実際に、今はともかく昔のMicrosoftの中の人も、そう考えていたからこそああいう描画エンジンになっているのじゃないかと思います。 確証とはならないのですが、私がそう思う根拠は、(英語記事で申し訳ない)1991~1994年までExcelのProject Managerをしていた人 [wikipedia.org]が書いているBlogに、Three Wrong Ideas From Computer Science [joelonsoftware.com]という題名でAnti-aliased textはwrongだって書いているからです。 曰く「アンチエイリアスをかけた文字列を見ると、ぼやけて見える。(If you try to read a paragraph of antialiased text, it just looks blurry.)」だそうで。
ただフォローもしていて、ヘッドラインやロゴにおいては、アンチエイリアスは素晴らしいテクニックだ(anti-aliasing is still a great technique for two things: headlines and logos, where the overall appearance is more important than the sustained readability;)とも言ってますが。
好き嫌いが分かれそう (スコア:5, 興味深い)
文字がぼやけて見えるので好きじゃないって人も多そう。
おそらく、(液晶じゃなく)CRTを使っているとか、非常に解像度が
高くて画面を見たときに個々のピクセルが意識されないなんて
場合には、有効なんでしょうね。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:5, 参考になる)
逆に高解像度で各文字のピクセルを稼げる環境では、ぼんやりするというデメリットのほうが大きくなるだけかもしれません。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
最初から低解像度で利用されることを前提に開発されたビットマップフォント [sharp.co.jp]
とか、
ベクトルデータを間引き処理で最適化してからピクセル化する技術 [impress.co.jp]
とか。
錯覚(グレーの階調)を利用せずに、真っ向から(白と黒のみで
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:2, 興味深い)
X68000用に作られた12x12ドットの要町フォント [vector.co.jp](利用例 [geocities.com])
HP95LX用に作られた8x8ドットの恵梨沙フォント [vector.co.jp](利用例 [vector.co.jp]
など。
X68000はDOSのようなテキストコンソール機でしたが、ビットマップディスプレイで表示しているため、フォントを自由に変えることができました。そのため、ユーザーの手でさまざまな手作りフォントが発表されています。
HP95LX/100LX/200LX は画面解像度が低いので、「できるだけたくさんの文字数を表示したい」という切実な要求によるもの。
X68000は標準で24ドット/16ドット/12ドットの文字表示が可能なものの、
12ドットフォントは(大きいフォントを機械的に2値で縮小したため)あまり品質が良くありませんでした。(そのため、手作りフォントが出てきたわけです)
当時、私はアンチエイリアスによる縮小フォント表示をいろいろ遊んでいたのですが、読みやすさでは、
・小サイズ表示専用に作られた2値ビットマップフォントによる表示
・大サイズフォントをアンチエイリアス処理縮小した多階調フォントによる表示
・大サイズフォントを機械的に縮小した2値ビットマップフォントによる表示
を比べた場合、断然
手作り2値フォント >> 機械的多階調フォント >> 機械的2値フォント
でした。この差は歴然です。
機械的2値フォントは、つぶれて読めない文字が多々あるのに対し、
機械的多階調フォントは、ほとんど文字が判別可能です。ですが、文章を読もうとした場合「文字を判別する」という1ステップ入ります。
手作り2値フォントでは、文章もすらすらと読むことができました。
この上の段階としては、「手作り多階調フォント」というのもあり得ますが、日本語は文字数が多いですから、手間的に難しいものがあるでしょうねぇ…
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
二十年くらい前にありましたね。慶応大学だったか。三菱電機が何かの端末に採用していましたね。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:5, 参考になる)
ユーザからものすごい不評を食らって、すぐにはずしました。
このほうがいいと言ってくれた人はいませんでした……
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
いざ実用とすると内容が頭に入ってこなくなったり認識しづらいのよね。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
絵として優れているかという観点と、記号として優れているかという観点は異なります。
アンチエイリアスが掛かったフォントは、絵としての全体的な美しさが際立つ反面、記号として求められる特徴点を人間の目で認識しづらくさせてしまうのではないかと思います。
印刷物の方が解像度が高いではないか、という反論もあると思いますが、恐らくそれはコントラストの違いによるものです。液晶ディスプレイが印刷物に劣っている点は解像度だけではありません。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:1, 余計なもの)
きっと内容を頭に入れていないか認識していないんでしょう。
名物に旨いものなし!
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:3, 参考になる)
>文字がぼやけて見えるので好きじゃないって人も多そう。
実際に、今はともかく昔のMicrosoftの中の人も、そう考えていたからこそああいう描画エンジンになっているのじゃないかと思います。
確証とはならないのですが、私がそう思う根拠は、(英語記事で申し訳ない)1991~1994年までExcelのProject Managerをしていた人 [wikipedia.org]が書いているBlogに、Three Wrong Ideas From Computer Science [joelonsoftware.com]という題名でAnti-aliased textはwrongだって書いているからです。
曰く「アンチエイリアスをかけた文字列を見ると、ぼやけて見える。(If you try to read a paragraph of antialiased text, it just looks blurry.)」だそうで。
ただフォローもしていて、ヘッドラインやロゴにおいては、アンチエイリアスは素晴らしいテクニックだ(anti-aliasing is still a great technique for two things: headlines and logos, where the overall appearance is more important than the sustained readability;)とも言ってますが。
MSにとっては大分前の人だし、Windowsのチームでもなかったわけで、同じ考えでWindowsもああなっているかは分かりませんが…元中の人ですから、同じ考えを持っている人も少なくないのじゃないかと推測しますが、どうでしょう。
# ちなみにコレの日本語訳もあるのですが、一部 [joelonsoftware.com]を除くと書籍のみ [ohmsha.co.jp]なのです…。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
ClearTypeも入れているけど、有効じゃない日本語部分は「シャキ」、有効な英語部分は「ぼやあ」と表示されてる。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
綺麗云々の前に太すぎるのが嫌。
自分はIE上ではMS P ゴシックで文字のサイズを最小にしたときの表示が一番好きです。
後からMacも買ってSafariも偶に使いますが、フォントの太さが気になりまくりです。。。('A`)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
MSゴシックとか、OSAKAなどのアウトラインデータはだいたいW5くらいの太さ。
セミボールドくらい。やや太めなのです。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:2, 参考になる)
なお主観的評価なんで、参考になりきれないかも。
(ソフトウェア 秀丸)
MS ゴシック 太い
MSPゴシック 太い
HGPゴシックE 極太
HGPゴシックM お?いいんじゃない?
HGSゴシックE 太っ
HGSゴシックM GJ!!
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
なんかFXがPSPのブラウザ画面になったような・・・
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
違和感を乗り越えると初めてクオリティが分かる (スコア:5, 参考になる)
Re:違和感を乗り越えると初めてクオリティが分かる (スコア:0)
世の中には、たしかに、慣れるのには時間がかかるけども
いったん慣れると非常に有用なものが、いっぱいあります。
世の中の道具には、習熟を必要とするものが多数あります。
ただ、慣れたり習熟したりするのに必要なコストと、それに
よって得られるメリットを天秤にかけたとき、後者のほうが
大きければそれでいいのです。ペンなどの筆記用具や、自転車や
自動車などがそうでしょうか。CUIも、そういう面があると
思います。
単に「いま自分の知っているものとは違う」という場合には、
慣れが必要になる場合もありますが、逆に一目ぼれしてしまう
ような
Re:違和感を乗り越えると初めてクオリティが分かる (スコア:2, 参考になる)
全くもってその通り。
俺も匿名掲示板初心者の頃はこんなクソ長文をマジメに読んで、意図を読み取ろうとしたり、腹を立てたりしてた。
今では普通にスルー出来るようになって、とても快適。
Re:違和感を乗り越えると初めてクオリティが分かる (スコア:0)
慣れてくると、マンネリになります。
Re:違和感を乗り越えると初めてクオリティが分かる (スコア:0)
Dances with Wolves (スコア:1)
今まで見慣れていたものへの違和感が生じる場合があります。
これは「ダンス・ウィズ・ウルブズ体験」といって、一概に
否定すべき現象ではありません。
Re:うんうん、確かにそうだね。 (スコア:0)
Re:うんうん、確かにそうだね。 (スコア:0)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
思うんですけど。好みの問題なのかな。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
パッと見は綺麗に見えるんだけど、読みやすいかといわれると微妙かなあ。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
#印刷結果も綺麗ですのでいい買い物でした。
ほんとうにぼやけて見えるのでしょうか、私の目が悪いだけ?それとも、うまい表現が見つからないので「ぼやける」というネガティブな表現を使っているのでしょうか。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:3, 参考になる)
この経験から、最近のX11環境の文字とかWindowsのClearTypeな表示とかを使うと、「朝から疲れ目かよ」と感じます。
つまりそういう状態をぼやけてみえると言っているわけです。
サブピクセルレンダリング設定だと赤や青が滲んで見えるし。
#ピクセルで構成されているのが解っているからぼけた感じがするのかもしれないけど
#ピクセルで構成されているって明らかに解る解像度なんだからそれでいいんじゃないかなと思うのだ。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
ちゃんとビットマップフォントを指定したり、レンダリング形式を変更すれば、見え方も変わりますよ。
フォントの変更が可能なアプリケーションも存在しますので、その場合はアプリの設定を変更してやってください。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
もともとビットマップが埋まってる書体+サイズで見ていた環境をClearType対応フォントで置き換えれば、ぼやけて見えるというのもわかります。実際「ぼやかして」いるわけですし。それがグレースケールか3色かの違い。
個人的な印象では「ぼやける」という表現はClearTypeよりもWindows標準のアンチエイリアシング機能の方にふさわしいかな。ClearTypeはむしろ「チラつく」って感じ。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:2, 参考になる)
ClearTypeは原理的には、色なんかつけてませんし、ぼやかすわけでもありませんよ。
液晶では1ドットの表現が内部的には赤緑青の三ヶ所に分かれているから、
[黒][白][黒]ってドットは実際には
[黒][黒][黒][赤][緑][青][黒][黒][黒]
って光ってます。
ここで、[青][黄][黒]って光らせると
[黒][黒][青][赤][緑][黒][黒][黒][黒]
になる。これは、色の並び順は違いますが、[黒][白][黒]を1/3ドット左にずらしたものになり、
人間の視覚上は(通常の[赤緑青]が白い点に見えるのと同じように)白い点に見えます。
つまり、デジタルなデータ上では色がついていますが、
液晶表示を人間が視覚する上では、色はついていません。
くっきりとした白黒のドットを、横方向には1/3ドット単位でずらして表現できる = 横方向の解像度が3倍増えたようになるわけです。
ま、実際にはドット内の赤緑青の間隔と、ドット間の間隔が等しくないために、色ズレが見えてしまいますが…
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:3, 参考になる)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:1, 参考になる)
Windows のアンチエイリアスをかけたフォントレンダリング(「次の方法でスクリーンフォントの縁を滑らかにする」)には
「標準」と「Clear Type」の2種類があるわけですが、
この「標準」と比べて「Clear Type」はどうなるのか、という原理的なところについて書いたつもりでした。
実際には、「Clear Type」を選ぶと中間調による描画を行うのはご指摘の通りです。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
横に並んでいるといえば、古くはトリニトロンあたりかな。
そのほかに正三角形に並べるタイプもありましたよね。
もしかして典型的な画面タイプごとに座標ずらしアルゴリズムを数種類持っているのでしょうか?>ClearType
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:2, 参考になる)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:2, 参考になる)
そのほかにも、見かけの太さの調整などができますので、太く感じるならば、細めにできますよ。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
白黒のみだけど。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0, フレームのもと)
参考にもならない。
次回からは気をつけるように。
大本のコメントでClearTypeの基本アイデアの半分は説明されています。
あとの半分は人間の目の特性にあります。色の違いより明るさの違いの方が知覚されやすいため、サブピクセルを少々点灯しても色の違いに気づかないことを期待しているのです。
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
Re:好き嫌いが分かれそう (スコア:0)
試してみましたが文字を判別できるディスプレイ-顔間距離が31cmから26cmまで減りました…(MS ゴシック10pt)。