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日本でGCCはいつ頃から無償で利用できるCコンパイラとして認知されはじめたんでしょうか?いちばん最初はLSIの試食版かな?
自分が社会人になった1988年には、自社製 UNIX ミニコンやワークステーションには既に GCC がインストールされてました。GCC のバイナリーやソースコードは USENET のニュースグループやテープ回覧で手に入れてたようです。当時は 68020 を使った UNIX WS やミニコンが全盛で国産のマシンもたくさんありました。システム標準のコンパイラは pcc ですが、各社それなりにコード生成をチューニングしていて性能的には GCC とそれほど変わらなかったように思います。
が、例えば Emacs, TeX, KCL や X11 などの大物をビルドするには GCC があった方が便利なので各社中の人やユーザーなどみんなして移植してました。できたパッチは fj.sources とかで流したり、本家にマージしてもらったりしてたような。
私自身の GCC ブームは SPARC Station 1 を一台独占して使えるようになってからです。当時のオブジェクト指向ブームに乗せられた私は C++ が使いたくて仕方なかったのですが、AT&T のコンパイラは買ってもらえなかった。そこにちょうど GCC 2系列がリリースされて C++ もそれなりに安定して使えるようになった。しかも、最新のテンプレートや例外も使えるときたもんだ。まー、新しいバージョンが手に入る度にビルドしてましたよ。
ちなみに、Sun OS のコンパイラで GCC をビルドすると最適化のバグでコンパイラが死にました。stage1 では最適化レベルを落としましょう。
ちょっと調べたところ [retropc.net]、1989年にgcc 1.36 を移植したのがX68000最初のgccっぽい。
X6800の場合、gccの登場は結構早かったけど、ライブラリ(glibc)や開発周辺環境(リンカ=hlkなど)の登場が遅く、gcc登場当初は、商用コンパイラであるXCのライブラリが必須だった。
で、XC Ver.1 の最適化がタコだった(というか最適化は無きに等しかった)ので、gccは「無償のコンパイラ」というより「最適化がすごいコンパイラ」という認識だったなぁ。gccなら、XCよりも数倍速いコードを出力してくれました。
あとは、i386系プラットホームだとgcc の知名度向上としては、PC/AT 用の djgpp の登場が大きいんじゃないかな。うろ覚えだけど、確か1991年頃にCマガジンでdjgccの特集があったと思います。djgpp独自のDOSエクステンダである go32 はPC-98にも移植されたので、98でもgccが使えたし。
x68000用のgcc(真理子版)はお世話になったなぁ。幸い私はXC持ってたんでXCのライブラリとgccとHASとHLKで快適開発環境を構築してました。あとでALL CのライブラリができたけどXCのライブラリに比べて大きいのが難点でしたね。
拡張機能ですが、CでC++の行コメント"//"が使えたので大変便利でした。
OS-9の現行のUltra Cではなく、その前のMicroware Cコンパイラは、ANSI準拠といいながらも、プロトタイプも使えなかったという事情もあって、ポーティングする人たちが表われた。
ただ、そういうコンパイラだったから、プリプロセッサがGCCの長いマクロを展開できなくて、最初にCCCPをポーティングしたとか。
SunOSあたりは最初からターゲットだったんじゃないかな。85年にはSun3が出荷されてるし。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
無償のコンパイラ (スコア:0)
日本でGCCはいつ頃から無償で利用できるCコンパイラとして認知されはじめたんでしょうか?
いちばん最初はLSIの試食版かな?
Re:無償のコンパイラ (スコア:2)
Re:無償のコンパイラ (スコア:1)
自分が社会人になった1988年には、自社製 UNIX ミニコンやワークステーションには既に GCC がインストールされてました。
GCC のバイナリーやソースコードは USENET のニュースグループやテープ回覧で手に入れてたようです。
当時は 68020 を使った UNIX WS やミニコンが全盛で国産のマシンもたくさんありました。
システム標準のコンパイラは pcc ですが、各社それなりにコード生成をチューニングしていて性能的には GCC とそれほど変わらなかったように思います。
が、例えば Emacs, TeX, KCL や X11 などの大物をビルドするには GCC があった方が便利なので各社中の人やユーザーなどみんなして移植してました。
できたパッチは fj.sources とかで流したり、本家にマージしてもらったりしてたような。
私自身の GCC ブームは SPARC Station 1 を一台独占して使えるようになってからです。
当時のオブジェクト指向ブームに乗せられた私は C++ が使いたくて仕方なかったのですが、AT&T のコンパイラは買ってもらえなかった。
そこにちょうど GCC 2系列がリリースされて C++ もそれなりに安定して使えるようになった。
しかも、最新のテンプレートや例外も使えるときたもんだ。
まー、新しいバージョンが手に入る度にビルドしてましたよ。
ちなみに、Sun OS のコンパイラで GCC をビルドすると最適化のバグでコンパイラが死にました。stage1 では最適化レベルを落としましょう。
Re: (スコア:0)
DOSエクステンダー(TOWNS OS)上か
X68000 Human68kOS上のものでしたっけ
もち SunOSやVMSやOS−9とかが移植時期は早いんでしょうですけど
Re:無償のコンパイラ (スコア:3, 参考になる)
ちょっと調べたところ [retropc.net]、1989年にgcc 1.36 を移植したのがX68000最初のgccっぽい。
X6800の場合、gccの登場は結構早かったけど、
ライブラリ(glibc)や開発周辺環境(リンカ=hlkなど)の登場が遅く、
gcc登場当初は、商用コンパイラであるXCのライブラリが必須だった。
で、XC Ver.1 の最適化がタコだった(というか最適化は無きに等しかった)ので、
gccは「無償のコンパイラ」というより「最適化がすごいコンパイラ」という認識だったなぁ。
gccなら、XCよりも数倍速いコードを出力してくれました。
あとは、i386系プラットホームだとgcc の知名度向上としては、PC/AT 用の djgpp の登場が大きいんじゃないかな。
うろ覚えだけど、確か1991年頃にCマガジンでdjgccの特集があったと思います。djgpp独自のDOSエクステンダである go32 はPC-98にも移植されたので、98でもgccが使えたし。
Re:無償のコンパイラ (スコア:1)
x68000用のgcc(真理子版)はお世話になったなぁ。
幸い私はXC持ってたんでXCのライブラリとgccとHASとHLKで快適開発環境を構築してました。
あとでALL CのライブラリができたけどXCのライブラリに比べて大きいのが難点でしたね。
拡張機能ですが、CでC++の行コメント"//"が使えたので大変便利でした。
Re:無償のコンパイラ (スコア:2)
OS-9の現行のUltra Cではなく、その前のMicroware Cコンパイラは、ANSI準拠といいながらも、プロトタイプも使えなかったという事情もあって、ポーティングする人たちが表われた。
ただ、そういうコンパイラだったから、プリプロセッサがGCCの長いマクロを展開できなくて、最初にCCCPをポーティングしたとか。
SunOSあたりは最初からターゲットだったんじゃないかな。85年にはSun3が出荷されてるし。