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タレコミ分のリンク先 [kerneltrap.org]に書いてありますが、 GCC 4.0.2を使っていたのは、クラッシュレポートを送ってきたIngo Molnar氏です。Linusは自分のGCC 4.1.2は同じソースから正しいコードを吐くと書いてます。
話の流れはこんな感じ……
Ingo Molnar: procfsがクラッシュする! 再現方法はかくかくしかじか、gdb出力とConfigは〜 Linus Torvalds: バグったコンパイラ使ってるな。8b 3aなんて間違ったバイナリを吐いてるのが原因。君のコンパイラがlegalな最適化をしてるかどうかに疑いの余地は無い。間違ってる。 Ingo Molnar:4.0.2だぜ? 最新ってわけじゃないが、もう2年も使ってて、今までコンパイルミスなんか無かったぞ。それより問題はたぶんconfigで…… Linus Torvals:確かだって。逆アセンブリしてどこが悪いか指摘できるよ。(アセンブリコードを交え懇切丁寧な解説が続く) Ingo Molnar:う、分かった……コンパイラ変えて試してみる……。 約20分後 Ingo Molnar:GCC 4.1.2で試したらクラッシュしなくなった。君が正しい。4.0.2のバグだった(使ったのはディストロ版でなく俺が自分でビルドした奴だけど)。他のconfigでも試したけど、当然ながらクラッシュしなかったよ…… Alan Cox:おっほん。ところでLinusや、legal(合法)でなくvalid(妥当)と言うべきであるぞよ。まだコンパイラ法ってのはないからのぉ。すまん、しかし、printkとかdocの間違った"illegal"を延々と直すのはうんざりなんじゃよ。 Linus Torvals:ヘッ! 僕が大宇宙の支配者になったら、違法(illegal)にするよ! ちょっと先走っただけさ。 Jan Engelhardt:で、いつなるの? Linus Torvals:頑張ってるよ。頑張ってるさ。でも、君もそうだと思うけど、なかなかうまくはいかないもんでさ。それほど簡単じゃないみたいなんだな。
言葉遣いとジョーク部分はともかく、最初のレポートから数時間で的確に問題の所在を突き止め、察しの悪い相手にも懇切丁寧な解説まで書いちゃうLinus氏はやはりたいした人物なのだなあと知りました。私はもっぱら*BSDのユーザだけど、Linux党員が「優しい独裁者」を称える理由がちょっと分かった気がしました。:-)
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
GCC 4.2.2 も出たみたいだけど… (スコア:3, 興味深い)
ロバストだから?
ああだこうだデバッグしていて最後の最後に不具合の原因がコンパイラのバグであることがわかると、
コンパイラを呪いたくなるよね。無保証のフリーソフトウエアだし無料で使っているのにね。さいきん
ぼくはgfortranのconjg(transpose(z(:,:))のバグ [gnu.org]にハマりました。量子力学方面では
かなりヤバいバグなんですが、人的資源の問題から4.2.xでは直さないと
love && peace && free_software
t-nissie
ストーリーの概要 (スコア:5, 参考になる)
タレコミ分のリンク先 [kerneltrap.org]に書いてありますが、 GCC 4.0.2を使っていたのは、クラッシュレポートを送ってきたIngo Molnar氏です。Linusは自分のGCC 4.1.2は同じソースから正しいコードを吐くと書いてます。
話の流れはこんな感じ……
言葉遣いとジョーク部分はともかく、最初のレポートから数時間で的確に問題の所在を突き止め、察しの悪い相手にも懇切丁寧な解説まで書いちゃうLinus氏はやはりたいした人物なのだなあと知りました。私はもっぱら*BSDのユーザだけど、Linux党員が「優しい独裁者」を称える理由がちょっと分かった気がしました。:-)
Re:ストーリーの概要 (スコア:0)
こういうやりとりをみせられると、彼の人柄があってこそ
今のLinuxが発展があるのだなということがヒシヒシと伝わってきます。