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地球型系外惑星探査望遠鏡は2機とも打ち上げへ 14

ストーリー by yoosee
遠い宇宙の覗き穴 部門より

yosuke 曰く、 "NASAは、地球以外の生命探査計画であるオリジン計画(Origins Program)の内、地球型系外惑星探査計画(Terrestrial Planet Finder, TPF)について、現在検討中の2つの設計案に基づいた宇宙望遠鏡を2つとも打ち上げることを決定した。
TPFは、2002年5月に可視光線コロナグラフによるものと赤外線干渉計によるものに設計が絞られており、2005年か2006年にどちらか1つが選ばれる予定だった。しかし、アメリカの新しい宇宙政策により探査の重要度が上げられたため、両者とも選ばれることになったようだ。
現在のところ、可視光コロナグラフによるTPF-Cは2014年に、赤外線干渉計によるTPF-Iは2020年に打ち上げられる予定となっている。また、TPF-IはESAとのジョイント・ミッションとなるようだ。同じく地球型系外惑星探査ミッションであったEddingtonをキャンセルしたESAが参加することは興味深い。"

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  • 宇宙研究のゆがみ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by nq (16642) on 2004年05月13日 20時27分 (#547467) 日記
    太陽系外惑星探査は重要なテーマですが、それを二機認めるというのは、犠牲に見合うものではありません。

    NY Timesの記事
    [nytimes.com](登録が必要)にも取り上げられていますが、ブッシュの打ち出した月惑星探査計画のために、それ以外の宇宙科学が大きなあおりを食らっています。Beyond Einsteinと名づけられた、ブラックホール探査や一般相対論検証などの壮大な計画は、Beyond Horizon (事象の地平線の彼方へ)に追いやられてしまいました。名ハッブル望遠鏡に象徴される宇宙観測の黄金時代は終わった、というのが、多くの宇宙物理学者の感想でしょう。
    • by kz78 (20202) on 2004年05月14日 14時02分 (#547965)
      政治の都合で計画が振り回されるのは昔から変わってないと思いますが。
      アポロ計画、宇宙ステーション、スペースタグとスペースシャトル等々・・・。NASAが1990年代以降、有人ミッションから無人探査に注力するようになったのも、景気後退による予算削減が原因でした。
      NASAの中の人たちが愚痴を言いたくなる気持ちはわかりますけどね。
      親コメント
    • 太陽系外惑星探査は重要なテーマですが、それ(望遠鏡)を二機認めるというのは、犠牲に見合うものではありません。

      (snip)
      ハッブル望遠鏡に象徴される宇宙観測の黄金時代は終わった、というのが、多くの宇宙物理学者の感想でしょう。

      --
      はっきりいって、何が言いたいのかわからん。
    • 国威発揚のため素人目にもわかりやすい計画に
      予算がついちゃうとか、そういうこと?
      • by nq (16642) on 2004年05月13日 21時54分 (#547520) 日記
        端的に言うとそのとおりです。

        レーガンの宇宙ステーション、父ブッシュの有人火星旅行計画(再選されなかったので実現せず)、そして今回の息子ブッシュ。いずれも科学研究にとってはひどい災いです。

        「科学技術」といえば「金になる産業技術」にしか価値を認めない小泉さんもひどいものですが。
        親コメント
    • 割を食ってることは間違いないし,それでいいのかはかなり疑問ですが.

      >Beyond Horizon

      かっこいい言葉を使いますね.大衆の心に響く言葉です.
      ところで,2004年度から予算がつけられたBeyond Einstein Initiativeは,主にLISAとCon-Xから成っていました.
      これらはリフェイズされ,それぞれ1年と2年先送りされることとなりましたが,2005年度もしっかりと予算がついています.
      確かに不確実性は大きくなったでしょうが,
      • by nq (16642) on 2004年05月14日 1時12分 (#547661) 日記
        "Beyond Einstein probes are pushed beyond the horizon" は FUDでもなんでもなく、2月のある会合でのNASAの宇宙科学担当官の発言です。

         Con-Xも、LISAも "Beyond Einstein"というキャッチフレーズが生まれる何年も前からあったプログラムです。そのあとの"Einstein Probe" と呼ばれるミッションの開発研究はもう始めないといけないのですが、それが不可能になったのです。

        Beyond Einstein に限らず、今回、最も削減された太陽観測など、さまざまなテーマの優先度は何年もかけて、広いコミュニティーの議論の末に設定されてきたものです。それが急に崩されてしまったが、彼( Bush)は、我々のボスであり、従わなくてはならない、と、件のNASAの人間はぼやいていました。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年05月13日 10時25分 (#546939)

    木星軌道じゃないのか<ムリ

    元ネタはこちら [amazon.co.jp]。

    • by Anonymous Coward
      その本の元ネタはNASAのミレミアム計画だったと思うぞ。
  • by Anonymous Coward on 2004年05月13日 17時56分 (#547331)
    最初にアルファ・ケンタウリに到達させた文明が勝利するんですね。
  • by Anonymous Coward on 2004年05月13日 20時52分 (#547482)
    もともと1つしか打上げない予定だったのなら、
    1つ分しか開発に割り振れるリソースって無いんじゃないですかね?

    両方共倒れにならないといいんですが…
    • by karano (21906) on 2004年05月14日 10時31分 (#547841) 日記
      ですね。二つにすることが決定したということは、予算を取れたということなのでしょうが。

      金があるのなら、二台目のぶんをSETI@HOMEに回すほうがいいかもと思ってしまった。
      親コメント
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