XenSource、無償版を含む新製品をリリース 3
勝者はどこ? 部門より
wakatono 曰く、
XenSourceは、12/14に新製品をリリースした。 すでにリリースされていたXenEnterpriseに加え、Windows専用の仮想化プラットフォームであるXenServer、無償版のXenExpressがそれにあたる。 それぞれのプロダクトの差は、XenEnterpriseが16GBまでの物理メモリをサポートし、VMのインスタンス数に制限はない。 XenServerは、8GBまでの物理メモリをサポートし、Windows Server 2003もしくはWindows XPのVMインスタンスを8つまで同時実行可能。 XenExpressは、4GBまでの物理メモリをサポートし、VMインスタンスを4つまで同時実行可能ということだ。 ちなみに価格だが、XenExpressは無償、XenServerはサブスクリプションライセンスのみが用意されていて、年間99ドルとなっている。ちなみにXenEnterpriseはこれまでと変わりはない。
仮想マシンというと、どうしてもVMWareが出てくる。そんな状況の中、XenSourceがどう伸びてくるのかが非常に興味あるところだが、XenServerの中途半端な機能と価格設定がどうしても気になる。どうせならば「Windows only」などといわずに何でも仮想化できるとしてほしかったし、仮想マシンの数とサポートするリソースの分量に差を付ければよかったのでは、というのもある。XenSourceとしては、XenServerもお試し(もしくはお試しサポートが受けられるもの)という位置づけにして、とっととXenEnterpriseにステップアップしてほしい、というメッセージを含めているのかもしれないが、本当のところはどうなんだろうか。
物理メモリ (スコア:2, 参考になる)
それはともかく、いつの間にかXenってWindowsをサポートするようになってたんですねえ。知りませんでした。日々精進潔斎しなければ。
Re:物理メモリ (スコア:5, 参考になる)
それで、気になったので調べてみたのですが、*2のページで公開されているEnterprise版とServer版のデータシートを見てみたら、『Requires x86 system with Intel® VT or AMD-V™ hardware virtualization support』と書いてあるので、やはりCPU仮想化技術なしでは動かないようです。
*1: Ottawa Linux Symposium 2006 presentation. Gives an updated overview of Xen 3.0.3.
http://www.cl.cam.ac.uk/netos/papers/2006-xen-ols.pdf [cam.ac.uk]
その他、http://www.cl.cam.ac.uk/research/srg/netos/xen/architecture.htmlのXen 3.0関係の資料
*2: http://www.xensource.com/products/ [xensource.com]
# 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん。
CPU仮想化技術が必要な理由 (スコア:4, 興味深い)
しかし、この方法はU.S. Patent 6,397,242 -- Virtualization system including a virtual machine monitor for a computer with a segmented architecture [uspto.gov]という特許に抵触するのでVMWare以外は使えないと思います。
# 日本で出願していないようなので、日本でこの技術を使ったものを作ってもOKなのかな。