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平成14年度「未踏ソフトウェア」採択一覧 96

ストーリー by Oliver
いつかはエントリしたい 部門より

babie曰く、"平成14年度「未踏ソフトウェア創造事業」の採択プロジェクト・理由が公開されています。/.的にはg新部氏とAlan Kay氏の採択したプロジェクトが気になるところでしょうか。新部裕氏は、

  • 次世代GRUBブートローダの基本設計と実装
  • uClinuxのH8/300アーキテクチャ移植
  • 協調可能なソフトウェアマップの開発
  • ソースチェックに威力を発揮するCプリプロセッサ
  • 手書き文字認識用辞書のネットワーク分散データ収集システム
Alan Kay氏は、
  • NetMorph - an intuitive mobile object system and its applications
  • LanguageGame - Interactive parser generator
  • An Implementation of Multilingualized Environment on Dynamic Objects
  • The Circulation of Good - Implementation of a cooperative information-gathering agent for Squeak.
  • Concerns Oriented Programming for Collaborative Learning

というプロジェクトを採択した模様です。全体で74件ありますが、いつもながらさっぱりわからない物が沢山!識者に解説とツッコミを期待したいところ。増井 俊之 PMのとこのも気になるかな?"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by tabatee (1637) on 2002年11月03日 14時38分 (#194437) 日記
    昨年度採用されて、現時点ではあまり成果を上げられていない田畑です。

    去年までのプロジェクトで、失敗したものは除くとしてそれなりの成果を出しているように 見えるのに、その後さっぱり後が続いていない物が多々あるのが残念です。
    プロジェクトの評価基準は多々あるでしょうけど、 今年だけ開発して終わりというものに対しては評価をかなり厳しくすべきでは ないかと感じています。

    それから、開発者とPMの両方がその開発を行う意図と、それによってどんな事が 実現できるのかをわかるように書いて欲しいと採択リストを眺めて思いました。
    本人が~~の研究者だから~~を研究するという説明はその部署内では許されるとしても、 未踏ソフトに応募する時にやるのはやめて欲しいと感じてます。

    参考私の以前の投稿 [srad.jp]
    • 継続して組織として評価を受け続けなければいけないようなところと違って、一期一会で単年度で報告求めて終わりだと、「今年だけ開発して終わりというものに対しては評価をかなり厳しく」してもプロジェクト実行者に報いが行くのかなあ、という疑問はありますが。
      親コメント
    • >> 今年だけ開発して終わりというものに対しては評価をかなり厳しくすべき

      と、

      >> 本人が~~の研究者だから~~を研究するという説明はその部署内では許されるとしても、未踏ソフトに応募する時にやるのはやめて欲しいと感じてます。

      は、理想的には両立できる話だとは思いますけど、現実的には、「今年だけ開発して終わり」を避けて「それによってどんな事が実現できるのか」までも見据えて評価をするのであれば、応募者がその研究内容で過去に相応の実績を積んでいることをチェ
  • by zeissmania (3689) on 2002年11月03日 13時46分 (#194409)
    日本人が作ってたのか....知らなかった (^^;;;;
    • by Anonymous Coward
      ご本人の日記を拝見したのですが、それによると、
      最近GRUBの公式の管理者になられたようですね。
      もちろんその前から開発はされていたようですが。
  • 内容はとってつけたような部分があるにしても.いままで報酬無しでやってきたわけですので,ボーナスと思えば良いのではないでしょうか.

    一番カッコいいのは,大部分のオープンソース開発者がそうであるように,未踏なんぞに応募せずにひたすら世のため人のためと,良いソースを書き続けることなのでしょうけど.
    • by Anonymous Coward
      >いままで報酬無しでやってきたわけですので,ボーナス

      税金をそういう用途に使うのは感心できないなぁ。
      機材購入等、資金が必要なのはもちろんですが、
      資金を何に使ったのか程度は最低限情報公開していただきたい。

      #お世話になっている先生がPMなのでAC
      • by TxG (7966) on 2002年11月03日 16時41分 (#194490)
        GRUBの前にいやし系仮想旅行ソフト [ipa.go.jp]とかに突っ込もうよ…。

        #知ってる先生が別のPMやってるけどID
        親コメント
        • いやし系 (スコア:0, 興味深い)

          by Anonymous Coward

          いっ...一千百万ですか?!
          いろいろと言われている GRUB よりも高いじゃあないですか。 このプロジェクトはプログラム技術的には簡単そうですが、癒しを演出するというプログラミング以外の部分に才能が必要だなぁ。

          これより

          • Re:いやし系 (スコア:1, おもしろおかしい)

            by Anonymous Coward on 2002年11月03日 20時57分 (#194565)
            > Video maid
            ビデオでメイドさんが癒してくれるプロジェクトかと思った。。。
            親コメント
          • by TxG (7966) on 2002年11月03日 21時00分 (#194567)
            ソフトウエアは見ていませんが、このサイトは微妙…………。

            この文体(や思想)丸出しで申請したら落とされそう(笑)
            親コメント
          • by iiojun (12370) on 2002年11月04日 17時34分 (#194962)
            > 個人的には Video maid の方が期待できると思うのだがな。

            既にH12年度の採択テーマに類似プロジェクト(MAlib [malib.net])があったために「Video maid は未踏プロジェクトではない」と判断されたのではないでしょうか。

            かくいう私はMAlib開発者本人です。開発はいまも継続しています。
            親コメント
            • by midori (61) on 2002年11月05日 0時53分 (#195131)
              既にH12年度の採択テーマに類似プロジェクト(MAlib [malib.net])があったために「Video maid は未踏プロジェクトではない」と判断されたのではないでしょうか。
              ipaから来た不採択理由が掲示板過去ログ [maid.org]の86番にかかれてます。
              また、どのプロジェクト管理組織からも立候補の意思表示がありませんでした。
              ユースはマネーの虎方式で、プロジェクト管理組織の前でアピールして、投資価値が無いと判断されたらノーマネーでフィニッシュ……という話を落ちた直後に本人から聞いたような気がする。
              親コメント
  • これって (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2002年11月03日 15時37分 (#194471)
    これって科研の名前が変わっただけなのカー
  • by Anonymous Coward on 2002年11月05日 0時17分 (#195107)
    こういうと怒られるかもしれないけど、たとえば
    国の研究所で行われている研究の 90% 以上は無駄なんです。
    残りの 10% 未満を生かすために、研究所というのを飼ってる。
    そういうやり方が本当にいいかどうかは別にいいとして、
    そういうやり方があるというのも事実なんですね。
    で、未踏ソフトのやりかたはまさにそういうやりかた。

    問題があるとすれば、IPA という機関が国のお金を使うにしては、
    議論が全く足りてないと思う。IPA は、積極的に意見を聞く場を
    作るべきなんじゃないのかね。
    あと、これ、プロジェクトリーダーの知人に金を落としてるだけ、
    という陰口を叩かれないような努力が足りてないと思うがなぁ。

    # まあ、研究費なんて人脈できまるもんだといえばそれまでだが。
    # それに昔から IPA は、「税金を使ってドキュメントをグラム単位で買う団体」と
    # 業界で言われてるくらいだから、まあしょうがないかもね。
  • by Anonymous Coward on 2002年11月03日 14時58分 (#194450)
    http://www.ipa.go.jp/NBP/14nendo/14mito/gaiyou/2-9.html
    次世代GRUBとやらの概要を見てみたんだが、

    >メモリ管理のような基本的な機能も持っておらず、また、その実装はIA32に特化してしまっており、汎用性も考慮されていない。
    メモリ管理はOSの役目だし、ブートローダはCPUやアーキテクチャに依存するのは仕方ないし、
    そもそも286みたいに一度プロテクトモードになるとリアルモードに帰って来れない石もあるわけで
    ブートローダがプロテクトモードで動くと、リアルモードのOS(DOSなど)は起動できないのですが…

    しかも
    >ブートローダはサイズの制限が厳しいため、最低限度の機能を持ったコンパクトなコアイメージ
    と言いつつ、直後に
    >スクリプト言語、国際化、他アーキテクチャへの移植を見定め、IA32に依存したコードと汎用的な部品の明確な切り分け、
    >UTF-8のような非ASCII文字コードへの対応、多様なスクリプトを扱うためのフォントマネージャなどの開発も並行して実施する。
    とか言ってる…

    ブートローダに本当にスクリプト機能がいるのか?
    スクリプト機能、ましてや国際化(で用いるであろう文字コードの処理)は暗黙のセキュリティホールの原因にならないか?
    UNICODEってどれだけの格納文字数あるか知ってるのか?
    何より、「多様なスクリプトを扱うためのフォントマネージャ」って何だよ?

    こんなにもツッコミどころ満載で800万円も予算取る気か。
    税金の無駄遣いはやめて欲しいな。

    #一応OS関連の人間なのでAC
    • by nobuhiro (5244) on 2002年11月03日 15時53分 (#194476) ホームページ
      煽りなんでしょうけど、マジレスで。;-)

      プロジェクトの金額 800万ってのは最低限の金額でしょう。一人の開発者がフルタイムで一年でこなせるプロジェクトと考えると、年収+経費でとんとんの額です。開発機材をそろえるとなると、キリギリのラインでこの種の開発がこなせるスキルの技術者とを考えると薄給の部類と言えます。

      また、内容的にも、それまでの開発を踏まえた上での目標で、十分説得力があると思います。コンパクトなコアイメージが、追加機能読み込めばいいのだから、高機能とコンパクトさは別に矛盾しないですし。

      スクリプト言語にしても、カーネルの他ドライバモジュールを読み込みむ作業など高機能のブートローダの場合必要になってきます。実際、最近の FreeBSD のローダはスクリプト機能を持っています。(たぶん Solaris/x86 も持ってる)

      あと「多様なスクリプトを扱うためのフォントマネージャ」のスクリプトは、文脈を見るとスクリプト言語ではなくて『文字体系』の意味ですな。

      --
      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2002年11月03日 18時28分 (#194532)
        Open Firmware (IEEE 1275)なんつー規格がありますが、 これは FORCE言語のインタプリタをROMモニタに乗せるもの。 実装例では SunのOpenBootがあります。
        IBM-PCアーキテクチャみたいにロムモニタが存在しないような 場合は、ブートローダが代わりに高機能化しても かまわないとおもうがなぁ。
        親コメント
        • > Open Firmware (IEEE 1275)なんつー規格がありますが、これは
          >FORCE言語のインタプリタをROMモニタに乗せるもの。

          これ、ワークステーションでは結構使われていますよ。

          AppleもPowerPC登載機種からは採用しているようだし、
          今は亡き? DECのAlphaマシンもそうです。
          ARC(MIPS系)もじゃない?

          また、OpenBIOS [linux.de]はx86にOpenFirmwareを載せるプロジェクトです。

          # IBMが同じ名前で別の製品を出しているらしいので紛らわしいですが。
          親コメント
    • by yaegashi (24) on 2002年11月03日 18時19分 (#194524) ホームページ

      ブートローダを作る必要もない恵まれた環境でカーネルをいじってる方からみると、この案件に対してはそのような感想しか持たれないのかもしれません。

      ブートローダの実装が本質的にアーキテクチャやプラットフォームに依存することは確かですが、それでもブートローダに必要とされる機能で、共用可能なコードはたくさんあります。

      eCos/RedBoot [redhat.com] というブートローダはx86/arm/mips/ppc/sh といった多種多様のアーキテクチャ・プラットフォームに対応していますが、これはプラットフォーム HAL と Ethernet や IDE HDD といったドライバさえ書ければ、TCP/IP が使えたり、ext2 や ISO9660 や FAT や TFTP サーバから ELF のイメージを読みこめたり、gdb stub によるカーネルデバッグができたり、といった有用な機能が、共通のユーザインタフェースで使えるような構造になっています。

      最も重要な点は、これだけの機能を持つブートローダが少ない労力で新しいプラットフォームに移植可能という点なのですが、これまでの grub について見ると実装が x86 に依存しすぎており、そう簡単にはいかなかったわけです。

      新しい基板が次から次へとやってくる組み込みのフィールドでカーネルをハックする者としては、この次世代 grub のような汎用高機能なブートローダの出現は切望されるものです。8M 円どころでなくもっとお金をかけて、ブートローダの決定版といえるものをリリースできれば、幸せになれる技術者はたくさんいると思いますよ。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年11月03日 17時32分 (#194505)
    採択結果が11月1日に発表されて、開発期間は2月末までのわずか4ヶ月。2月末には報告書も提出しなきゃいけないはずで、この短期間で何をやれというのだろう。
    開発成果とお金の使い方が公開された暁には、ほんとにこの4ヶ月間のものなのか?という観点で突っ込みたい。
    • by Anonymous Coward on 2002年11月03日 17時47分 (#194515)
      いや、開発は7月中旬に始まっています。一般発表は全ての契約手続
      が済むのを待ってたんじゃないですか。
      親コメント
    • 13年度は9月18日に採択結果が発表されてるみたいです。

      今年度の応募締め切りは5月10日で、つまり、採択結果の発表まで6ヶ月弱。それで開発期間は多分4ヶ月。3月の一ヶ月間は、IPA内の処理期間だろうから、事務手続き期間:開発期間=2:1。本末転倒。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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