Adblock Plusで「控えめな広告」の表示を許可する
Acceptable Adsプログラムには、
GoogleやMicrosoftなどが手数料を支払っている。最近では「
Crystal」や「
AdBlock」がプログラムに参加したことも話題になっている。実際に「控えめな広告」の表示で得られる収入はどの程度なのだろうか(
TNW Newsの記事)。
Adblock Plusでは数千万インプレッションを基準として、基準を超える企業だけが手数料を支払っているとし、ホワイトリストに指定されているWebサイトの90%は手数料を支払う必要がないと説明している。なお、
AdBlockを買収した謎の新オーナーがAdblock Plusではないかとも報じられたが、
Eyeoはこれを否定しているという。
Adblock PlusではCrystal以外にも、iOS 9のSafari向け広告ブロック拡張機能の開発者にAcceptable Adsプログラムへの参加を提案しており、「
Purify Blocker」についてはアプリ自体の買収も試みていたそうだ。Purify Blockerの開発者、Chris Aljoudi氏はアプリの買収とAcceptable Adsプログラムへの参加について計100万ドル以上、さらに毎月定額の補償金が提示されたと主張。提案を断ると買収後の売り上げについて10パーセントをボーナスとして支払うことを追加提案されたという。
一方、Adblock Plusを所有するEyeoでは、単に人気アプリを買収しようとしただけで、提示した額は現金25万ドルだったと主張。タレこみ時点でPurify Blockerの価格は99セント(日本での価格は120円)で、10万本以上が売れたと推計されていることから、25万ドルなら買収額としては特に高額というわけでもなさそうだ。なお、タレこみ後にPurify Blockerの価格は1ドル99セント(日本での価格は240円)に改定されている。
TNWは両者から証拠として提出された電子メールのスクリーンショットを精査した結果、Aljoudi氏が電子メールを改ざんして金額を変更し、Acceptable Adsプログラムに関する話を追加したと判断している。ただし、Aljoudi氏は改ざんに見えるのはレンダリングの問題だなどとして改ざんを否定しており、改ざんが事実だとしても意図は不明だ。