英男性、トランジスター14,000個を使用した巨大マイクロプロセッサーを制作中 78
暖房器具としても使えそうだ 部門より
英国・ケンブリッジの男性が、単体のトランジスター14,000個を使用した巨大マイクロプロセッサー「Mega Processor」を作っているそうだ(The Register)。
この男性、James Newman氏は2012年にMega Processorの製作を計画。マイクロプロセッサーの中に入って何が起こっているのかを見たいというのが製作の動機らしい。Newman氏は翌年から製作を開始し、2014年中の完成を目指していたが計画通りには進まなかったようだ。ただしALUが5月に、汎用レジスターが先日完成しており、この夏には完成しそうだという。
Mega Processorは16ビットプロセッサーで動作クロックは20kHzが見込まれており、0.02MIPSで消費電力は500W。消費電力の大半は3,500個のLEDが占めるという。当初、非常に大きな少数の基板を使用することを考えていたが、最終的に小型のプリント基板を多数使用する計画に変更。ANDやORなどの論理回路やRAMなどをすべて手作業でハンダ付けして作り、これらを接続してモジュールを構成している。
各モジュールは高さ約2m、幅約1.5mのフレームに組み込まれ、完成サイズは幅約14メートル、重量は0.5トン程度になる見込みだという。Newman氏は現在、完成したMega Processorが自宅に収まるかどうかを心配しているとのことだ。