パスワードを忘れた? アカウント作成
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。

Rで統計はじめませんか」記事へのコメント

  • by saitoh (10803) on 2003年07月16日 12時48分 (#360017)
    以前計算センター的なところに勤務していたときに、「統計はSASで 処理しないと論文の信頼性が低いと見なされてしまうので、 他のソフトはだめ。絶対SASを買ってくれ」といわれて、SASを 入れていましたが。。。ほんとうのところはどうなの?識者の コメント求む。
    • Re:やっぱりSAS (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年07月16日 13時15分 (#360045)
      医学領域とかではそういう風潮はたしかにありますが、
      SASはオープンソースではないので、計算の妥当性は闇雲に信用する
      しかないです。そういう意味ではRのほうが信頼性が高いと思えます。

      また、「SASでないとできない手法がある」というのも良く言われますが、
      医学領域のペーパーで使われている統計手法のうち、
      SASでないとできないような高度なものは、その選択の理由は
      ほとんどが「他の論文でも使ってた方法だから」「査読者が
      それでやれって言ったから」という理由で決められているのではないか
      と疑われます。なぜなら、一般の臨床家、医学研究者の統計知識って、
      生存曲線とANOVAは知ってるけどt検定もχ2乗も知らない、っていうのが
      普通ですから...
      というわけで、SASをいれる理由はそのブランドイメージのみなのであって、
      (ブランドイメージも重要な要素ではありますが...)
      学術的なものではないと言ってよいと考えています。

      # あまりにやばいのでAC
      親コメント
    • by sakamoto (8009) on 2003年07月16日 16時05分 (#360143) 日記
      私が昔関係があった某有名文系大学では、統計分析には 必ず有名なツールを使わないとまずかったようです。 出てきた結果の検証や誤差がどうなっているか聞こうとすると、 「SAS だから」などの答が返ってきました。 で、さらにまずいことに「SAS で計算して出てきた結果」には 信憑性があるような雰囲気がありました。 「ホワイトノイズからは任意の統計結果が得られる」という定理 を聞いたことがありましたが、その辺どう考えているのかは 私には分かりませんでした。
      --
      -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
      親コメント
      • by uxi (5376) on 2003年07月16日 20時43分 (#360272)
        >「ホワイトノイズからは任意の統計結果が得られる」という定理

        AR(Auto-Regressive: 自己回帰)モデルの事でしょうか?

        AR モデル:
        x[k] = \sum_{i=1}^{n}a[i]x[k-i] + e[k]
        # x 出力, a モデル係数, e 白色雑音, n モデル次数

        ARモデルは ARMA(Auto-Regressive Moving Average: 自己回帰移動平均)モデルの入力を
        ホワイトノイズとした場合に相当します。

        ARMA モデル:
        x[k] = \sum_{i=1}^{n}a[i]x[k-i] + \sum_{i=0}^{m}b[i]y[k-i]
        # x 出力, y 入力, a,b モデル係数, n,m モデル次数

        これらのモデルは、
        信号が過去の信号から線形予測できると仮定したモデルです。
        因みにスペクトルの推定法として有名な MEM (Maximum Entropy Method: 最大エントロピー法)は
        まさにARモデルの一種(と言うかそのもの)なんだそうです。

        GNU R の場合 ar とか spec.ar を参照。
        ?ar
        ?spec.ar
        でヘルプが引けます。

        # 微妙にオフトピ気味、、、(- -;;;)
        --
        uxi
        親コメント
        • by sakamoto (8009) on 2003年07月17日 15時03分 (#360788) 日記
          そう、それです。 スラツキー・ユール効果というらしく、ノイズを含んでいるデータからは 意のままの波形を取り出せるそうです。
          # 参考文献はアルベルト湯川「『超』勉強法『超』批判 Version 2」データハウス(1997) だ。
          --
          -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
          親コメント

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

処理中...