増えたからだと思う。
Re:UFS2について詳しく (スコア:1)
けっこう性能がよかった気がしますよ
Re:UFS2について詳しく (スコア:2, 興味深い)
以前聞いた話だと
- ext3 は書き換え順序に基づかない非同期な書き込みをしているので危険 だけど速いぜ
- soft update なら書き込み順序に基づいて書き込んでいるので安全 ちょっと遅いけどな
というのに対して
- でも HDD のコントローラのレベルで書き込み順序が保証されてないんだからどうせ危険
だったら速いほうがいいじゃん
- コントローラで書き込み順序が保存されていない確率の方が低いから比較的安全
だったら安全な方がいいじゃん
という議論があっても量的な比較を聞いたことがないのですがどうなんでしょう?
これで soft update 付きの UFS2 が実用的なら
Linux と *BSD のカーネル(もしかするとユーザランド)の差を相殺した
比較ができたりするんでしょうか?
Re:UFS2について詳しく (スコア:1)
s/ext3/ext2/ ですね。ext3は、ジャーナルを持っているから、それ以外の部分の書き込み順序は 原則自由です。
Re:UFS2について詳しく (スコア:0)
ext3 ではジャーナル情報も ファイル として ext2 の上にあるような…
そのファイルの書き換え順序が保存されてなかったりしたら怖いかもですね
--
そもそも今回のlinux kernelのコードでsoft updateが実装されてるのか確認してないのでAC
Re:UFS2について詳しく (スコア:0)
一般のファイルの内容は適当な順序で書き出されますが、ジャーナル領域はjbdが書き込みをコントロールします。
依存関係のある書き込みがある場合、依存されるデータの書き込みが終了するまで依存するデータのdirty bitを設定しないことで順序が守られることを保証しています。特にジャーナルをどこまで使ったかの情報はバリア付きの書き込みリクエストが使われ、確実に順序関係が守られるはずです。
Re:UFS2について詳しく (スコア:1)
Re:UFS2について詳しく (スコア:0)
# でも実際は、単にタレコミ子が個人的に嬉しかった新機能じゃないかと思う。
2.7? (スコア:1, 興味深い)
2.6.x → 安定版
2.7.x → 開発版
として開発されるはずですが、今回は2.6系で延々と機能拡張を進めているように見えます。ここらへんはどう変わったのでしょうか?
Re:2.7? (スコア:1, 参考になる)
Re:2.7? (スコア:0)
こまめに改良・拡張、こまめに(安定版)リリース、て感じですかね。
UDP hole punching (スコア:1, 興味深い)
これはSymmetric NATでUDP hole punchingを使う場合にキモとなる、ポート番号の推定ができなくなるってことでしょうか。
Linuxルータの内側同士でSkypeできなくなると影響でかいと思うんですが、実際どうなんでしょう。
Re:UDP hole punching (スコア:1, 参考になる)
OSをPCとかAIと考えると (スコア:0)
Re:OSをPCとかAIと考えると (スコア:0)