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テストのパフォーマンスが数値的に評価できるということで、テスターを奮起させる効果が期待できそうです。プログラマーとテスターが別人の場合に効果が期待できそうです。テスト設計者は漏れのないテスト設計を心がけるでしょうし、テスト担当者も注意深くテストすることになるでしょう。
ただし、人道的な問題があります。もともとはテスト工程の進捗の評価基準でしかありませんが、結果が独り歩きしだすと、テスター自身の評価として使われる危険性が出てきます。こうなると、テスターの関心は本来のバグではなく、挿入されたバグに向かうことになるでしょう。バグ挿入者がテスターに攻略される(考え方が看破される)と、挿入されたバグに特化したテストばかりやられて、本来のバグが放置という本末転倒な結果になりかねません。また、バグ挿入者も、仏心あれば、発見困難なバグの挿入をためらうということにもなるでしょう。
評価結果の詳細はプロジェクト内の極秘データとして人事評価者には漏らさないという管理が必要になるでしょうが、そこまでの公正さを持つ(という信頼を得ている)プロジェクトリーダーがそうそういないでしょう。銀の弾丸は無いのです。
一般論として、相互不信に基づく職場(減点法)と、相互信頼に基づく職場(加点法)、どっちで働きたいかということを考えれば明らかであり、前者の職場ではこういった本末転倒なことが起きかねないわけです。従来のソフトウェア工学は前者に基づく手法が大半であり、今回の手法もそれに分類されるでしょう。それに対するアンチテーゼとして、デマルコのピープルウェアや、XPが提案されているわけです。これらは、後者の「信頼に基づく職場環境こそが真の生産性を生み出す」と訴えているのです。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
テスターへのプレッシャーにもなる (スコア:1)
テストのパフォーマンスが数値的に評価できるということで、テスターを奮起させる効果が期待できそうです。プログラマーとテスターが別人の場合に効果が期待できそうです。テスト設計者は漏れのないテスト設計を心がけるでしょうし、テスト担当者も注意深くテストすることになるでしょう。
ただし、人道的な問題があります。もともとはテスト工程の進捗の評価基準でしかありませんが、結果が独り歩きしだすと、テスター自身の評価として使われる危険性が出てきます。こうなると、テスターの関心は本来のバグではなく、挿入されたバグに向かうことになるでしょう。バグ挿入者がテスターに攻略される(考え方が看破される)と、挿入されたバグに特化したテストばかりやられて、本来のバグが放置という本末転倒な結果になりかねません。また、バグ挿入者も、仏心あれば、発見困難なバグの挿入をためらうということにもなるでしょう。
評価結果の詳細はプロジェクト内の極秘データとして人事評価者には漏らさないという管理が必要になるでしょうが、そこまでの公正さを持つ(という信頼を得ている)プロジェクトリーダーがそうそういないでしょう。銀の弾丸は無いのです。
一般論として、相互不信に基づく職場(減点法)と、相互信頼に基づく職場(加点法)、どっちで働きたいかということを考えれば明らかであり、前者の職場ではこういった本末転倒なことが起きかねないわけです。従来のソフトウェア工学は前者に基づく手法が大半であり、今回の手法もそれに分類されるでしょう。それに対するアンチテーゼとして、デマルコのピープルウェアや、XPが提案されているわけです。これらは、後者の「信頼に基づく職場環境こそが真の生産性を生み出す」と訴えているのです。